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『全裸監督』新ヒロイン恒松祐里、出演を両親に相談「差別や偏見を受け入れる覚悟」

 山田孝之主演のNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』で、新たなヒロインを務める恒松祐里。2005年のドラマ『瑠璃の島』で子役としてデビューして16年、現在は医療ドラマ『泣くな研修医』や朝ドラ『おかえりモネ』にも出演。“清純”イメージの強い彼女が、大胆なラブシーンも多い『全裸監督』への出演を決めた理由とは? “脱ぐ”勇気、そしてそれにまつわる偏見や差別について聞いた。

「ラブシーンに抵抗はない」も、将来の夫や子どもへの偏見に不安

 同作は、エロス界の風雲児・村西とおるの半生をベースにした作品の第2弾。前作では山田孝之演じる村西とおるが黒木香(森田望智)と出会い、アダルトビデオ業界をのし上がって行く姿が描かれた。今作では、バブル崩壊後の“規格外”の転落が描かれる。恒松が演じるのは、村西が見出した新たな女優で、村西の拠り所となる乃木真梨子だ。


――本作のオファーをもらった時に、たくさん悩んだ末に「やりたい」が勝ったとおっしゃっていました。どんな思いでしたか?

恒松やはり、ラブシーンについての不安はありました。私自身、あまり抵抗はなかったんですけど、よくよく考えていく中で、いつか私が結婚をして子どもが生まれたりした時に、夫や子ども…大切な人がこの作品を通して偏見を持たれないか、ということです。子どもが小学校で「お前のお母さん、こういう作品に出ているんだろう」と言われたらどうしようって。それですごく心が苦しくなったのを覚えています。

――出演の決め手となったのは?

恒松今はコロナ禍で何が起こるかわからない世界じゃないですか。女優という職業も、今はありがたく仕事をいただけていますけど、いつオファーが途絶えてしまってもおかしくはない。そんな未来が不可視な中で、自分に通じるものがある役柄、さらには「やりたい」と思っている役柄が来ているのに、それを手放すというのはすごくもったいないことだと思ったんです。今、できることをやりたい…その気持ちが勝ってオファーを受けました。
――自分に通ずる…というのは例えばどんな部分でしょう。

恒松私が演じる乃木真梨子は包容力があり、愛を体現する役柄。人を許す心、野心の強さ、どの場にも順応できる力…その欠片の要素が私にも少しあるように感じました。

――ご両親は反対されなかったのでしょうか。

恒松実はこれまでにもラブシーンがあるかもしれない作品の話が何度かあって、その都度両親に相談していました。両親は芸術が好きで、映画をアートとして観るタイプ。いつも「いいね、賛成するよ」と背中を押してくれたんです。結局ご縁がなくて出演はなかったのですが、今作でも「いいんじゃない、しかも今回は結構大きな作品だね」って、やはり賛成してくれました。

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