• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • スポーツ
  • 『やべスタ』異色のアシスタントMC、20歳の高校6年生・黒木ひかりの決意 「やっと卒業できたのか」と言われたい
ORICON NEWS

『やべスタ』異色のアシスタントMC、20歳の高校6年生・黒木ひかりの決意 「やっと卒業できたのか」と言われたい

 『やべっちスタジアム』(DAZN)でアシスタントMCを務め、モデル、女優、バラエティ、レポーターなど幅広く活躍している黒木ひかり。番組開始当初、彼女の個性として注目を集めていたのが「高校5年生」という肩書だった。2021年3月卒業を目標にしていたが達成されず、この度4月からは学年として「高校6年生」になることが決定。高校4年生以降の学費は自身で支払ってきたという黒木。これを逃したら最後、また1年生から始めなければならない。9月卒業に照準を合わせ、“5.5年生”での卒業に向け頑張っている彼女に、現在の仕事や自身の肩書への想いを聞いた。

ひたむきにサッカーを猛勉強する姿に好感「パスやアシストにも注目できるように」

――『やべっちスタジアム』の初回放送時、“高校5年生”として紹介され話題に。当時の様子を覚えていますか?

「初回は台本で読めない字が多くて……。私が漢字読めないことがまだバレてなかったので、ルビが振られてなかったんですよ。『これ、何て読むんですか?』って聞きすぎて、次の週には、ほぼ全部にルビが振られていました(笑)。本番の緊張よりも、字を読めなかったらどうしようと、そっちの恐怖の方が大きかったです」

――アシスタントMCのお仕事は初めてでしたよね。

「はい、初めてです。新しいことを始めるのが好きなので、やらせていただくと聞いた時は『勉強して知識を増やさないと』って思いました。私はアナウンサーさんのような落ち着いた口調で話せなくて、元気すぎちゃうんですよね。言わなきゃいけないことがすっ飛んじゃうから、もうちょっと落ち着きがほしいなと思います。MCの矢部浩之さんからも『そろそろ慣れたやろ』と言われるけど、まだまだ慣れないですね(笑)。サッカーの知識もまだまだですし」

――番組を始める時点で、サッカーの知識はどれくらいありました?

「小学校2〜4年の頃、女子サッカーのクラブに入っていたので、一応経験者なんですよ。ただ、プレイしていたというだけで、用語はあまり知らなかったです。この番組のお話をいただいた時、関係者の方や視聴者の方、皆さんサッカーに詳しいので、そこに自分が足を踏み入れていいのか、とも思いました。でもサッカーが楽しいことはわかってたので、楽しみながら知識を増やしていけばいいかなと思って」

――番組が始まってから、かなりサッカーの勉強をされているそうですね。ご自身のツイッター「#黒木ひかりのサッカーノート」の投稿を見ていて、知識を吸収されるスピードが速いと感じます。

「ありがとうございます(笑)。サッカーノートを作って、気づいたことをメモして、後で見返せるようにしています。私のマネージャーさんがサッカー経験者で詳しいので、わからないことはすぐ聞けるんですよ。マネージャーさんがいなかったら、私、終わってました(笑)。

 例えば、以前は『クロス』のことを『足をクロス(交差)させて蹴ることかな?』と思ってたけど、最近ちゃんと言葉の意味を知りました。先日から『1週間チャレンジ』としてDAZNの番組を見続けていたんですけど、これも勉強になりましたね。毎日いろいろなサッカー関連番組が配信されているので、より専門的な話を聞けたり、審判の目線からサッカーを観たりできて、『面白いなぁ』って。映像で観ると、文字で読むよりもわかりやすくて良いですね。土日は試合も観られるし、ハイライトも楽しいです」
――とても勉強熱心ですよね。もともと勉強するのは好きな方ですか?

「自分が好きなこと、興味があることに関しては、とことん調べつくします。逆に、興味がないものはダメですね。今は、サッカーにとことんはまっています(笑)」

――サッカーの勉強をされる中で、「そういうことか!」と腑に落ちたことは?

「昔サッカーをやっていた時、私は怖いもの知らずに攻めるタイプでしたが、今になって『あの時、私がプレーでやっていたことは、こんな意味があったんだ』『私はこういう役割だったんだ』と答え合わせできるようになりました。

 カウンター、オフサイドといった用語の意味がわかった時は腑に落ちました。勉強したことで、試合の実況や周りの人たちの会話を聞いて理解しやすくなった実感はあります。『いいクロスだね。いいパスだね』と、皆さんがVTRにコメントする意図がわかったり。たくさん試合を観て、言葉を知って、サッカーをより楽しく見られるようになりました。最初はゴールが決まった時だけが楽しかったけど、観戦を積み重ねて、パスやアシストなどにも注目できるようになりました」

「矢部さんは大御所なのに相手に気を遣わせない プロですよね」

――サッカーの情報を伝える上で、気をつけていることは?

「得点、順位などの”数字”を間違えないこと。あれ、間違えたら怖いですよね。それと選手名、チーム名、読み方、発音……結構ありますけど(笑)、これらは意地でも間違えちゃいけないと思っています。それと、早く話しすぎないこと。このくらいの早さで(観ている人の)頭に入るかな〜って考えながら読んでいます」

――番組に携わったことで、新たに気づけたサッカーの魅力は?

「知っている選手が増えました。またチーム名の暗記も楽しいです。Twitterを見ても、トレンドに出てくるサッカー関連のワードに反応するようになりました。番組以外の時もサッカーのことが気になるし、私自身もサッカーへの反応が良くなったように感じます」

――司会の矢部さんについて、最初の頃と今でイメージが変わった部分はありますか?

「以前、『アウトデラックス』でお会いした時は、そんなに私のことをいじってくれなかったんですよ。でも『やべスタ』ではいじり倒してくれるので、大分イメージが変わりました(笑)。私、『めちゃイケ』をずっと観ていた世代なので、矢部さんはものすごく偉大な方で。でも普通に接してくれて、相手に気を遣わせない方なんです。プロですよね。それに乗じてたくさん話しかけちゃう自分が怖いです(笑)」

――確かに黒木さんの“明るさ”は、視聴者の皆さんにも大いに伝わっていると思います。矢部さんの司会ぶりを間近でご覧になって、いかがですか?

「相手が答えやすいように話を振られるので、すごく勉強になります。サッカーの知識がないとできないし、相手のことを理解していないとできないですよね。私には『もっとラフに、明るくやっていいよ』って言ってくださいますし、とても楽しくやらせてもらっています。またサッカー愛も知識もすごい。『良いパスやね』という矢部さんのコメントを聞いて、こういうふうに言うんだと学ばせてもらっています」
 
――矢部さんから言われたことで、特に印象に残っている言葉は?

「『黒木が入ると、バラエティみたいになるなぁ』って言われました。それが良いのか悪いのかわからなかったけど、『明るい感じで良いと思うよ』って言っていただいて、本当に安心できました。私はアナウンサーのようになりきらなくていいんだと緊張もほぐれました。私としては、やることをちゃんとやって、明るくできたらいいかなと思っています。矢部さん頼みですけど(笑)」

現在高校5.5年生で9月卒業予定 「やっと卒業できたのか」と言われたい

――黒木さんと言えば「高校5年生」と話題になっていますが、ご自身はそのことをどうとらえていますか?

「いい加減、卒業したいんですよ! でも、卒業すると寂しがる人たちもいますからね。矢部さんも『俺は寂しいけどな』って。芸人さんからしたら、突っ込みやすいんでしょうね。そこに少し甘えちゃう自分がいて、また留年してしまったんです(笑)。でも、今年9月に卒業予定なので、今は『5.5年生』と言っています。6年生が最後の学年なので、これを逃すと卒業できないんですよ。そうなると、誰も笑えないですからね。一番良いのは、ちゃんと卒業して『やっと卒業できたのか』と言われることです」

――では、“永遠の高校生”ではないんですね。

「おそらく(笑)。でも9月に5.5年生で卒業したらしたで『お前、中途半端だな』って言われそう(笑)。9月に発表しても、みんなの心にバーンと響かないんじゃないかなって思う自分もいます」

――留年はお仕事が忙しかったからですよね。勉強が嫌いなわけではないんでしょう?

「嫌いではないです。新しいことを知るのは好きだし。中学の時は英語、数学が好きで、あと家庭科、体育、理科、音楽など移動教室の授業が好きでした。留年したのは、お仕事の都合でテストが受けられなかったこともそうですが、その他諸々です!(笑) なので、今年の目標はちゃんと学校に通うことですね。『やべスタ』は土日だからいいけど、テストの日程に他の撮影や収録が重なったらヤバいです(笑)」

――今後『やべスタ』では、どんなアシスタントMCになりたいですか?

「今を1だとしたら、知識と今の明るさを足して2にしたいです。サッカーのことは、『やべスタ』の現場に来ると覚えやすいですね。好きなことなので楽しく学べるし、スピードも早いと思います」

――今幅広いジャンルのお仕事をされていますが、今後やりたいお仕事は?

「映画に出たいです。ジャンルでは青春映画が好きです。今は現役高校生ですけど(笑)、高校生役ができるのもあと数年なので、今しかできない役をやりたいです。映画『アルプススタンドのはしの方』では、成績トップの吹奏楽部部長の役をやりましたけど……」

――しっかりした役どころが多いですね。『ウルトラマンZ』では天才科学者の役でした。

「結構しっかりした役をいただくんですよ。頭が良さそうな顔してるんですかねぇ?(笑)。意外と、元気な高校生の役って1回もないので、やってみたいです。もしくは、いじめっ子とか、気の強い子の役とか。色々なジャンルで、幅を広げていきたいですね」

(取材・文:水野忠則)

『FOOTBALL PROGRAM YABECCHI STADIUM(フットボールプログラム やべっちスタジアム)』

配信サイト:DAZN(ダゾーン) ※加入が必要
https://www.dazn.com/ja-JP/home(外部サイト)
配信時間:毎週日曜23:00〜(生配信/見逃し視聴可)
MC:ナインティナイン・矢部浩之
アシスタント:黒木ひかり
解説者:中田浩二、名波浩、中村憲剛

あなたにおすすめの記事

 を検索