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もらった薬の化学式を自分で調べてメモ…『Dr. STONE』にハマった幼稚園児の”執念深い探求心”に驚きの声

 「Dr. STONEにハマりすぎた子供がバグりはじめた。病院でもらった薬の名前を検索して化学式メモってる。なんだよこれ(笑)」というコメントとともに、つたない文字で化学式が書かれたメモ用紙の写真がTwitterに投稿され話題になっている。投稿主はスミオさん(@tempkinder)で、幼稚園の年長の息子さんが病院でもらった処方箋に書かれている薬品の名前を自らタブレットで検索し、化学式を調べてメモしていたという。この驚きの投稿は、9.4万件ものいいねを集める反響ぶりだ。投稿に寄せられたコメントや、息子さんの興味や関心をひくために大切にしていることなどについて話を聞いた。

“ローマ字入力”を自力で覚えた息子、探究心の強さや粘り強さは父親も尊敬

――元素記号や化学式をつらつらと書いている息子さんの姿を見たときは、どのように感じましたか?

【スミオ】勿論、素直に嬉しかったです。自分自身、化学ではないのですが理系の大学を出ており、小さな頃から科学雑誌などを読むのが好きだったので、同じ方向を向いてくれたのが嬉しかったです。

――投稿には「化学得意少年への道は約束された」「見事なハマりようです」「興味を持って行動できるのが素晴らしい」などとたくさんのコメントが寄せられていますが、反響についてはどのように感じていますか?

【スミオ】とても誇らしいですが、化学系に進むという話に関しては、それはまだ全然わからないなと思います。あれだけハマっていた『きかんしゃトーマス』に突然興味を示さなくなったあの瞬間を私は忘れません(笑)

――ありますよね、そういうこと(笑)。
【スミオ】ただ、せっかく化学に興味を持ってくれたので、たとえ一時的なものになったとしても、今はその興味を深めてあげたいなと思います。ありがたいことにTwitterで色々な方からたくさんの有益な書籍や情報を教えて頂きましたので、その中から良さそうなものをどんどん与えていこうと思っています。

――コーラをつくってみたり、石を集めていたりと、息子さんの『Dr. Stone』への探求心には驚くばかりです。スミオさんが思わず感心したエピソードがありましたらお聞かせください。

【スミオ】『Dr. STONE』ではないのですが…あります。化学式などを検索するようになったことにも繋がるのですが、この子は自力でローマ字入力を覚えました。

――それはすごい!

【スミオ】僕ら親は一切教えていなかったのですが、キーボードを組み合わせて叩くとひらがなになるということに気づき、毎日コツコツと試してローマ字の表を作成しました。それを元に色んな気になる言葉を検索し始めました。彼にとっては遊び半分で、ひらがなを集めるゲームみたいな感じだったのだと思うのですが、この粘り強さは素直に尊敬しています。

「一日中でも熱中できるものに出会ってほしい」 そのためのきっかけを与えてあげたい

――スミオさんは、息子さんからの質問にできる限り答えていたり、知識の探求に繋がるような本を与えていたり、息子さんが色々と吸収できるように配慮されているように感じます。息子さんに何かを教える際に大事にしていることは何ですか?

【スミオ】あまり考えて接しているわけではないのですが(苦笑)強いて言えば、何かを教えるとしても、それが勉強や授業にならないように、あくまで彼らが興味を持ったものをもっと楽しめるようにと意識して接しているかもしれません。

――勉強になると嫌になってしまいますもんね。

【スミオ】原子や分子の話も、ただただ何も知らずに「しょうさん!」「でんきぶんかい!」などと、『Dr. Stone』で覚えた言葉を連呼していたので、「実は世界は豆粒でできていて〜」というように話をしたのを覚えています。

――今後はどのようにしていくつもりなのですか?

【スミオ】ここからは子どもでもできる化学実験を休みの日に一緒にやったりしていこうかと思っています。ただ、まず自分が勉強しなきゃいけないことが多いので、子どもに買った本を読んでいます(笑)

――息子さんには、どのように育ってほしいですか?

【スミオ】理系、文系、体育、音楽、なんでもいいのですが、何かに熱中して一日中そのことを考えているようになれたら、苦しく厳しい場面も多そうだけど素敵だなと思うので、そういうものに出会ってほしいなと思っています。でも、まずはそういった出会いがあるかないかなので、とりあえず今は色んなきっかけを与えてみようと思っています。
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