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「潔く謝れなかったら、超格好悪い」カリスマホストから経営者へ、凡人・ローランドの覚悟

メディアに登場する理由、「名前を売って『看板』で勝負するしかない」

――以前テレビ番組で、「知名度を上げなければなにを言っても聞いてもらえない」と、あえて注目を集める発言をしていたと話していました。メディア露出などで知名度が上がったことで、やりたいことができるように?

ローランド 将来経営者になりたいということを見越して、ブランディングしていた部分はありました。僕は頭が良くないし、学歴があるわけでもない。そこで勝負するのは無理なので、知性がなくても勝つ方法を考えたんです。それが「看板」。エリートにできないところで戦うには、名前を売って看板で勝負するしかない。現役ホストのときから、いかに知ってもらうかというのは意識していました。「無名のバカ」なんて誰も相手にしないけれど、「有名なバカ」だったら、「無名の天才」とも戦えるかもしれませんしね。

――ローランドさんはすごく地頭が良い方に思えますが。

ローランド それはないですよ。最近英語の勉強をしているのですが、やっぱり難しくて…。多少頭の回転は速いかなとは思いますが。経営者になったのも、ただ社長って呼ばれたかっただけ(笑)。社長って呼ばれて、でっかいオフィスで偉そうにしているのっていいじゃないですか(笑)。

称賛された“謝罪”、「お金や立場があっても、格好いいってお金じゃ買えない」

――先日、プロデューサーを務めるブランドで起きた問題の際も、すぐさまキッパリと謝罪をされるなど、理想の経営者のように感じました。

ローランド それについては、責任者、経営者がどうこうではなく、人として格好悪い生き方をしたくないというのが根本にありました。ミスは誰にでもあると思うけれど、自分に期待してくれた方々やファン、顧客を失望させてしまったわけで、そこで潔く謝れなかったら、超格好悪い。まあ自分自身に失望したくないという部分も大きかったです。

――謝罪することの怖さはなかったのですか?

ローランド もちろん、別の方法はあったかもしれません。それによって、守れる仕事もあったかもしれない。でも、僕はお金があっても、立場があっても、格好悪いと思われたらつらい。格好いいって、お金じゃ買えないんです。それなら、自分のミスをしっかり認めて、これまでの仕事を失っても、そこからまた始めた方が自分にはいいと思ったんです。

――格好いい生き方を貫くからこそ、多くの人が憧れるのかもしれません。

ローランド 残念なことに、握手会とかやっても男性の方が多いんですよ。どこかにかわいい子いるかなって探すんですけれどね(笑)。でも、男から格好いいと言われるのは嬉しいです。憧れというより、僕は凡人なので、頑張れば誰でも僕みたいになれるというモデルケースとして見ているんじゃないですかね。

――目立つことで叩かれることもあると思いますが、どんな声にも負けない強さに惹かれる人は多いのでは?

ローランド 誹謗中傷に関しては、表に出る人間は誰でも悩むことだと思うし、僕も思う部分はたくさんあります。でも誹謗中傷に勝つ方法なんてないんだから、ハナから勝負しない。最初は気になるかもしれませんが、見なければ嫌な言葉なんて入ってこない。それを気にしていたら、僕はつまらない人間になってしまう。直接会って話をした人の言葉だけを信じるようにしています。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

ローランド これを読んでくれた皆さんは、残念ながらきっと天才ではないと思うんです。でも凡人の僕がここまで来られたのは、諦めの悪さ、あとはほんの少しの運と努力。自分が凡人だと思う人こそ、読んでほしいです。

(文:磯部正和)

『ローランド・ゼロ』

宝島社 刊
監修:ローランド
漫画:井上紀良
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