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「シャア専用ザク」が飛び出す年賀状 3次元を再び2次元に落とし込むイラスト風塗装の魅力「いわば、立体ぬり絵」

 ガンプラモデラーにとって塗装は、作品のクオリティーを上げる重要な工程。これまでに先人モデラーたちがさまざまな手法を生み出し、改良が重ねられ、現代まで伝わっている。シャア専用料理長さん(@mcofCasval)は、まるで絵に見えるような塗装を実施し、“イラスト風模型”を完成。年賀状代わりに画像をSNSにアップしたところ、「絵にしか見えない」など賞賛の声が寄せられた。“絵に見えるガンプラ”の極意を本人に聞いた。

YouTubeのプラモ系チャンネルに師事し、腕を磨く

――プラモデルの魅力に目覚めた原体験を教えてください。
シャア専用料理長小学校低学年のころ、ちょうど「ガンプラブーム」で、プラモデルを作ったり、改造したり、友達と見せ合いっこするのが一番の楽しみでした。
 初めて買ってもらった「1/100ガンキャノン」と「1/100シャア専用ズゴック」の上半身と下半身を組み替え、無理やり接着したのが初めての改造でしたね(笑)。今思えばあり得ない機体ですが、当時『コミックボンボン』に掲載されていた『プラモ狂四郎』に心酔していた私は、自分だけのオリジナルのモビルスーツが出来たんだと喜んでいました。

――その後、本格的に制作を始めたのはいつごろからですか?
シャア専用料理長中学卒業後、しばらくプラモデル制作から離れておりましたが2000年ころ、MGシリーズが始まったころに返り咲き、その後は作ったり作らなかったりを繰り返していました。1年半ほど前にたまたまオークションサイトで見つけたガンプラ旧キットを購入したことがきっかけでガンプラ熱が再燃し、コロナ禍で時間が取れるようになったこと、ツイッターやYouTubeに投稿するようになったことなどが重なり、現在のような量産体制に突入しました。2020年、1年間で81体制作しました。
――1年で81体!まさに量産ですね。そのなかでも“イラスト風塗装”の作品はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
シャア専用料理長昨年の今頃から始めましたのでちょうど1年になります。そのころ自分が子供の頃に発売されたいわゆる「旧キット」を多く作っていたのですが、最近のキットと比べるとスタイルや可動など物足りない部分もあり、何とかかっこよく出来ないかと考えていました。
 もともとで私は改造よりも塗装のほうが好だったので、いろいろ探しているときに、YouTubeで「イラスト風模型」に出会い、衝撃を受けました。自分でもやってみようと始めてみましたが最初はなかなか思ったようにはいきませんでした。でも、「今日の模型ちゃんねる」「pzero」といったチャンネルを参考に、「質より量」をモットーに試行錯誤を繰り返し、だんだんと自分なりの「イラスト風模型」に近づいてきたかなと感じています。

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