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高橋真麻、フジ退社の理由とフリー転身後の苦悩明かす「打ちひしがれていた」
感じる“女子アナ”の変化「今までは局アナは自分の意見を述べちゃいけなかった」
【高橋】私の場合、バラエティーでめちゃくちゃ馬鹿やったり、イベントで本気で歌ったりしていましたけど、番組や会社を盛り上げるためにやっていたことだし、「ニュースを読みたい」というアナウンサーとしての軸があったからこそ、できたことでした。今、雑誌でもよく女子アナにスポットを当てた企画が組まれたりと、局アナの規制がだいぶゆるくなって、モデルや女優みたいなことをやりたいと思っている人にとってうれしい状況になっていますけど、アナウンサーとしての軸は持っていてほしいなと思いますね。
――本当にやりたかったのは報道だったということでしょうか。
【高橋】元々私の性格上、お笑いとかバラエティに出てコメントとかできるタイプじゃ絶対なくて、報道をバリバリやるんだろうなと思っていたので、今の状況は私が想像していたアナウンサー像とは全く違いますね(笑)。フジテレビは前向きな気持ちで円満に退社させていただきましたが、退社した理由の1つには、報道番組のレギュラーがなくなり、自分の軸となる仕事ができなくなってしまったという理由もあったんです。しかし今では、それが自分の道を広げてくれたと思っていますし、(報道を外す決定をした)上司に対して、感謝もしています。
――近年、アナウンサーは“タレント”と同じような扱いをされることが多いと感じるのですが、アナウンサーの変化をどのように感じていますか。
【高橋】今までは、局のアナウンサーは自分の意見を述べちゃいけなかったんです。しかし、それが変わり始めていて、報道番組のメインを務める三田友梨佳アナや他の局アナにしても、自分の意見を求められるようになってきていると感じます。これまでは局アナの発言がそのまま局の意見だと捉えられてしまっていた。ここ数年で視聴者の方の目線も変わり始めてきているのかなと思います。