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「こんな働き方があってもいいよな」 世界を旅した漫画作者が見た海外ならではの“ゆる〜い働き方”

 海外旅行をした際に、日本ではあり得ないと思えるほどの、のんびりとした空気感を味わった経験がある人も少なくないはず。そういった世界の人々の時間感覚や独特のおおらかな雰囲気を、「世界のゆるい働き方」と題した漫画で見事に表現しているTwitterアカウントが話題だ。世界中を旅して回り、そこで起こった様々な出来事を漫画にしている、投稿主の低橋さんに話を聞いた。

どちらが正しいとかではなく、「お互いの文化」を尊重し合っていきたい

 トルコのとあるホテルで「チェックインをお願いします」と言ったところ、受付の男性がゆっくりと何やらモグモグと食べてから「何?」と聞いてきた。ラオスのツアー会社で「ボートツアーに申し込みたい」と言った際には、受付の女性が赤ちゃんの子守りに夢中になっていて「何でしたっけ?」と聞き直してきた。低橋さんの漫画には、こんな旅先でのゆる〜いやりとりが描かれている。

 漫画は13.9万件ものいいねを集めるほどの反響を呼び、「海外ではあるあるだよな」「メキシコのバスで運転手がコンビニの前でバスを停めて、ちょっと待っててね〜と言ってヨーグルトを買って戻ってきたことがあります(笑)」「これくらいゆるくありたい」「なんだかあったかいなぁ」「これは流石にちょっと」などなど、様々なコメントも寄せられた。

「普段から旅に関するエピソードを漫画にしてツイートしていて、今回の漫画もそのひとつとして描いたものです。自分としては「こんな働き方も見ました。ちょっとイイ(笑)」といった程度の呑気な気持ちで描いたのですが、思いのほか反響が大きかったので、改めて日本の働き方や自分の漫画表現について考えさせてもらえました。コメントを下さった方一人一人がご自身の体験を元に話されているだろうし、店員側・客側、業種などでも視点は異なるので、色んな反応が返って来るのは当然だと思います。あと、皆さんの旅先での面白エピソードを紹介してもらえたのがとても楽しかったです」

 厳しく丁寧できっちりとしている日本のサービスと比べると、確かに足りていない部分も多いのかもしれないが、海外ならではとも言える“あたたかさ”や“空気感”は、どことなくゆとりがあって、ほっこりとした気持ちにもさせてくれる。

「国や地域、人によって状況や考え方は様々なので、働き方も変わってくるのだと思います。なので、どちらが正しいとかではなく、「こういうのもいいな」とか「私にはこれは合わないかな」など、できるだけ大らかに感じ分けつつ、相手方の文化を尊重していけたらいいなと思います。個人的には、海外で何度も体験した「店員と客ではなく、人と人」というのが感じられるやり取りは好きです。仲良くなれることも多く、旅先のよい思い出になっています。もちろん日本の培ってきた丁寧な接客も素晴らしいと思うし、いつも感謝しています」

行き当たりばったりの旅が好き 「辿り着くまでの過程が一番楽しいです」

 陸路を行く長旅が好きで、一度旅に出ると大抵は一年を越えてしまうという低橋さん。ロシアにトルコ、東欧から南米、インド、ネパールと、世界各国を旅し続けていて、まだまだ旅への思いは尽きないという低橋さん。

「個人的に好きなのは南米各国です。ペルー周辺の古代文明遺跡を巡るのも楽しかったし、日本との食文化の違いも刺激的でした。また、南米の一部で自転車旅をしたのですが、その体験が自分の旅や人生についての考え方に大きな影響を与えてくれたので、生涯大切にしたい思い出だし、自分の人生の指針にもなっています」

 低橋さんが、今後行ってみたいと強く感じているのは「中央アジア」である。

「何年も前から「次は中央アジア」と決めているのですが、なかなか辿り着けません。そこへ行くまでの道程に魅力的な国が多すぎて時間がかかってしまったり、寄り道中に旅の資金が尽きたり、トラブルが重なって帰国することになったり…。でも、そんな行き当たりばったりの旅が好きなので、引き続きゆるりと中央アジアを目指したいと思います。辿り着くまでの過程が一番楽しいですしね。SNSでも、今後も旅先のエピソードを漫画やつぶやきにして発信していきたいです」
PROFILE/低橋
Twitter:@hikuhashi02(外部サイト)
ブログ:http://watatobu.blog.fc2.com/(外部サイト)
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