ORICON NEWS
至難の業? 芸人&女優の共働き婚、山里&蒼井が令和時代のモデルケースとなるか
美女と野獣カップルに全国民が祝福! “魔性の女”発言で見せた山ちゃんの男気
また蒼井は山里について「一緒にいてしんどいくらい笑わせてくれる。感動すること、許せないことのラインが一緒、金銭感覚も似ている。あと優しい」などとコメント。これについて蒼井の友人であるヒャダインがつぶやいた「『誰を好きか』より『誰といるときの自分が好きか』が重要らしいよ」と友達が教えてくれて、その通りだなあと思ったので書いておきます」「このツイートの「友人」は蒼井優でした。いい話だなー。」の投稿も話題に。会見にはキューピッド役となったしずちゃんも登場し、会場は大いに沸いた。
SNSでは「結婚会見を見て幸せな気持ちになった」「最高に幸せになってほしい」など祝福の声が多く挙がり、関連ワードがすべてトップ10を独占する状況に。一方では、ネタであろう「エイプリルフール」「フェイクニュース」の言葉もランクイン。まさに全国民がお祝いをしているような状況になった。「非モテ芸人」として売っていた山里としてはそれ相応の覚悟もあっただろうが、「一生かけて幸せにします」などの言葉をはじめ、蒼井をかばい、愛おしく思っている姿が真の人間性を証明。今、2人は日本で一番好感度の高い夫婦といっても過言ではない。
芸人の妻は苦労ばかり? “長続きしない”が定説の芸人&女優の結婚事情
例えば品川庄司・庄司智春と藤本美貴のように妻はイジられるし(ただし藤本美貴の存在アピールにはなっている)、2丁拳銃・川谷修士の妻で放送作家の野々村友紀子のように夫を叱咤激励したりといったエピソードがある。また売れない芸人夫を支えて黙々と働く妻の苦労話は頻繁に取り上げられるエピソードで、お笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成も過去のORICON NEWSのインタビューで「妻の節約や思いやりで今の自分がある」と明言している。
「また“格差”が取りざたされることもあり、陣内智則さんと藤原紀香さんや井戸田潤さんと安達祐実さんなど、長続きしないのも定説。イメージを大切にしたい女優との結婚は多くはない印象です。また女優業と芸人夫のサポートを両立するのはやはり難しい。また芸人はモテることもあり、浮気報道も頻繁。女優さんは独り立ちして仕事をしている分、“離婚”の道を選ぶ方は多い」(衣輪氏)
一方で、山里&蒼井の会見を見ていると、蒼井が「自分がやれる範囲をできる限りやって、亮太さんを支えたいと思います」と話しており、今後も互いの仕事の充実を願い気遣っていくことが2人の共通認識のように感じられる。衣輪氏はこのことについて「桂春団治的な価値観がまったくの過去になった印象を受けた。仕事のために家族を犠牲にしたり、芸のために女遊びをしたりといった昭和的な男像は山里さんに感じられず、蒼井さんからは、仕事に生きる今どきの、或いは“本来の”女性像が感じられる。また“できる限り”という言葉が象徴するように、2人は共働きの相互助け合いの関係性を築こうとしている。まさに“令和的な芸人と女優カップル”」と分析する。
結婚が才能を絶やす可能性も…求められる“女優を妻に持つ夫”の覚悟
「ですがそれでは妻の才能を絶やしてしまうことになりかねない。15日、明石家さんまさんがMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で、『みんながよかった、よかったって言うから腹が立ってきて。あれ言うとくけど“闇記者会見”やからね』と嫉妬気味に笑わせて話題になりましたが、そのさんまさんも大竹しのぶさんとの芸人×女優の元夫婦。さんまさんが大竹さんに『家庭に入ってほしい』と願いつつ仕事をつづけて結婚生活は4年。憑依女優として現役感をキープできた分、やはり家庭と仕事の両立は難しく、大竹さんは自身の才能を活かせる道を選びました」(衣輪氏)
さんま&大竹は、離婚後も笑いに変えて“不幸”を感じさせず、互いをネタにして“名コンビ”のような信頼関係を築いている。一方で山里は蒼井に家庭に入ってほしいという意向は感じられず、蒼井への女優としてのリスペクトが感じられる。「何があっても幸せにできる」包容力がさんまと山里の共通点ではあるが、さんまが離婚後であることに対し、山里は現役結婚生活でその包容力を発揮。状況は違えど「男気」という意味ではさんまと山里は同様といえる。「つまり、山里さんはさんまさんら大先輩の夫婦関係をアップデートした形。それぞれが仕事を充実させながら二人三脚で家庭も両立することがこのまま出来たなら、時代にマッチした理想の“共働きの芸人×女優夫婦像”のモデルケースになっていくでしょう」(衣輪氏)
令和元年に発表された芸人と女優のビックカップル・山里&蒼井。「男が、女が」というステレオタイプでない、「互いがお互いを尊重しあって出来ることをやっていく」という新時代を象徴する夫婦として、末永く幸せであってほしいと願う。
(文/西島亨)