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(更新: ORICON NEWS

かわいい女の子をかわいく撮る! 乃木坂46・秋元真夏の “乃木撮”マル秘テクニック

 初版部数が異例の20万部、さらに発売前に5万部の重版が緊急決定するなど、大きな話題を読んでいる乃木坂46のオフショット写真集『乃木撮』(6月26日発売・講談社)。メンバーがお互いを撮影した写真をまとめた本作で、多数の撮影写真が掲載されている秋元真夏に、女の子をかわいく撮影するテクニックや、自身を突き動かす“乃木坂愛”について聞いてみた。

乃木撮は日常生活の一部 狙っているのは無防備な“彼女感”

 「乃木撮」は雑誌『FRIDAY』で昨年2月から連載が始まって、全員にデジカメが渡されたのですが、メンバー同士で撮影するから仕事というよりも、みんな本当のオフショットという感覚ですね。最初の頃はカメラを向けられると、姿勢を整えたりちょっとキメ顔を作っていたけど、最近は他の人には絶対に見せないリラックスした表情とか、メンバーだから近寄れる距離感のカットが本当に多くて(笑)。でもそれが、ファンの方にとっては「普段見ることのできないアイドルの生態」として楽しんでいただけていると思います。

 私にとって乃木撮のカメラで撮影することは、ご飯を食べたり歯を磨くのと同じ日常生活の一部になっていて(笑)、いつでもカメラを持ち歩いています。以前に「いま撮りたい!」と思った瞬間にカメラを持っていなくて、すごくショックを受けたことがあって。メンバーからも「そんなに落ち込む?」って言われるくらいだったのですが、乃木撮のいいところってそういう瞬間を逃さないで撮れることだったので、それからは必ずカメラを手放さないと決めました!

 撮影する時に心がけていることは、何かしようとしているタイミングではなく、普段の何気ない瞬間を狙うことです。楽屋でお茶を飲んでいる時とか、お店で注文したものをボーッと待ってる時とか、「撮るよ」って言わずにサッと撮ります。雑誌とかで「お茶を飲んでいるシーンを撮ります」ってなっても、絶対にちょっと顔を作ったり構えたりしちゃうと思うんです。それもかわいいけど、無防備な表情のほうが“彼女感”を引き出せているので、そこのかわいらしさを見て、デートしているような感覚を味わっていただきたいです。

真夏直伝「乃木撮テクニック」5箇条 これで誰でも女の子をかわいく撮れる!

 具体的に意識している撮影テクニックが5つあるので、紹介します! 難しいものではないので、ぜひ女性の皆さんも友だちを撮影するときに意識してもらって、みんなでかわいい写真を撮ってください!
(1)食べる
 アイドルが食べるシーンを見ることってなかなかないですけど、おいしいものを食べる瞬間って食への欲望が全面に出ていて、口を大きく開けてすごく無防備なんです。それに、女の子がモグモグしている姿って、すっごくかわいいですよね。メンバーが楽屋で何気なくお弁当を食べている姿も、私たちは見慣れているけどファンの方にとっては珍しいと思うので、「これを見てもらわなきゃ!」といっぱい撮っています。

 あと、メンバー同士で食べさせ合いもよくやっていて、それも仲の良さが伝わるから狙い目ですね。ランチタイムはシャッターチャンスが多いから、私も食べながら常にカメラを構えています(笑)。
(2)寝る
 楽屋の待ち時間ではそれぞれが思い思いに過ごすのですが、顔をオープンにして寝ている子もけっこう多くて。「これは撮らずにいられない」と思い、静かに近づいてソッと撮って、すぐに逃げます(笑)。ただ、乃木坂46の中には「寝顔を撮るときはいい角度で」という暗黙のルールがあって、寝てるそばで角度を探して何枚も撮るんですけど、それでバレちゃうときもあって(笑)。気づかれないうちに撮って、それが『FRIDAY』に載って「撮られたの?」って初めて気づくこともありますね。
(3)遊ぶ
 楽屋で空き時間に「写真撮ろう」って言うと、みんな「何しよう」って相談を始めて、ふざけたキメ顔をしたり、団体芸をしたり、芸人さんの物まねをしたり…。乃木坂46ってそういうことをしなそうなイメージで見られがちなのですが、普通の女の子みたいにふざけたポーズも取ったりするので、遊びながら普段の仲の良さが伝わるような写真も撮るようにしています。
(4)寄る
 単純なんですけど、メンバー同士だから顔がくっつくまで近づけるので、本当に距離を縮めて真横から顔だけを撮ったりします。顔に寄ると表情を作るしかなくなるので、みんな普通の笑顔だけじゃなくて、怒り顔とかちょっと面白い顔をしてくれたり、撮られる側もいろいろやってくれるんです。ファッション誌やグラビアの撮影でこんなにアップになることはないから、これぞ乃木撮ならではのカットですね。
(5)触れる
 これもメンバー同士だからこそ撮れる写真です。撮る側がカメラの前に手を出すと、手を握ったり顔を乗せてくれたりしてくれるので、見る人が自分の手だと思って“彼女感”を感じてくれるとうれしいですね。メンバー同士も触れ合わせると、1人じゃやらないような変なポーズや表情をやってくれたりするので、メンバーの組み合わせによる化学変化も楽しめます。

乃木撮の原動力は強すぎる“乃木坂愛”「メンバーの魅力を引き出したい!」

 こんなテクニックを意識しながら撮っていますが、最初は何を撮ったらいいのか分からなくて、とりあえずメンバーのキメ顔ばかりを狙っていました。でも「ファンの方だったら、どんな写真が誌面で見たいだろう」って考えたり、実際のファンの方の声を聞いたり、研究してテクニックを考えたんです。それに、私は“乃木坂愛”が強くてメンバーが大好きすぎて、カメラマンとして「メンバーの魅力を引き出したい!」という意識がどんどん強くなってきて(笑)。みんなもカメラを向けると表情やポーズで応えてくれるので、それも楽しくて。私はメンバーでありながら乃木坂のファンでもあるので、乃木撮を一番楽しんでるのは私かもしれないです(笑)。

 私にとって撮りやすい人は、まいやん(白石麻衣)。一番たくさん撮っていると思います。クールなお姉さんっていうイメージだから、オフショットが撮りにくいって思われがちですけど、普段のまいやんは誰よりもノリがよくてボケてくれたりするんです。キレイな顔がくしゃってなったりして表情を狙いやすいし、なんでも応えてくれるから撮る枚数も多くなります。

 逆に撮りにくいというか、スキを見せてくれないのは(齋藤)飛鳥。撮らせてくれるけど、触ったりすると普通に嫌がった表情をしたりするので(笑)。でも、急に“デレ”になってくれたりするから、その瞬間を撮れたときがすごくうれしいです。ただ、ほかのメンバーが撮ってるときにけっこうデレの表情を見せたりするので、「なんで?」って思ったりしますね(笑)。
 私が撮ったベストショットとして、この2人の写真を選びました。1枚目は、まいやんと松村沙友理の2ショット。普段から仲がいい2人だからよく見る絡みなんですけど、この時はカメラを向けたら、なぜかまいやんが長い髪をあげてうなじを見せてくれて。ふだんなら松村が「まいやんカワイイ〜!」って近づいてくる感じなんですけど、このときは男みたいな狙った目線が面白くて。ふざけてるけど色気もある感じがお気に入りです。
 もう1枚は、握手会のライブの合間に撮った飛鳥と与田祐希ちゃんの2ショットです。飛鳥ってそんなに後輩とデレデレしたり絡んだりしないけど、与田ちゃんには気を許しているみたいで、自分から話しかけたり、ライブ中も2人でふざけたりする仲のいいコンビなんです。この時はカメラを向けたら飛鳥が急に首を絞めて、与田ちゃんもうれしそうな表情になって、2人の関係性が伝わってきていいなと思いました。

――『乃木撮』へのこだわりとメンバーへの愛を熱く語ってくれた秋元真夏。インタビュー後編では、ファンが気になる「まいやんとの本当の関係」や、夏のツアーに向けてのグループとしての意気込み、そして個人の目標などに迫った。
◆秋元真夏(あきもと・まなつ)1993年8月20日生まれ、埼玉出身。2011年8月に乃木坂46第1期生オーディションに合格。4thシングル「制服のマネキン」で初の選抜入り。以降は選抜常連メンバーとして活躍する。昨年2月に1st写真集『真夏の気圧配置』を発売、同年のオリコン年間本ランキング「写真集」部門で9位に入るヒットを記録した。

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