ORICON NEWS
“女芸人No.1”優勝のゆりやんレトリィバァ、ブレイクしても「今だけだと思っている」
「映画がなかったら芸人やっていたかわからない」
「小さいころから金曜ロードショーや日曜洋画劇場などをずっと観ていました。主音声と副音声で、実際の人の声と、吹き替えをやられている人の声を聴き比べたり、真似したりしていたんです。2年ぐらい前に、今のマネージャーさんについていただいたとき、未来の計画を立てたのですが、そのなかに『R-1優勝』や、『吹き替えをやりたい』という目標を掲げていました。なので、お話をいただいたときは、本当にめちゃくちゃうれしくてテンションが上がりました」。
この言葉通り、ゆりやんの芸には、“映画”に関連するキーワードが出てくることが多い。芸歴2年目のときに出場した『R-1ぐらんぷり2015』でのネタも、アメリカのアカデミー賞授賞式を舞台にしたものだった。自身も「映画がなかったら、今、芸人やっていたかわからないし、芸風も全然違っていたと思う」と認めている。
「自分らしくない声にしたい」、初の吹き替えには不安も
映画が好きで、自身も吹き替えに馴染みがあるだけに「私が映画を観ていても『なにこの声!』と思ってしまうと映画自体に乗り切れないので、自分が演じることによって、もしそうなってしまったら作品に申し訳ない」という不安も大きかったという。だからこそ「役柄を考え、しっかりキャラクターの特徴をつかもうと必死でした。ある意味で自分らしくない声にしたいと思って演じました」と、全身全霊で挑んだという。
ブレイクしても、「まだまだ自分では怖いと思っている」
まだ27歳という若さにしては、地に足がついているように感じられるが、「本来は、すぐに浮き足立ってしまう性格なので、気をつけないといけないなと注意しているんです。浮かれている人を見るのって、あまりいい気分しないじゃないですか」と胸の内を明かす。
それでも「本当に仲良くさせていただいている『霜降り明星』さんや『ミキ』さんたちとは、お互いお仕事が決まると『あれ〜、今日は洋画の吹き替えの仕事か〜』とか『明日はすべらない話か〜』なんて、わざと聞こえるような感じで言い合って楽しんでいます」と、気の置けない仲間たちと切磋琢磨しながら過ごしていることを明かす。