(更新:)
ORICON NEWS
運営に聞く「池袋ハロウィン」開催の意義 “コスプレ”と“仮装”の明確な違いを提示
『池袋ハロウィンコスプレフェス2017』で見つけたコスプレイヤー (C)oricon ME inc.
古嶋氏は先ず「コスプレイヤーさんの“表現の場”を作りたかった」点を強調する。現に、何人かのレイヤーは「渋谷や六本木の“仮装”と、“コスプレ”を一緒にしてほしくない」と話してくれた。また、渋谷に行くのは“場違い”だという思いから、「ハロウィンの時期は肩身の狭い思いをしていた」とも。
“レイヤーの表現の場を作る”という想いと、日本におけるアニメ・マンガの聖地のひとつ「池袋」を発信基地として盛り上げたい、という目的が重なり、本イベントが開催されることになったと古嶋氏は説明する。実際、池袋の商店街やサンシャインといった“街をあげて協力する”姿勢は、喧噪ばかりが取りざたされる渋谷と比べても、取り組みの違いが明確だ。
池袋では豊島区商店街連合会や豊島区観光協会などと協力し「池ハロ」発展を推進。「イベント期間中はコスプレをしてお店にも入れますし、更衣室やトイレの拡充といった面でもレイヤーさんへの配慮をしています」と同氏。今年は雨に降られたということもあり、来年以降は雨天の状況を視野に入れた枠組みを強化したいとも。「今後は、東口エリアの一部だけでなく、街全体を巻き込んだイベントにすること。そして、トイレ数や更衣室などをさらに拡充させ、参加者への“ホスピタリティ”を向上させ、レイヤーさんがより“来やすいイベント”にしたいと思います」(古嶋氏)