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堂本光一主演『Endless SHOCK』、“日本一チケットの取れない舞台”であり続ける理由
総動員数270万人超え、毎年15万人以上が観劇するミュージカル
“堂本光一、ミュージカル単独主演記録1位を更新”などというニュースを耳にしても、ミュージカルに興味のない人は、まったくピンと来ないだろう。でも、「約1,900人のキャパシティを誇る帝国劇場を、2000年から毎年2ヶ月近く満員にしている」(年によりばらつきはあるが)と聞けば、少しはその凄まじさがイメージできるのではないだろうか。地方公演も合わせると、総動員数は270万人超え(今年の千秋楽時点での見込み)。単純計算すると、毎年15万人以上が“SHOCK”を観劇したことになる。しかも、日本の、いわゆる大箱で上演されるミュージカルといえば、ニューヨークのブロードウェイやロンドンのウエストエンドでヒットした演目がほとんどである中、『Endless SHOCK』は完全オリジナルで、主演の堂本光一は、2005年以降は演出や作曲にも積極的に関わっている。
そんな日本を代表するミュージカルが、今年も2月1日に開幕し、3月31日の公演をもって、公演回数1,500回を達成する予定になっている。
自由度高く魅せる“ショー”、マイケルの振付師によるダンスの可能性
劇中で使用される曲の中には、光一自身が作曲したものも複数あって、そのどれもが『Endless SHOCK』の物語性を、より明快にかつ色彩豊かに彩っていく。ダンスも、和の要素をふんだんに盛り込んだものもあれば、ストリート系のダンス、民族舞踊的な趣を感じさせるもの、官能的なペアダンス、レビューのようなゴージャスな群舞まで、1人の振付家によらないバラエティ感が存分に堪能できる。2月11日は、マイケル・ジャクソンの振り付けを担当していたトラヴィス・ペインが観劇に訪れたというが、彼が振り付けた「Dead or Alive」や「Higher」、「MUGEN(夢幻)」といったナンバーは、いわゆる“ミュージカルにおけるダンス”のレベルを超越している。奥行きのあるステージを駆使した群舞のフォーメーションの多彩さや、振り付けに込められたストーリー性など、ショーの世界に取り憑かれた若者たちが主役の『Endless SHOCK』だからこそ具現化できたダンスの可能性に溢れているのだ。