ORICON NEWS
【SMAP連載18】報道との温度差も 決して“かわいそう”ではないSMAPファン
“紅白”と“スマスマ”、5人の生出演への期待は――
ネットのニュースを読むのは、SMAPの熱心なファンよりも、“親しみはあるけれどファンというほどでもない”一般人の方が多数を占めるせいか、「こういう終わり方でいいのか」「最後ぐらい5人揃っている姿を見たかった」など、出演しないことを惜しむ声が目立つ。でも、いちファンとしては“紅白”にはもともと出場して欲しくなかったし、“スマスマ”の生放送も、それが体裁を繕うだけの形式的なものになるなら、必要ないんじゃないかと思っていた。しかも、今週ベストアルバムが発売されて、いつになくSMAPが世に送り出してきた音楽の素晴らしさに深く浸っているうちに、なんだかこの曖昧な区切りのつけ方が、一つの彼らからのメッセージのような気さえしてきた。
明確な表明あったこれまでの“解散”、意外に変化少ないSMAPの“解散”
でもSMAPの場合は、解散といっても5人全員で出演する冠番組が終了して、SMAPの名を冠したメンバー個々のバラエティやラジオ番組の名称が変わって、ファンクラブが消滅する程度の変化でしかない。5人は、同じ事務所に所属し、タレント活動も継続する(そうやって事象だけを羅列すると、「じゃあなんで解散するんだろう?」と、あまりにも邪推し尽くされたテーマに戻ってしまうので、それはとりあえず置いておこう)。とにかく、ファンたちはこれからも5人の活動を応援したり、見守ったりすることはできるのだ。
最終回ゲスト、タモリが言った「新たな展開」とは
考えてみれば、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)がグランドフィナーレを迎えたとき、その場にいた誰よりも香取慎吾は悲しみを爆発させていた。子供の頃から世話になった番組が、理由もわからないままに終わってしまう。それは、香取にとっては不条理な出来事だったかもしれない。でも、その後タモリは、『ヨルタモリ』(同系)という大人の洒落たトークバラエティーで、本来の“多趣味で知的なちょっと変なおじさん”感を遺憾無く発揮していたし、草なぎ剛がナレーションを務める『ブラタモリ』(NHK総合)ではタレントというより文化人的なアプローチで番組をぐっと洒脱に見せることに一役も二役も買っている。『笑っていいとも!』の後に、タモリに新たな展開があったように、SMAPの5人にだって、新たな展開が待っていることは間違いないのだ。