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新人女優、ネイティヴ眉が主流 その効果とは?
数年前まではバブルの象徴として“絶滅種”だった太眉
「ただ、女性の眉が太くなっていることは、多くの中高年男性にはあまり評判がよくないようです。かつての石原真理子さんに代表される太眉、言ってみれば、今ブレイクしている女芸人・平野ノラさん的な、海苔を張り付けたような漆黒の眉は、バブルの崩壊とともに絶滅しました。そして同時に90年代、安室(奈美恵)さんがけん引するギャルブームと細眉ブームによって、“バブル=悪、太眉=ダサい”という風潮を若い頃に刷り込まれたせいか、現在の40代以上の男性は、最近の女性の太眉には違和感が持っているみたいですね」エンタメ誌編集者)
しかし今の10代の新人女優になると、ナチュラル眉を意識した人気女優やモデルたちの整えられた自然さではなく、本当に生まれたままの、天然に近い、いわば“ネイティブ眉”で勝負をしているようなのだ。
ネイティヴ眉が“純真”“正統派”をより強調出来るアイテムに
「2015年に『ホリプロタレントスカウトキャラバン』で“ソフトバンク賞”を受賞した井上咲楽さんは、最近バラエティ番組にもよく出演していますが、彼女の眉などは、質・量・密度ともに最強レベルでしょう。今にも両眉がくっつきそうな“両津眉毛”(マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉の眉毛に似ている意)で、先日の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)でも視聴者に大きな衝撃を与えていました。かつての細眉ブーム時代には、“そんなに若くから眉毛を細くしてどうするんだ!”と怒るお父さん世代も多かった。だから、今の眉毛に手を入れない若い女優さんは、逆に清純で真面目で、健康的にも見えますから、上の世代からの好感度も上がるんじゃないでしょうか」(前出・編集者)
生まれたままのナチュラルな眉毛は、何となく古き良き時代の日本の正統派女性を思わせる感じもあり、今の世の中、自然と好感を持たれるのかもしれない。それに先述の平家のように、あまり早い時期から眉を剃らないように娘をたしなめている家庭も、実は意外と多いのではないだろうか。
今は整ったナチュ眉の石原さとみにしても、かつては“生まれたてのナチュラル眉毛”だった。文字通り“生まれたて”である新人女優にとっては、最初はやはり自然体、ありのままの自分で勝負するしかないとも言え、今や“生まれたての眉”は、そのための最大の武器となっているのかもしれない。