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鈴木亮平は、藤原竜也に次ぐ漫画実写化の担い手なりえるのか?
ストイックな役作りに定評、視聴者の好感度もうなぎのぼり
さらに、2015年放送のドラマ『天皇の料理番』(TBS系)では一転、超病弱な主人公の兄を演じるため20キロ減量、すっかり顔色まで悪くなっていた。そして同年10月に公開された映画『俺物語!!』では、巨漢の主人公を演じるために30キロ増量するも、翌年5月公開の『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』では再び筋骨隆々になるという……もはや“役者バカ”と言ってもいいくらいの役作りだ。
「とは言え、俳優さんはみんな、役作りのために体重を落としたり増やしたりしています。香川(照之)さんや西島(秀俊)などは有名ですね。でも、確かに鈴木さんの場合は極端ですし(笑)、そうしたエピソードや“変態”的な役柄から、ドン引きしそうな個性派俳優のようにも思われますが、温厚で知的なルックスからもわかるように、人柄のよさや優しさが滲み出ています。視聴者からの好感度もますます上がってるので、日本を代表する役者のひとりと言っても過言ではないでしょう」(ドラマ制作会社スタッフ)
非難を買いやすい漫画実写版の“次世代担い手”としては最右翼
「鈴木さんも『スッキリ!!』(日本テレビ系)で語ってましたが、銭形警部はルパンから“とっつぁん”と呼ばれて、オジさんのような気もしますが、実は年齢不詳なんです。だから演じる“幅”は意外と広い。ドラマのキャッチにもあるように、いつもルパンを取り逃している間抜けな印象もありますが、考えてみれば正義感が強くて仕事熱心な人物。また、ルパン一味の犯行に見せかけた犯行を、超的確な推理と捜査で暴く優秀さを見せたり、ルパンが死んだと聞けば相棒の次元(大介)よりも悲しむという、“ルパン愛”も持つ人情家でもある。鈴木さんも演技力の見せどころですし、ドラマ自体が新たな刑事ドラマとしてシリーズ化される可能性だってあります」(前出のスタッフ)
これまでの人気漫画の実写化作品で言えば、松山ケンイチ(『デスノート』シリーズ、『デトロイト・メタル・シティ』、『ど根性ガエル』など)や小栗旬(『花より男子』シリーズ、『信長協奏曲』、『ルパン三世』など)、最近では佐藤健(『るろうに剣心』シリーズ、『BECK』、『バクマン。』など)といった俳優たちが演じ、高評価を得ている。一方、マンガの実写版は、原作ファンたちからの非難や怒りを買うと、一気にそれまでの実績や高評価を台無しにしてしまう可能性もある。そうしたなか、漫画実写化ではすでに定評のある藤原竜也は、その実績からもはや批判を受けない存在となっているが、鈴木亮平がこれまで演じてきた役の振り幅の広さ、肉体改造で見せた体型・体格の振り幅の広さを見ても、藤原に次ぐ漫画実写化作品の担い手となる可能性は十分にありそうだ。