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中島裕翔&新木優子、お互い探り合った“米袋ジャンプ” 『ぼくごは』撮影現場レポート
タイミングを探り合って最終的に息が合いました(中島裕翔)
その葉山と上村が付き合うきっかけになるのが、高校の体育祭。7年間の恋愛関係の始まりとなるその重要なシーンの撮影は、今年2月の週末、寒風が吹き抜ける都内近郊の高校グラウンドで行われた。撮影現場には、メインキャストのふたりのほか、体操服を着た大勢の生徒役エキストラが参加。寒さも吹き飛ばすような元気な声が響きわたり、和やかな雰囲気のなか撮影は進められた。
中島裕翔撮影直前のギリギリまで雨が降り、グラウンドが泥だらけでとても競技ができる状態ではなかったなか、スタッフさんが土を入れ替えたり本当にがんばってくださったおかげで、本物の体育祭のような雰囲気で撮影できました。
新木優子朝起きてあまりの悪天候に、今日撮影できるのかな? と心配だったのですが、午後になると晴れて奇跡的に撮影をすることができました。そんな天気のなか、朝からエキストラの方々も大勢集まってくださり、絶対にこのシーンは素敵なシーンになるだろうな、と思ってワクワクしていました。
新木優子楽しかったです。練習のときは短い距離だったのでうまくいっていたのですが、いざ本番で米袋に入って長い距離を跳び続けるのは難しくて。最後は転びそうな勢いで跳び切りました。
中島裕翔僕も楽しかったです。跳んでいるときに新木さんに何度も脚が当たってしまい申し訳ないなと思っていました。お互いにタイミングを探り合って、最終的に息が合いました。
米袋に入ったふたりが転ぶシーンでは、カットがかかると思わずお互いを見合って笑ってしまうことも。まるで高校時代に戻ったかのような、すっかり葉山と上村になりきったさわやかな様子が微笑ましくも映った。
“壁ドン”はないけどキュンとするシーンがつまっている(新木優子)
中島裕翔葉山がいろいろな人と関わって変わっていく、その変化に気をつけながら演じました。スタッフさんのおかげでほとんどのシーンを順番通りに撮影することができたので、葉山の気持ちにしっかり入りこんで演じることができました。監督から「役を作るのではなく自分のなかにある葉山を見つけてほしい、素の中島くんでいいから」と言われたのが初めての経験で新鮮でした。あと、監督から「動きのひとつでも予定調和にならないように」ともよく言われたので、そこは心がけました。
新木優子私も本読みの際に監督に「役作りをするというよりは自分のなかにいる小春を探してほしい、共通点を小さいことでも見つけてすり合わせて欲しい」と言われました。小春も私も、物事をはっきり言ったり、思っていることと反対のことを言ってしまったりなど、似ている部分がいくつかあったこともあり、私のなかの小春を見つけられたかなと思います。
新木優子“壁ドン”はないけれど、亮太と小春が日々を過ごすなかでのちょっとしたやりとりや、初めてふたりが触れ合うシーンなど、キュンとするシーンがつまっている作品です。お茶碗の「ごはん」の米つぶが一つひとつ支え合っているように、多くのスタッフ、キャストの方に支えられてでき上がった作品です。
中島裕翔自分の人生観に影響を与えてくれるようなセリフやシーンがたくさんありました。ほっこりとした気持ちになる、小さい光が胸にぽっと灯るような優しい映画です。
『僕らのごはんは明日で待ってる』2017年1月7日公開 (C)2017『僕らのごはんは明日で待ってる』製作委員会