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“女版・鈴木亮平”の安藤サクラ、過剰な役アプローチと影ある“非モテ系”でブレイクの兆し
過剰なまでの役者魂に、濡れ場も堂々とこなし“ポスト寺島しのぶ”の声も
映画『百円の恋』の安藤は、32歳にして引きこもり生活からプロボクサーを目指すという役を演じ、「3日間は太っている状態でいって、後の10日間くらいで落としていった」(本人談)という肉体改造を含め、3ヶ月にわたりボクシングを特訓するなど、“女版・鈴木亮平”“女版ロバート・デ・ニーロ”とでも言うべき役者魂を見せつけた。また本作では、処女喪失場面もフルヌードで演じていたが(R15指定)、『俺たちに明日はないッス』(2008年)や『白河夜船』(2015年)でもヌードを披露しており、体を張った“女優根性”はデビュー当初からあったとも言える。こうした実績からも、『百円の恋』で共演した人気上昇中の個性派俳優・新井浩文をして「日本No.1の女優」とまで言わしめたのであろう。
「安藤さんの場合、奥田瑛二・安藤和津という美男美女の両親の子でありながら、決して美人女優というわけではない。悪く言えば、“影のあるブス”役が多く、コンプレックスを抱えてる役を演じることがほとんど。そんな難しい役どころも演じさせたら、確かに彼女は“日本No.1”かもしれない。濡れ場も堂々とこなすし、言ってみれば、同じ芸能一家(梨園)に育ち、遅咲きながら数々の濡れ場も演じてきた実力派女優・寺島しのぶさんあたりに近いと言えるでしょう」(映画ライター)
“非モテ系”女優枠が重宝、連ドラヒロインで“一般視聴者層”にもアプローチ
「最近、『ファブリーズ』のCMでもやたら目にする平岩(紙)さん(劇団『大人計画』所属)のように、美人でもかわいいタイプでもないけど、どこか魅力のある“非モテ系”女優が重宝される傾向にあります。おかずクラブのオカリナも“実写版バカボン”を演じて高評価を得ましたし、現実感のない作りものの美人よりは、隣にいそうな現実的な“近所のお姉さん”のほうが味があるということなのかもしれません」(前出の映画ライター)
そんな“非モテ系”女優のなかでもその高い演技力と存在感で異彩を放つ安藤サクラ。果たして、映画ファン層以外、“一般視聴者層”にどこまで食い込めるのか。安藤は、映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で松田翔太、高良健吾といったイケメンと共演しながらも、柄本佑と交際し、最終的に夫に選んでいる。その柄本は『あさが来た』(NHK総合)の“白蛇はん”役でブレイクし、一般的な認知を得た。妻の安藤サクラも、「久しぶりのドラマ撮影で少々緊張気味です。しかし撮影はもの凄く楽しく、宮藤さんのせりふは聞くのも言うのもわくわくします」と気概を見せているように、父親ゆずりの演技に対するこだわり、粘り強さを発揮しながら、柄本同様、“演技派女優”としてお茶の間に親しまれる日も近いだろう。