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ORICON NEWS
斎藤工、“セクシー”イメージからの脱却なるか?
世間での“クールでセクシー”なイメージとは程遠い本来の姿
加えて、「役者を16年やって、一時的にピックアップされると同じ速度でなくなっていくことをわかっている。ブームは、無責任におだてられ、最終的には本人が地獄をみる。その地獄待ち」とどこまでも自虐トークを繰り広げる斎藤に、「調子に乗らないように一生懸命」だと、ネプチューン・堀内健もたまらずフォローする始末。結局、時間が足らずに“100%伝わる”までには至らなかったが、「100%伝えたらファンが0になる」と上田が懸念するほど、その後も斎藤は独特すぎる持論を展開し続けた。主演ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』でのクールな役どころとは程遠い不思議キャラすぎる斎藤の本来の姿に驚いた視聴者も多いだろう。
遅咲きの苦労人だからこそ、安易なセクシー俳優のイメージから“一発屋”を危惧
『昼顔』でブレイクするまでは、それほど目立った役どころはなかった斎藤だが、最近は各方面で引っ張りだこ。順調に俳優としてのキャリアも積み重ねている。オタクと言われるくらいの映画好きで、本人も狂気的な悪役や汚れ役などにも挑戦したいという気持ちがあるようだ。斎藤は以前、「ロバート・デ・ニーロは素でいることが不安で、不安ゆえに過剰なまでの役作りをするらしいんですけど、僕も不安だからこそとことんやりたい。日常を犠牲にしても得るものがあるのなら、とことんやりたい」と役に対する思いを熱く語っていた。それだけに、安易にクールでセクシーな“エロ俳優”のイメージがつくことに脅え、また“遅咲き”であるからこそ、“一発屋”では絶対に終わりたくないという強い意志が感じられる。
斎藤はそうした自分の姿を隠そうともせず、むしろ持ち前のサービス精神で、バラエティなどで面白おかしく伝えてしまう。背後に本人の“必死感”も見え隠れするが、同時に“ひたむきさ”も伝わり、結果的には好感度もアップ、役者としての“幅”も広がっていくと思われる。そうした意味では、斎藤の“イメージ払しょく作戦”は現時点では成功していると言えるだろう。近い将来、“エロ”や“クール”ではない俳優・斎藤工の姿が見られるに違いない。