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男の趣味連載【HOBBULOUS LIFE】Vol.2 セパレートスノーボード
今回の“一生ものの遊び”は、無限の可能性を秘めた、冬に楽しむコレ。
What is Charm? ―魅力―
滑るときのスタイルはスノーボード(以下ボード)。両足が離れるところはスキーのよう。でも、この2つが合わさると、「今までに味わったことのない、まったく新しい感覚で滑れる」と語る寺島さん。「片足をあげて滑るだけでも想像以上に楽しい。フィギュアのようにクルクルと回りながら滑ったり、ボードとモーグルを併せたようなジャンプ技ができたりと、その可能性と自由度は無限大」。まだ限られた人しかやっていないというのも、オトコ心をくすぐるポイント。
初めてセパスノを履いたときの感想は、「全然立てなくて、なんだこれは!?と驚いた(笑)」とか。「両足が分かれているけれど、まったく歩けない。立っただけで滑って転び、板を思い通りに動かせなかった」。ボードのプロとして活躍する彼にとって、久々の“滑れない感”は新鮮だったよう。ターンは丸一日かけてやっとできるようになった。難しい分、コツをつかんだときの喜びは大きく、瞬く間に虜に。今の目標は、「もっと早く滑る、ジャンプのバリエーションを増やす、まだ発見していない魅力を探しだす」こと。
誕生して4年、競技人口は日本で約2000人(メーカー調べ)。セパスノの第一人者である寺島さんの特権は、まだ誰もやっていない技を生み出すチャンスが多く、すべてに名前が付けられること。ボードやスキー、モーグルでも、新たな技を生み出せば名付けられるけれど、セパスノはそのハードルが低い。今回披露した技にも命名している。
For a Beginner ―ビギナーへ贈る言葉―
セミプロでも初めは苦戦するセパスノ。難しいからこそハマることは間違いないが、「まずは、なんといっても緩やかな傾斜で試すのがオススメ。板が小さくて軽く、両足が離れるからといって、なめてかからないほうがいいです(笑)」と笑顔で助言。
乗りこなすには、「グラグラする後ろ足が離れないように内ももに力を入れるのがコツ」だそう。ボードのように両足に体重をかけて乗ると失敗の要因に。ターンなどは、スキーのように片足ごとに重心をかけることで軸が安定し、うまく滑れるとか。その感覚をどれだけ早く掴むかがポイント。
クルクルと回ったり、片足を上げたりと、ならではの技を楽しみながら滑るのがセパスノの醍醐味。それには長くて傾斜の緩いコースがもってこい。寺島さんのオススメは、緩斜面が多くコースが長めの、長野県上田市にある『パインビークスキー場』。