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清純派女優ブレイクの登竜門として確立、「高校サッカー応援」枠の“特異性”とは
高校生が憧れる“理想のマネージャー”が就任
ほとんどの応援マネージャーが順調にスターへの階段を上っているが、彼女たちが大会期間中に日本テレビをジャックする勢いで出ずっぱりになる、というわけではない。開会式で入場行進の先導役を務めるほか、決勝戦のテレビ中継や関連番組にゲストで出演する程度。制服風のブレザ―を着て、お披露目会見でリフティングに挑戦するくらいが恒例で、実はほとんど露出はないのだ。
“あえて露出しない”ことで得られるクリーンなイメージ
応援マネージャーと近いノリとも言える「ビクター・甲子園ポスター」(1987〜2008年まで現役アイドルを起用)のキャンペーンモデルでも、酒井法子、高岡早紀、高橋由美子、持田真樹、菅野美穂、村田和美、吹石一恵、上戸彩、石原さとみ、戸田恵梨香などなど、錚々たるメンツが登場し、“ブレイクする若手アイドルの代名詞”とまで言われ、やはり駅や店頭など各所に相当数のポスターが貼られていた。
応援マネージャーは、あえて華美な露出を抑えることで、現役高校生や高校サッカーファンを対象に、リアルなマネージャーっぽい親しみやすさ、クリーンで健康的なイメージの認知に成功したと思われる。また、彼女らのブレイクは本人の実力による部分が大きいことも確かだろう。
推しを感じさせない親近感で長い支持を取得
にもかかわらず、他のキャンペーンやイメージガールとは違い、大々的で派手なPRがないぶん、クリーンで健康的なイメージをキープし、10代の若者たちとともに成長していくという親近感も獲得しているのだ。今年の応援マネージャーである永野芽郁も、今は知名度的にはまだまだかもしれないが、「いずれブレイクする清純派女優」と注目しながら全国高校サッカーを見るのも一興かもしれない。
(文:五目舎)