• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • グルメ
  • 世界9ヶ国の和食シェフが競い合う! 日本食を世界に広める大会が開催
(更新: ORICON NEWS

世界9ヶ国の和食シェフが競い合う! 日本食を世界に広める大会が開催

 日本食を世界に広め、次世代へ継承することを目的とした農林水産省が主催する『第三回 和食ワールドチャレンジ』が開催、11月23日に服部栄養専門学校 別館ANNEXEで決勝大会、24日の「和食の日」に東京・八芳園 白鳳館で表彰式が行われた。同コンペティションは、フランスやメキシコ、ロシア、ネパールなど、世界9ヶ国の和食シェフ10人が参加し、課題料理の“ふろふき大根”とシェフ自身が考案した創作料理で、日本料理の腕を競った。

海外における日本食文化の普及に務める農林水産省

  • 農林水産大臣 政務官 佐藤英道氏

    農林水産大臣 政務官 佐藤英道氏

 海外で日本食の普及に取り組む外国人を対象に2013年より毎年開催。審査項目は、料理技術、日本料理らしさ、料理の完成度、衛生面の4つ。審査員は、レストラン「KIHACHI」創業者の熊谷喜八氏、料理評論家で教育者の服部幸應氏、「トゥールダルジャン」を始め数々の名店で料理長を務め、現在はフレンチ割烹を経営するドミニク・コルビィ氏、料理研究家の柳原尚之氏、一般社団法人 国際すし知識認証協会 代表理事の風戸正義氏など、そうそうたるメンバーが務めた。

 ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的にも注目を集める「和食」。農林水産大臣 政務官 佐藤英道氏は、「決勝大会に進出した10名の皆さまには、各国の料理や食文化との対比の中で、和食の魅力や可能性を見つめ直し、日本だけでなく世界の目線で、和食の魅力を発信していただきたい」と海外における日本食文化の普及について語った。

最優秀賞はメキシコ出身のバウティスタさん、「メキシコで日本の料理を広げたい」

  • 最優秀賞を獲得したゴンザロ・サンチアゴ・バウティスタさん

    最優秀賞を獲得したゴンザロ・サンチアゴ・バウティスタさん

 同大会では、メキシコの日本食レストラン「レストランサントリー ローマス店」で働いているメキシコ出身のゴンザロ・サンチアゴ・バウティスタさんが、最優秀賞に選出。バウティスタさんは、「大変うれしいです。主催のみなさん、レストランで一緒に働いている皆、そして家族に感謝を伝えたいです。この賞をメキシコへ持ち帰って、さらに日本の料理を広げていきたい」と受賞の喜びを語った。

[1]最優秀賞の「アマダイの酒蒸し黄味酢かけ〜柚子の香り〜」/[2]創作料理賞「グアム風仕立て サワラ茶漬け」/[3]課題料理賞「ピリ辛味噌味サーモンの朴葉焼き」/[4]ハーヴェスター賞「金目鯛の雲丹豆腐蒸し〜晩秋の装い〜」(全て各受賞者の創作料理)

[1]最優秀賞の「アマダイの酒蒸し黄味酢かけ〜柚子の香り〜」/[2]創作料理賞「グアム風仕立て サワラ茶漬け」/[3]課題料理賞「ピリ辛味噌味サーモンの朴葉焼き」/[4]ハーヴェスター賞「金目鯛の雲丹豆腐蒸し〜晩秋の装い〜」(全て各受賞者の創作料理)

 このほか、「課題料理賞」受賞のネパイ出身のピノン・ネパイさんは、「素晴らしい機会を頂けて嬉しく思っています。日本のことをいろいろ知ることができました」と笑顔で語る。“グアム風仕立て サワラ茶漬け”で「創作料理賞」受賞のフィリピン出身のアラン・アラナス氏も、「和食とローカルな食べ物を合わせながら、日本の食文化人を伝えて行きたいです」と意気込んだ。
  • 創作料理賞を受賞したアラン・アラナスさん

    創作料理賞を受賞したアラン・アラナスさん

  • 課題料理賞を受賞したビノン・ネパイ)さん

    課題料理賞を受賞したビノン・ネパイ)さん

  • ハーヴェスター賞を受賞したサムエル・フローレス・ガルシアさん

    ハーヴェスター賞を受賞したサムエル・フローレス・ガルシアさん

  • 大会審査員

    大会審査員

 審査員を務めた服部氏は、「どんな形で火が通っているか心配でした。ぜんぜん出汁の味を感じないものもありました。どうしたら出汁が染みこむのかを勉強して下さい。そうすると、さらに素晴らしい日本料理を広めることができると思います」と言う。また、柳原料理教 室副主宰の柳原尚之氏は「大根は料理人としても難しいテーマだったと思います。日本の大根に始めて触る方も多かったと思います。しっかり面取りをして隠し包丁といった日本の技を使っていることに驚きました」と褒め、「残念なことは、なぜそれをしているのか? ということを考えていない人が多かったようです。料理法の理由を考えながら料理すると良いと思います」と参加者に厳しいながらも愛あふれるアドバイスを送った。
タグ

あなたにおすすめの記事

 を検索