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玉森裕太&西内まりやインタビュー『自分は何が得意なんだろう…やればやるほど考えさせられる』

Kis-My-Ft2の玉森裕太が初主演し、実写映画初出演となる西内まりやがヒロイン役を演じることでも話題の『レインツリーの国』。まっすぐな想いを“言葉”が紡ぐ珠玉のラブストーリーに向き合ったふたりに、俳優として、個人として感じたことを語り合ってもらった。

素直なところが僕と正反対(笑)

――関西出身の伸(しん)こと伸行と、感音性難聴のひとみの恋を描く本作。関西弁の青年と、ハンディキャップのある女性を演じるために準備したことはありますか?
玉森毎日3時間くらい関西弁の練習をしました。指導の方とマンツーマンでイントネーションの確認をしたり、セリフを全部関西弁で吹き込んでいただいたものを聴いたり。でも、やっぱり標準語がしみついているので、そのクセが抜けなくて苦戦しましたね。
西内私は難聴者の方にお話を聞いたり、実際に耳栓を使って生活したりしました。耳栓をしたままだと、ただ街を歩くだけでも怖くて、いままで知らなかった皆さんの感じ方やその生活に思いを馳せることができました。難聴者の方にお話を聞くと、皆さんすごく明るくてポジティブなんですけど、ひとみはまだそこに到達できていない子なんです。そんなひとみが、伸さんと出会ったことで、明るく前向きに自分を受け入れていくようになるので、その姿を丁寧に演じたいと思いました。

――実際に演じてみて、難しいと思った部分はありますか?
玉森伸は思ったことをハッキリと素直に伝える人なんですけど、そういうところは僕と正反対(笑)。僕は怒ることもそんなにないし、テンションがすごく上がることもあまりないので、自分のなかでエンジンをかけないと演じられない部分が多かったですね。そういう意味では、関西弁にすごく助けられました。関西弁で話すことによって、自然とテンションが上がったので。
西内私は、どちらかというと頭で考えるより、感情が先に出てしまうタイプなんです。でも、ひとみは考えを頭で整理しながら言葉を発していくし、なおかつ耳が聞こえにくいので、一つひとつの会話にゆっくり対応していて。なので、普段の自分ならすぐに反応してしまうようなことでも、いったん抑えて、丁寧に……と意識しながら演じるのが難しかったです。

――伸はひとみに積極的にアプローチして、コンプレックスを持ったひとみの心を開こうとします。そんな姿をどう思いましたか?
西内ひとみは伸さんと一緒にいたいけれども、自分のせいで伸さんを悩ませてしまうなら離れなければいけないっていうもどかしさを持っているんです。でも、伸さんは「そんなわけないでしょ」と言って、ハンディキャップのことを勉強して、向き合ってくれる。その姿がすごくまっすぐで、ひとりの人としても、女性としてもうれしいと思いました。
玉森僕は、伸がひとみさんに「髪を切ろう」と言って、自分の実家の床屋に連れていく一連のシーンがすごく好きでした。不安なのがわかるから手をつないでみたり、そういうところがなんかいいなって。

優しさを感じてうれしかった

――伸がひとみの服を選んであげるなど、かわいらしくてキュンとするシーンもたくさんありました。個人的に“いいな”と思ったのは?
玉森一緒に買い物したり、たこ焼きを食べて“おいしい”を共有したりするのは、すごくいいなと思いましたね。そんな普通のなにげないことが普段ないぶん、特別に感じました。
西内買い物のシーンは、ひとみが試着して伸さんに見せるたびに、伸さんが「いいと思うよ」って言うのがおもしろかったです(笑)。もうちょっと「これにしよう」とか「少し長いかな?」みたいな意見があってもいいのに、どれを見ても「似合ってる」って言うから笑ってしまって。でも、優しさを感じてうれしかったです(笑)。
玉森だって、どれを着ても全部いいから(笑)。

――女性が自分好みの服を着てくれるのってうれしいのでは?
玉森僕は“自分の好きな服を着ればいいじゃん”って思ってしまうほうなので……(笑)。
西内私も自分で選んで、好きなものを着たいっていうのはあるけど、好きな人が「いいね」っていうものを着たい気持ちもありますよ。だから「好きな服を着ればいいじゃん」って言われるとさみしいかな(笑)。
玉森なんか悪いヤツみたいになってしまったのでフォローしますけど(笑)、人を好きになるのってそこじゃないなと思って。全部受け入れて好きになれたら、服装とか髪型とかメイクとか、そういう細かいところは気にしないってことです!

――作品を通して、どんなことを感じてほしいですか?
西内人を愛するまっすぐな心ですね。それに尽きると思います。ひとみは、伸さんや支えてくれる家族のおかげで前向きになれたので、観てくださった方にも周りにいるそういう人の存在に気づいてほしいし、いなかったら作ってもらいたいなって思いました。
玉森すごくあたたかい気持ちになれる作品ですし、悪者が誰も出てこなかったなぁと思って。障害のことだけじゃなくて、ふたりの恋のお話がすごくリアルで等身大だと感じました。

これって一生なのかもしれない

――本作で、玉森さんは映画初主演、西内さんは映画初出演を果たしました。撮影を終えて、感じたことはありますか?
玉森お芝居ってすればするほど本当に難しくて、もちろんそのときは100%の力でやるんですけど、思い返すと反省ばかり。もっとレベルを上げたくて、勉強したり、いろいろな作品を観たりはするけど、自分は何が得意なんだろうって、やればやるほど考えさせられます。でも、これって一生なのかもしれないですね。逆にそういう気持ちがなくなってもダメなんだろうなって。

――得意なことや、これから挑戦したいことは見えてきているんですか?
玉森得意なことは、ぜんぜん見えてくる余裕はないです(笑)。挑戦したいのは、まったくしゃべらずに、表情だけで表現するような役ですね。すっごく難しいんだろうなって思うので。
西内私は、この作品ですごく繊細な感情表現だったり、人生のなかで生まれるいろいろな感情を勉強できたので、またこういういままでにない役に挑戦したいと思いました。そのためには、もっと自分の感性を育てて引き出しを増やさないといけないので、感情をどんどん動かして、いろんな経験をしていきたいなって。お芝居は、役の体と人生を借りて何かを伝える仕事だと思うので、自分の言葉で表現する歌手の仕事とは違うけれど、自分のなかではどこか共通していて。役を演じる上でも、やっぱりそれは“自分”が基準になっているので、自分自身の感性を育てていかなければと思っています。
(文:加藤恵/撮り下ろし写真:片山よしお)

レインツリーの国

 きっかけは「忘れられない本」。主人公の向坂伸行(玉森裕太)は、高校時代に大好きだった『フェアリーゲーム』という本について何気なくネットを検索していたところ、“レインツリーの国”というブログを見つける。そこに書いてある感想に共鳴した伸行は、管理人のひとみ(西内まりや)にメールを送る。
 数日後、奇跡的にひとみから返信が届き、パソコンを通じてふたりは繋がる。伸行はひとみに「直接会いたい」というが、彼女はどうしても会えないという。かたくなに会うのを拒む彼女には、伸行に言い出せない秘密があった……。

出演:玉森裕太(Kis-My-Ft2) 西内まりや/森 カンナ 阿部丈二 山崎樹範 片岡愛之助(特別出演) 矢島健一 麻生祐未 大杉 漣 高畑淳子
11月21日(土) 全国ロードショー
(C)2015「レインツリーの国」製作委員会
【公式サイト】(外部サイト)

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