日本の空には多数の格安航空会社（LCC）便が飛び、海外の国を“ご近所”へと近づけてくれたが、LCC国際線の多くは成田空港（千葉）、関西空港（大阪）、福岡空港（福岡）がメイン。中国地方はその恩恵にありつけずにいた。が、10月27日、ついに香港（HK）エクスプレスが広島−香港便の就航を開始。同日に行われた会見では、同区間の運賃が片道4060円〜という就航開始記念の特別運賃も発表された。

香港人からも注目されるエリア　中国地方待望のLCC国際線就航

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　海外旅行は「まとまった時間がないと行きにくい」というもののほか、「渡航費だけで高くつく」という金銭面の問題がある。が、逆に考えれば、金銭面の問題がクリアになれば、海外旅行は思ったより身近な旅になるということ。格安航空会社（LCC）が大人気なのも、そんな懐事情に応えているからなのだろう。中国地方の人にとって、香港エクスプレスの広島−香港便は、気軽に海外旅行へ行く大きなチャンス。それと同時に、広島県にとっても海外からの訪日客を呼び込む“大きなチャンス”だ。

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広島側も熱い期待！　中国地方の活性化にも
　就航開始日に行われた会見には香港エクスプレスのシャーマン・ルックアジア太平洋担当課長のほか、広島県航空港湾部の西尾保之部長も出席。西尾部長の「広島だけではなく、周辺エリアの経済効果が見込める」というスピーチや、広島空港のキャラクター・ソラミィが会場入り口で来賓者を出迎える丁寧なおもてなしっぷりからも、受け入れる広島の“期待感”が…。瀬戸内海沿岸の広島県尾道市を起点に、日本海側の島根県松江市に至る延長137kmの高速自動車国道「中国やまなみ街道」も今年3月に前線開通。近隣の観光地へも足を延ばしやすくなったため、広島県のみならず、中国地方全体が「ウェルカムな状態」の様子。

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香港でも日本旅行が大人気　気になるエリアは…
　ルック課長によると、香港でも日本の旅は大人気。リピーターはすでに東京や大阪などの大都市は何度も行っていることもあり、地方都市の素朴な風景や温泉、観光地を巡る旅が注目されているという。そこで白羽の矢が立ったのが広島。都市部の便利さも観光地の雄大な自然も温泉のほか、世界遺産も見られるので旅のプランニングもいろいろできる点がポイントになっていると語った。

　また、会見中に就航スタートを記念し、広島−香港間の片道チケットを4060円からの特別価格で販売するキャンペーンも発表。ルック課長は「今回発表した特別運賃により、多くのお客様に香港を訪れていただければと願っています。さらに、香港からの接続便を利用して、東南アジアへの旅も楽しんでいただきたい」と笑顔を見せた。

　広島と香港が“ご近所”となって、中国地方が盛り上がることになるのかもしれない。

点心をテーマにした機体も　香港エクスプレスって何？

　香港エクスプレスとは2013年10月に運航を開始したLCCで、現在はアジア主要18都市に就航。日本は羽田空港、成田空港、関西空港のほか、福岡、名古屋、広島の5路線を運航している。ユニークなのが、所持している13機のうち、5機が「シューマイ」「エビギョウザ」、「チャーシュー」など点心をテーマに命名していること。

　また、広島−香港便就航と同じ日に新ユニフォームに一新したが、香港エクスプレス担当者は「機体のカラーに合わせたエレガントなパープルと光沢のあるグレーのカラーのコンビネーションのほか、よく見ると布地に柄が入っているところも上品な印象になっています」と新ユニフォームについてコメント。ちなみに機体の点心シリーズはいったん終了しているものの、「次の企画は考えているので、決まったらお知らせします。楽しみにしていてくださいね」と笑顔を見せた。

　広島−香港便は週に2往復運航。特別運賃キャンペーンのチケット予約は11月2日まで、チケット使用期間は2016年1月31日までとのこと。年末年始の旅行を決めていない人は急いでチェックしてみては？

香港エクスプレス　広島―香港便＆特別価格キャンペーン詳細

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週2便運航：
UO801　広島（18：55）〜香港（21：55）／火・土
UO800　香港（14：00）〜広島（18：10）／火・土

特別運賃キャンペーン：予約は11月2日まで（チケット使用期間は2016年1月31日まで）
運賃：片道4060円〜（通常価格1万1300円〜）※消費税、燃油サーチャージ、その他の空港税・手数料別

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