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関西外国語大学のクラブで探究! 国別カルチャー紀行<後編>
【イタリア】マンドリンの魅力を多くの人にアピール!
マンドリンは、17世紀ごろのイタリア・ナポリで生まれた弦楽器。その演奏を楽しむ『マンドリン部』は、2015年に新しく生まれ変わったクラブです。部員はまだ3名だけど、文化会のフレッシュマンキャンプなどで積極的に活動しているとか。初心者、海外留学生の入部もウェルカム。近い将来、日本人がイタリア人学生にマンドリンを教える…なんて体験ができるかも!?
紀元前8世紀と長い歴史をもつイタリア。その後、イギリス南部からアフリカ大陸北部、メソポタミアまで支配したローマ帝国を築き上げた。14世紀にイタリアで起こったルネサンスは、西ヨーロッパの文化に大きな影響を与えた。ローマ帝国時代に国教となり、今もバチカン市国はイタリア国内に領土を持つなど、カトリック教会との縁も深い。
自分たちでつくりあげたクラブに、海外からの留学生を迎えて交流していく…そんなキャンパスライフって、すごく楽しそう。続いて紹介するのは、ジャズ部。ジャズといえば、大人な感じだけど、どんなクラブでしょうか…?
【アメリカ】国の違いを飛び越えて…音楽でコミュニケーション!
部員数は30人。日本人学生だけでなく、これまでにカナダや韓国からの留学生が在籍したこともあり、異文化交流もできるクラブ。活動日は、月曜日と木曜日が自主練習、火曜日と金曜日はセッション中心に練習している。先輩がやさしく教えてくれるので初心者も安心。5、6人の小編成バンド「コンボ」を組み、学園祭のほか近隣のカフェやバー、イベントなどで演奏を行い、プロの雰囲気も体験できる。
ジャズ発祥の地は、1900年頃のアメリカ南部・ニューオーリンズ。欧州系アメリカ人の西洋楽器の演奏技術と音楽理論、アフリカ系アメリカ人のリズム感覚が融合して生まれたという。その後、ビッグバンドによる「スウィング・ジャズ」、セッションで個性をぶつけ合う「ビ・バップ」などに発展し、今では多様な音楽と融合した形に進化している。
楽器や歌、ダンスなど活動内容は違っても、どのクラブもすごく仲が良くて、熱い思いで部活に打ち込んでいる。しかも、みんな口をそろえて「他のクラブとも仲が良いです」とのこと。海外留学生も在籍するとなると、まとめるのが大変そうだけど、この一体感には何か秘密があるの? そこで文化系クラブを取りまとめる文化会部長に話を聞きました。
クラブ活動は、普段味わえない貴重な体験の場!
木本さん 他大学もそうかもしれませんが、やはり仲が良いところです。練習中だけでなく、昼休みには、違うクラブの学生同士でお弁当を広げていたり、各クラブの部員が近隣のカフェなどで集まっていたりする姿をよく見かけます。
――なぜこんなに仲が良いの?
木本さん 文化会本部を中心とした、各クラブの組織力が強いからだと思います。文化会クラブでは、文化会本部が開催している、新入生対象の「フレッシュマンキャンプ」、代表者が参加する「リーダーズキャンプ」など他クラブと交流する機会が多いんです。他クラブのイベントを手伝うなど、クラブの垣根を越えて協力し、お互いに高め合おうという雰囲気があります。
――海外留学生も多いですよね。
木本さん うちの大学は、海外留学生が多いですから。英語研究会(E.S.S.)、スペイン語会話部、通訳ガイドクラブ(I.G.C.)など、直接的に異文化交流を目的としたクラブもありますし。
――海外留学生に人気のクラブはありますか。
木本さん 留学生は異文化交流をしたいという気持ちがあるので、茶道や華道、筝曲など日本文化にかかわるクラブは人気です。体育会クラブでも、柔道や日本拳法などは人気のようですが、比較的、文化会クラブの方が留学生数は多いようです。
――海外留学生がいるメリットは?
木本さん 普段の練習や発表会、演奏会など、授業よりも密接にかかわるので、深い異文化交流ができるところです。文化や価値観が違うので、お互いに意見を主張し合うこともありますが、それもいい経験になると思います。
――クラブ活動の良さって何でしょう?
木本さん 生の人間関係を体験できるので、仲間づくりや社会勉強の場になると思います。それぞれのクラブ活動を通じて、みんな自分の殻を破っています。
関西外国語大学
(取材協力:関西外国語大学)