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(更新: ORICON NEWS

関西外国語大学のクラブで探究! 国別カルチャー紀行<後編>

キャンパスライフを通じて、いろんな経験ができるのが大学という場所ですが、海外から年間約700人の留学生を受け入れている関西外国語大学は、キャンパスライフもグローバル。ダンスに音楽などクラブ活動でも、異文化とふれあうことができるそう。前回のスペイン発祥のフラメンコ部、フィンランドで盛んな合唱部に続き、今回はイタリアとアメリカにゆかりのあるクラブを直撃しました!!

【イタリア】マンドリンの魅力を多くの人にアピール!

『マンドリン部』
 マンドリンは、17世紀ごろのイタリア・ナポリで生まれた弦楽器。その演奏を楽しむ『マンドリン部』は、2015年に新しく生まれ変わったクラブです。部員はまだ3名だけど、文化会のフレッシュマンキャンプなどで積極的に活動しているとか。初心者、海外留学生の入部もウェルカム。近い将来、日本人がイタリア人学生にマンドリンを教える…なんて体験ができるかも!?
イタリアの歴史
 紀元前8世紀と長い歴史をもつイタリア。その後、イギリス南部からアフリカ大陸北部、メソポタミアまで支配したローマ帝国を築き上げた。14世紀にイタリアで起こったルネサンスは、西ヨーロッパの文化に大きな影響を与えた。ローマ帝国時代に国教となり、今もバチカン市国はイタリア国内に領土を持つなど、カトリック教会との縁も深い。

  • 『マンドリン部』原 颯大さん(短期大学部 1回生)

    『マンドリン部』原 颯大さん(短期大学部 1回生)

 ラフな雰囲気のなか、みんなで楽しく活動しています。2015年6月に活動を始めたところなので、みんな初心者でまだまだ分からないことだらけ。でも、全員でいろいろと考え、工夫しながら活動ができることが魅力です。今後は学内でのライブなどを行う予定ですし、海外学生にも入部してもらえるように頑張っていきます!

 自分たちでつくりあげたクラブに、海外からの留学生を迎えて交流していく…そんなキャンパスライフって、すごく楽しそう。続いて紹介するのは、ジャズ部。ジャズといえば、大人な感じだけど、どんなクラブでしょうか…?

【アメリカ】国の違いを飛び越えて…音楽でコミュニケーション!

『JAZZ研究会 BEAT』
 部員数は30人。日本人学生だけでなく、これまでにカナダや韓国からの留学生が在籍したこともあり、異文化交流もできるクラブ。活動日は、月曜日と木曜日が自主練習、火曜日と金曜日はセッション中心に練習している。先輩がやさしく教えてくれるので初心者も安心。5、6人の小編成バンド「コンボ」を組み、学園祭のほか近隣のカフェやバー、イベントなどで演奏を行い、プロの雰囲気も体験できる。
アメリカとジャズ
 ジャズ発祥の地は、1900年頃のアメリカ南部・ニューオーリンズ。欧州系アメリカ人の西洋楽器の演奏技術と音楽理論、アフリカ系アメリカ人のリズム感覚が融合して生まれたという。その後、ビッグバンドによる「スウィング・ジャズ」、セッションで個性をぶつけ合う「ビ・バップ」などに発展し、今では多様な音楽と融合した形に進化している。

  • 『JAZZ研究会 BEAT』 西井香南さん(国際言語学部国際言語コミュニケーション学科 3回生)

    『JAZZ研究会 BEAT』 西井香南さん(国際言語学部国際言語コミュニケーション学科 3回生)

 ジャズはアドリブが多く、普段からセッションなどで演奏を楽しみながら活動しています。多彩な演奏ができますし、過去の名曲や演奏に触れる機会が多いので音楽に詳しくなりますね。盛り上げ上手なスペイン人、演奏技術の高いカナダ人など海外留学生との交流も刺激になります! 今後は30人ほどのビッグバンドで演奏したいです!

 楽器や歌、ダンスなど活動内容は違っても、どのクラブもすごく仲が良くて、熱い思いで部活に打ち込んでいる。しかも、みんな口をそろえて「他のクラブとも仲が良いです」とのこと。海外留学生も在籍するとなると、まとめるのが大変そうだけど、この一体感には何か秘密があるの? そこで文化系クラブを取りまとめる文化会部長に話を聞きました。

クラブ活動は、普段味わえない貴重な体験の場!

 話を聞いたのは、文化会本部会長の木本健太さん。前編で紹介した『混成合唱団ラベリテ』の部長でもある。聞くと、関西外国語大学の文化系クラブ・サークルは全部で27団体あるそう。海外留学生もいるなか、まとめるのは大変そうだけど…。
  • 文化会本部会長 木本健太さん(外国語学部英米語学科 4回生)

    文化会本部会長 木本健太さん(外国語学部英米語学科 4回生)

――早速ですが、関西外大の文化系クラブの特徴は?
木本さん 他大学もそうかもしれませんが、やはり仲が良いところです。練習中だけでなく、昼休みには、違うクラブの学生同士でお弁当を広げていたり、各クラブの部員が近隣のカフェなどで集まっていたりする姿をよく見かけます。

――なぜこんなに仲が良いの?
木本さん 文化会本部を中心とした、各クラブの組織力が強いからだと思います。文化会クラブでは、文化会本部が開催している、新入生対象の「フレッシュマンキャンプ」、代表者が参加する「リーダーズキャンプ」など他クラブと交流する機会が多いんです。他クラブのイベントを手伝うなど、クラブの垣根を越えて協力し、お互いに高め合おうという雰囲気があります。

――海外留学生も多いですよね。
木本さん うちの大学は、海外留学生が多いですから。英語研究会(E.S.S.)、スペイン語会話部、通訳ガイドクラブ(I.G.C.)など、直接的に異文化交流を目的としたクラブもありますし。

――海外留学生に人気のクラブはありますか。
木本さん 留学生は異文化交流をしたいという気持ちがあるので、茶道や華道、筝曲など日本文化にかかわるクラブは人気です。体育会クラブでも、柔道や日本拳法などは人気のようですが、比較的、文化会クラブの方が留学生数は多いようです。

――海外留学生がいるメリットは?
木本さん 普段の練習や発表会、演奏会など、授業よりも密接にかかわるので、深い異文化交流ができるところです。文化や価値観が違うので、お互いに意見を主張し合うこともありますが、それもいい経験になると思います。

――クラブ活動の良さって何でしょう?
木本さん 生の人間関係を体験できるので、仲間づくりや社会勉強の場になると思います。それぞれのクラブ活動を通じて、みんな自分の殻を破っています。
 目標をもって物事に取り組むなかで、仲間との絆を深めることができる。また、海外の人々と同じ時間を過ごす経験は貴重だし、紹介したクラブのように、将来、部活とかかわりの深い国の人々と出会ったときには、コミュニケーションのきっかけにもなるはず。クラブ活動は、キャンパスライフを豊かにし、学びも大きいリア充を実現できる場のようだ。

関西外国語大学

世界54カ国・地域、378の海外大学のネットワークを持ち、年間の留学派遣学生数は2,300人余りにものぼる。また、世界約40ヶ国・地域から700人以上の外国人留学生、約200人のネイティブ教員が在籍し常に外国語教育をリードしている。

(取材協力:関西外国語大学)

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