ORICON NEWS
“アンチがいない”濱田岳、老若男女から愛されるワケ
上半期『タレント別テレビCM露出量』の男性1位に!
自らの性格を“小心者”と語る濱田が、俳優として身を立てる決心をしたのは16歳。ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)への出演を決めたときだ。「“金八”は2クール。私立の学校で半年学校に行かないというのは、受け入れてもらえなかった。一般的な“学生”の道を諦め、芸能界で生きていくのか? 選択を迫られ、結構悩みました」と約6年前にORICON STYLEのインタビューで心境を明かしていた。葛藤の末、俳優の道を選んだ濱田の“役者魂”は遺憾なく発揮され、映画『海猿』や『永遠の0』、大河ドラマ『軍師官兵衛』など、そうそうたる人気作品で脇を固めることになる。
また、木村拓哉主演のドラマ&映画『HERO』では、新作になってから登場した新キャラながら、常連役のように作品に溶け込ませる演技力を見せた。さらに、伊坂幸太郎原作、堺雅人主演の映画『ゴールデンスランバー』では、主人公を助ける超人的な身体能力を持つ連続殺人犯として登場し、柄本佑・時生兄弟や波岡一喜といった同世代・同系統の個性派俳優が演じれば、とことん暗く怖い殺人鬼になっただろう役柄を、濱田はどこか“コミカル”で“明るい”殺人鬼に仕立て、その実力のほどを印象づけた。
そうした濱田の演技力や、持ち前の“憎めない”キャラは、ドラマや映画のみならず、金太郎に扮したauの「三太郎シリーズ」にも見られるように、CMの世界でも十分に発揮される。先日発表された『タレント別テレビCM露出量上位10人』では、上戸彩に次ぐ第2位で、男性としてはauのCMで共演する松田翔太や桐谷健太を抑えて、堂々の1位。自身のトレードマークでもある“八の字眉”や愛嬌のある外見に関しても、「イケメンブームの世の中ですので、僕はいずらいです(笑)」としながらも、「“濱田岳”にしかできないことをやる。これが、プロとして人前に出る人間かなと思っています。誰かと自分を比べたりするよりも、僕がもっと“僕らしく、表に出るべき”だと思います」と持論を放ち、自信のほどをうかがわせた。
自分を貫き通した結果、幅広い演技力に繋がった濱田岳
前述のインタビューでも、「(自分の)身の丈に合った行動を重ねていくことで、自分らしさを育てたい。背伸びをして、それが消えてしまうのは嫌だから。自分らしく、死ぬまで“濱田岳”でいたい」とあくまで自分を貫き通す決意を語っていた濱田。そうした真摯な姿勢が、『HERO』の嫌味なエリートからオタクっぽい役までこなす幅広い演技力にも繋がり、ドラマや映画で重宝される理由にもなっているのだろう。この“新生”『釣りバカ日誌』で濱田が、国民的俳優となる日は近いのもしれない。
(文:五目舎)
タレント別テレビCM露出量上位10人
上戸彩
- 【出稿秒数(秒)】202,890
- 【出稿本数(本)】12,606
- 【昨年年間順位】1位
1
濱田岳
- 【出稿秒数(秒)】152,505
- 【出稿本数(本)】9,009
- 【昨年年間順位】431位
2
松田翔太
- 【出稿秒数(秒)】145,095
- 【出稿本数(本)】8,646
- 【昨年年間順位】274位
3
広瀬すず
- 【出稿秒数(秒)】141,210
- 【出稿本数(本)】7,944
- 【昨年年間順位】118位
4
桐谷健太
- 【出稿秒数(秒)】141,210
- 【出稿本数(本)】8,309
- 【昨年年間順位】1,067位
5
樋口可南子
- 【出稿秒数(秒)】119,810
- 【出稿本数(本)】7,103
- 【昨年年間順位】33位
6
武井咲
- 【出稿秒数(秒)】106,935
- 【出稿本数(本)】6,911
- 【昨年年間順位】5位
7
ダンテ・カーヴァー
- 【出稿秒数(秒)】106,070
- 【出稿本数(本)】6,311
- 【昨年年間順位】18位
8
西島秀俊
- 【出稿秒数(秒)】89,655
- 【出稿本数(本)】5,605
- 【昨年年間順位】4位
9
染谷将太
- 【出稿秒数(秒)】81,465
- 【出稿本数(本)】4,768
- 【昨年年間順位】566位
10
調査項目:テレビCMに出演している男女タレントの出稿秒数ランキング
調査期間:2015年1月1日〜6月30日
対象局:日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ(関東・関西・名古屋の3地区)
(すべてニホンモニター調べ)(外部サイト)