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“イケメンすぎない”鈴木亮平が重宝されるワケ
高学歴の役者バカ、子持ちの既婚者だが、女性ファンの好感度が高い
2つ目は、ストイックな役者バカ。映画『HK/変態仮面』では、女性のパンティを被ると超人的な力を発揮する主人公の変態仮面を熱演。衣装もアマレスで着るユニフォームをヒモ状にしたような、股間も尻も超ハイレグ仕様のコスチュームを着用。下品の極みともいえる姿だが、彼は「一度体重を15kg増量した上で、脂肪をそぎ落とす」肉体改造に踏み切り、その姿、作品を“美しい”とさえ思わせるところまで昇華させた。また、4月スタートの日曜劇場『天皇の料理番』(毎週日曜 後9:00 TBS系)でも、主人公の佐藤健の病死する兄役を演じるために20キロ減量。米俳優・ロバート・デ・ニーロばりの徹底した役作りは大きな話題を呼んだ。ちなみに、10日でリバウンドし元通りの姿となった鈴木は、「絶対、真似しないで」と呼びかけていた。
3つ目は、すでに既婚者であること。2011年に学生時代から付き合いのある年上の一般女性と結婚し、一児の娘がいる。女性人気が高まったのは昨年ぐらいからだが、事実が判明しても、女性ファンにがっかりされるどころか、逆に好感度を上げた。『花子とアン』での「誠実で理解のある夫」役が、真面目で誠実そうな鈴木とリンクし、自身の理想の旦那像と照らし合わせている女性ファンも多いだろう。
“実力”と“実績”を兼ね備えた鈴木は、作り手も視聴者も安心できる貴重な存在
同じ系列の人気でいえば、V6の井ノ原快彦があげられるかもしれない。井ノ原もNHKの情報番組『あさイチ』のキャスターを務め、今や押しも押されもせぬ朝の顔。“理想的なパパ”としてのポジションを確立し、好感度も非常に高い。鈴木の場合、誰からも好かれる、純日本的なルックスに加えて、高学歴、超肉体、役者バカ、そして家庭的といった側面がプラスされる。それでいて男性側からのやっかみも皆無。さらには、和服も似合う“梨園”的な雰囲気さえも漂わせている。
テレビ番組の製作サイドとしても、お茶の間の好感度ができるだけ高い人間を起用したいし、いろいろな役に合わせて自分を作ることができる役者を求めている。そうした“実力”と“実績”を兼ね備えた鈴木亮平は、作り手も視聴者も安心できる貴重な存在だ。今後は、バラエティも含め、さらに活動の場を広げていくことであろう。
(文:五目舎)