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オリエンタルラジオ『デビュー10年を振り返る―焦って、モガイて、後輩にのっかって…』

消えたといわれたモガキの時代からの転機

――いきなりドカンと売れてから、ブームが過ぎ去ったときというのは?
中田そのときに自分たちができることを考えるしかないですよね。焦っていたかとかよく聞かれますけど、そのときに限らずいつも焦っていますから。落ちているものでもなんでも拾って武器にするしかないという。僕らは下積みがなかったので、そこにあるものを使ってなにかをすることばかりをやってきました。その部分はいまも変わっていないと思います。環境によってどうということではなく、常にですね。
藤森武勇伝でブレイクしたときの興奮、盛り上がりがそのあと何年もないなっていうのは感覚的にありました。またあのドキドキがほしいという想いがずっとあって、なにか目立つことをしたい、しなくてはいけないと思っていて……。そういうモガキはありました。消えたといわれていたころでも、仕事は完全になくなったわけではないんですけど、そのなかでそういう感覚をもっていました。

――おふたりにとって転機になったことは?
藤森何回かありますよね。
中田僕は結婚が大きかったですね。大きく考え方が変わりました。それまでは自分のことばかり考えていましたけど、誰かによろこんでもらいたいという目線がようやく出てきました。いまはネタを嫁に相談するんですよ。意見を聞いて書き直したりして、漫画家と編集者みたい。昔はただ自分たちが表現したいことをやっていましたけど、誰かがよろこんでくれるものを作りたいという気持ちに変わりました。
藤森僕はチャラ男のキャラが生まれたことですかね。『しゃべくり007』(日本テレビ系)の収録のときに「オレ、今日変わった」という感覚があって、そのオンエアの日から如実に生活が変わりました。その日だけで13本仕事のオファーがきて、チャラ男ブームですよ。それから1年くらいすごく忙しかったですね。またそういうのが定期的にないと、すぐに忘れられてしまうので……。その貯金はもうないですし(笑)。
中田なくはないですよ。いろいろな経験の積み重ねが身についていますから。

伝説のラジオ番組の殴り合い…ひどすぎてほんとくだらない

――『オールナイトニッポンR』(ニッポン放送/2007年)でのケンカ騒動は有名ですが、いま思うことはある?
中田それこそいまの8.6秒バズーカーくらいのブレイクしたばかりのころですね。大学生くらいの感覚で仕事とプライベートの差がなかったので、ストレスがああいうふうにはじけたんだと思います。
藤森いまいろいろ取り上げていただいているからか、最近またネットで上がってきているんですよね。昨日たまたまフルで聴いたんですけど、笑っちゃいますよ。ほんとくだらない。ケンカ弱いやつ同士の拙いケンカでひどすぎる。
中田プロじゃなかったよね。でも、若さなのか個性なのかわからないんで、もしかしたらまたあるかも。完全にないとは言い切れないですよ。
藤森ヤバいだろ、30過ぎて。若さにしようよ、個性ということにしないで。
中田若さのせいにしているけど、あれってオレの個性かもっていう恐怖はあります。
藤森いや、もうないよ。あの感じは。

――あのときはほんとに殴りあっていたんですよね?
中田机を挟んでいたので、取っ組み合ってではないですけど、殴られましたね。
藤森モノをなげたりね。

――その後、尾を引かなかった?
中田当時、頻繁にやっていたんですよ。あれはたまたまラジオのオンエアでやったというだけで。
藤森たしかに殴り合いみたいなのも何回もありました。

――それがいつしか大人になってなくなった?
中田もう殴りあいたくないですね。痛いから。それに、おっさんどうしで殴りあうとカラダ中が痛くなるからダメですよ。お互い力の差もないし、ケンカして決着つくときは両方がケガをしているという。ようやくうまくやっていく方法がわかってきたので、もう手はださないです。
藤森いまはケンカになる前にどちらかがストップをかけますよ。このままいくと機嫌悪くなるなっていうのがわかるんで。あとでメールで謝るとかね。
中田熟年夫婦です。穏やかに距離を置くというか、もう怒鳴りあわないですよね。

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