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安藤優子は“昼の顔”になれるのか? 東京、大阪、名古屋発の情報番組対決

  • MCを務めるフジテレビ『直撃LIVEグッディ!』の番組ポーズを決める安藤優子、高橋克実 (C)ORICON NewS inc.

    MCを務めるフジテレビ『直撃LIVEグッディ!』の番組ポーズを決める安藤優子、高橋克実 (C)ORICON NewS inc.

3月30日からフジテレビ系列で生放送の昼の情報番組『直撃LIVE グッディ!』がスタートする。同系はこれまでに田村淳がメインMCをしていた『知りたがり!』、『アゲるテレビ』を放送しており、今回で3度目の『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)への挑戦ということになる。しかし、今回より注目されるのが、その『グッディ!』のメインMCをフリーキャスターの安藤優子が務めていることだ。

◆昼の情報番組大戦、春の陣

 一方、この春からのライバルは『ミヤネ屋』だけではない。名古屋発生情報ワイド『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(TBS系)が春から東京に進出することになったのだ。そのため、今まで東京では1局のみの放送だった昼の情報番組が、春から一気に3局になる。

 この3番組の出演者を見ていくと、『ミヤネ屋』は宮根誠司と林マオアナウンサーがメインで、コメンテーターは曜日で明確に決まっているわけではなく、入れ替わりで出演している。タレントでいうと、ガナルカナル・タカ、西村和彦、春香クリスティーン、パックン、優木まおみなど。

 『ゴゴスマ』は、石井亮次アナウンサー(CBCテレビ)がMC。東京での知名度は低いが、曜日レギュラーには、大久保佳代子、林修、松本明子、ニッチェ、山口もえ、博多華丸、黒田知永子、ふぉ〜ゆ〜(ジャニーズJr.)など、バラエティ番組でも人気のタレントが名を連ねる。

 これに対して『グッディ!』の出演者はというと、メインMCは安藤優子、高橋克実。日替わりパネラーはマキタスポーツ、高橋茂雄(サバンナ)、カンニング竹山、川島明(麒麟)、土田晃之という顔ぶれだ。

◆ローカル特有の“ゆるさ”も昼向け

 さて、この3番組の特徴を考えると、『ミヤネ屋』はこれまでにも東京で放送を続けてきた老舗の番組だけあって、視聴率という点では頭一個リードしていると言って良いだろう。しかも、宮根は『ミヤネ屋』が東京で放送されるまでは知名度はいまいちだったが、その後はフジテレビで『Mr.サンデー』の司会を務めるなど全国区となった。宮根以外のキャスティングに華の部分を重視している感はないが、大阪ローカルの持つ良い意味での“ゆるさ”があり、報道の面も手を抜かないというバランスの良さがある。

 それに対して、名古屋の『ゴゴスマ』は、MCの知名度は全国区ではどうしても低くなってしまうが、ローカル特有の“ゆるさ“に関しては『ミヤネ屋』と同じ利点がある。また、出演者のバラエティの豊かさに関しては他の番組を一歩リードしているのではないだろうか。ジャニーズJr.のふぉ〜ゆ〜であったり、ユージなど、若い男性の出演者も多い。また、大久保佳代子、ニッチェなど、女性芸人もいることで、お昼の時間帯の主な視聴者である主婦層に訴えかけそうだ。3つの番組のなかではもっとも娯楽色が高く、視聴者の共感を強みにしているのではないだろうか。

◆安藤優子を起用した『グッディ!』の差別化

 さて、2番組に対抗する『グッディ!』は、MC選びに難航したとの報道もある。結果、安藤優子と高橋克実という、知名度は抜群のふたりに落ち着いた。日替わりパネラーも男性芸人をバラエティ豊かに揃えている。しかし番組の掲げる「フツーのニッポン人の見たい情報に日本一寄り添う“ちょっと硬派な、どワイドショー”」という部分から見ると、パネラーの人選はバラエティ寄りにも見える。そこは「ちょっと硬派」という面をMCの人選で表現した結果なのかもしれない。

 安藤といえば、これまで『ニュースJAPAN』『FNNスーパーニュース』などでニュースキャスターとして活躍。ニュース報道の“夜の顔”だった。スマートでインテリなそのイメージは、主婦層をターゲットにしたソフトタッチな男性MCが多い昼帯の情報番組のなかで異色に映ることだろう。しかし、ズバリと切り込む物言いは、タイプこそ異なるものの、本質的には宮根に通じる面もある。安藤はこれまでのキャラで臨むのか、ザ・キャスター的なイメージを打開してソフト路線で売り込むのか? 『グッディ!』の行方は安藤にかかっているともいえるだけに、昼の女性視聴者層(主婦層)の共感を得られるかに注目が集まりそうだ。

 名古屋、大阪のローカル発の番組に比べると、『グッディ!』は肩の力の抜けたところはあまり感じられないが、差別化という意味では正しいのだろう。せっかく報道番組から情報番組へと安藤を引っ張ってきただけに、バランスを狙うよりも、「硬派という意味では一番」という色を濃くするのが現時点での方向性だと思われるが、この特色が今後どう生かされていくのかが楽しみだ。

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