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ORICON NEWS
結婚出産・活動休止……MAX、紆余曲折を経ての20年
振り付けをプロアマと問わず募集
NANA 海外ドラマのエンディングテーマを歌うのはMAXにとって初めてのことになるので、すぐに実家の母に電話をしたんです。そしたら、「あの『デビアスなメイドたち』!? すごいじゃない!」って、母が大興奮で(笑)。母は以前からDlifeのドラマの視聴者で、私より先に予告を観て知っていたんです。母が喜んでくれたこともそうですし、始まる前から浸透している人気ドラマに私たちも参加させていただけることを実感して、今はとにかくうれしいです。
LINA 私もうれしかったです。もともと海外ドラマが大好きで、私の夜が充実するなって(笑)。特にお休みの日は、シーズン2まで立て続けに見たりするぐらい海外ドラマを観ます。『デビアスなメイドたち』も3話一気に見たのですが、見た瞬間から謎めいたストーリーの展開に、やられたって(笑)。一視聴者としても今後の楽しみにしています。
MINA 今年、2015年はMAXにとって20周年イヤーなので、その第1弾となる楽曲が、こうして多くの形が注目しているドラマの主題歌となるのは自分たちにとってもすごく光栄なことでした。「Heartbreaker」は、ヨーロッパの作家さんに楽曲を作っていただき、歌詞はドラマの内容に合わせて書き下ろしてもらいました。MAXと同世代の女性たちが内に秘めている邪な思いであったり、これまでMAXにはなかったミステリアスな歌詞になっていて、新鮮な気持ちで歌うことができました。何より「あ〜この気持ちわかる」ってドラマが想像できる内容になっているので、ぜひドラマとあわせて楽曲のほうも楽しんでいただけたらうれしいです。
――また“セクシーなラテン系メイド衣装”も話題となっていますが。
LINA メイドっぽい雰囲気もありつつ、ドレスっぽい雰囲気もありつつ、すごく女性らしいかっこいい衣装になったと思います。
――さらに今回は振り付けに関しても新たな試みがなされるそうで。
NANA 今回は企画として、振り付けをプロ・アマと問わず、みなさんから募集することになったんです。「tacata’(タカタ)」もそうなんですけど、今まで私たちが作り上げた振り付けだけでなく、見ている人たちが「MAXってこうだよね」っていうものを照らし合わせてみてみたくて。「Heartbreaker」を聴いて、歌詞を読んで、ドラマを見てイメージしたダンスを作っていただきたいなと思います。
――とくにここを強調してほしいなど、要望はありますか?
NANA やっぱりこの衣装と曲のイメージから、セクシーさは大事ですね。今のMAXならではの大人な雰囲気が伝わるような、だけど、今まで私たちがやったことのない、ハッとするような遊び心満載のものがうれしいですね。
LINA スタンドマイクをほうきに見立てたりとか。あっでも、あんまり言うとみんなのアイディアを打ち消してしまうので(笑)、謎めいたセクシーなダンスをぜひ期待しています。
MINA 踊りながら楽しくなるような振付けを考えていただけたらうれしいです。
MINAの結婚後、1年間の活動休止時期は辛かった(NANA)
MINA 20年という月日が経ち、MAXとしてはいろいろ変化を遂げてきたのですが、中身だけはデビュー当時とほどんと変わらないという……大人にならなくちゃいけないのに(笑)。
NANA さっきも撮影した写真を3人でみて、「大人になったね〜」って話していたんですけど、雰囲気は年を重ねていくにつれて大人になっていくのに、
LINA 話すとボロがでるんです(笑)。
――むしろ変わらないみなさんがステキだなって。ちなみにデビュー当時のみなさんから今の20年後のMAXの姿は想像できていましたか?
NANA 正直、まったく想像できてなかったですね。もともと私たちはバックダンサーとして活動をさせていただいて、そのあとエイベックスの企画で、「恋するベルファーレダンス〜Saturday Night〜」という1曲を歌うために結成されたグループだったので。まさかこんなにも長く続けられるなんて、私たちだけでなく、周りの誰もが思っていたことだと思うんです。だから、プレッシャーみたいなものもなかったですし、当時の流行じゃないですけど、メンバーの名前も全員最後にNAをつけようよって。りっちゃん(LINA)以外、偶然みんな名前にNAが入っていたので、じゃあ、りっちゃんもLINAねって(笑)。
LINA 本当にノリだったよね、あのころはすべて。シングル曲のラップも自分たちで考えたり、ダンスも自分たちで振り付けできるんだよね? ラッキーみたいな(笑)。
MINA 最初の頃は、わりと自由にやらせていただいてました。
NANA 3枚目の「TORA TORA TORA」がリリースされることになったとき、これで売れなかったら全員沖縄に返すって言われて、それまでただただ楽しい〜っと思ってMAXの活動をしていたのが、あれっヤバイかもって、はじめて危機感を持つようになりました。
MINA 売れて本当によかった〜!(笑)
NANA そんなスタートだったけど、無我夢中で走り続けて、気付いたら20年経っていたっていう。何より自分たちが一番驚いていますね。
LINA もちろん途中で壁にぶつかる瞬間もたくさんありましたが、みんなが同じ方向に向かって、目標を持って進んでいたので、常に心強かったですね。それに私自身、楽観的な性格なので、つらいときこそ学ぶ時期なんだと、笑って乗り越えようと心がけていました。今思うと、いろんな紆余曲折を経験したことで、今を迎えられるのかな、チームとしての結束力も強くなったのかなって、すべてのことがいい方向に転がって20年を迎えられているような気がします。
NANA MINAがお休みすることになったとき、1年間ぐらいMAX自体の活動を休止せざるを得ない状況になってしまったときは、正直辛かったですね。それまですごく忙しくて、休みが欲しいという状況だったのが、MINAが結婚して、妊娠して、子供を育てる道を選んだことで、MINAがいない間、私たちはどうしたらいいんだろう〜って、一気にポカンと何もない状況になってしまったんです。
LINA その間はとにかくメンバーで集まって話し合いをずっとしてたよね。
NANA 誰かが抜けたときにも活動できる基盤を作らなくちゃって。
“還暦MAX”を目指して60歳まで頑張りたい