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ORICON NEWS
aiko『熱狂のさいたまスーパーアリーナ公演の模様をレポート!』
ファン1人ひとりを心から大切に考えてくれるステージ
そんな言葉通り、幅広いタイプの楽曲を次々と披露するaiko。「恋のスーパーボール」をキュートに歌ったかと思えば、自ら「この言葉を書けて良かった」と語った「Aka」は、大勢のストリングスと共にドラマチックに歌い上げるという具合。しかも、この曲ではステージ全体に散りばめられた小さな星のようなライトも客席のリストバンドも赤一色となり、とても幻想的な雰囲気に。赤く染められたさいたまスーパーアリーナに響く「Aka」は、また格別の味わいだった。
アッパーな曲では笑顔で手拍子を鳴らし、バラードのときは耳を傾けてじっくりと歌詞をかみしめるといったように、どの曲を演奏しても、その曲にピッタリな反応を示してくれるaikoのファン。そんなファンにもっと近づきたいとaikoも考えたのだろうか。中盤の楽曲はアリーナの中央に設置されたセンターステージで演奏された。ふわりとしたシルエットの色鮮やかなワンピースに着替え、ジャジーな「傷跡」やせつなくもやわらかさのある「二時頃」、そして名曲「カブトムシ」をエモーショナルに歌い上げるaiko。「ライブをするたびにいろんな気持ちをみんなからもらって、もっと頑張ろうと思ったから、私もみんなに楽しい気持ちを持って帰ってもらおうと思ってツアーをやってきました」と彼女は言っていたが、そうやって訪れた者1人ひとりのことを心から大切に考えてくれているからこそ、aikoのライブは、全ての人を幸せにしてくれるのだろう。
往復128メートルの花道を駆け抜けるaiko!
それだけに本編ラストの「クラスメイト」が終わっても、オ―ディエンスはすぐにアンコールを要求。それに応え、aikoもドラマチックな「自転車」、これからの季節にピッタリな「桜の時」、思わず笑顔になってしまうポップチューン「beat」、そして会場にいる者全ての想いを代弁したようなナンバー「シアワセ」を聴かせてくれた。
たくさんのリスナーに愛されて迎えた15周年イヤー。今年はもちろん、これからもずっと、aikoは彼女と彼女の音楽を愛する人たちと共に前に進んで行くだろう。
(文:高橋栄理子)
関連リンク
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・オフィシャルサイト