• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
(更新: ORICON NEWS

宮崎あおい&向井理 SPECIAL INTERVIEW 一緒にいるのが心地いい… 気を遣わず同じ空間を共有できる

宮崎あおいと向井理が初共演で演じたのは、痛い感情をともなうリアルな人間ドラマとファンタジーが交錯した不思議な物語『きいろいゾウ』の、不思議な空気感につつまれる夫婦役――。いろいろな感情を呼び起こし、誰しもどこか心の琴線に触れるだろう夫婦の物語を、それぞれの心に向き合いながらしっとりと語る。

ファンタジーと人間の痛い感情のバランス

──ツマらしさ、出ていました。宮崎さんから見て、向井さんのこういうところがムコさんだなぁと思う瞬間は?
【宮崎】 見た目的にも中身的にもムコさんがどういう人なのかなというのは、あまり想像をしていなかったんです。なので、私のなかではムコさん=向井くんですね。

──お互いが違和感なくキャラクターに重なるって、いいですね。おふたりは廣木監督とも初めてだったと思いますが、廣木監督だからこそできたことは?
【宮崎】 ツマとしてムコとしてその感情が合っていなければ、もちろん道を正してくれますが、基本的には見守って委ねてくれる、役者の気持ちに寄り添ってくださる監督ですね。
【向井】 ですね。たとえば、スタートがかかっても「(芝居をするのは)自分の気持ちが動いてからでいいです」といってくださるので、自分の間で演じることができた。自分の心地いいタイミングというのを(役者は)誰でも持っているもので。それを大事にしてくださったのは嬉しかったし、やりやすかったです。

──最後に完成した映画を観た感想を聞かせてください。
【宮崎】 正直、どう説明していいのか分からなかったですね。観終わって監督と話もしたんですが、どうにも感情がまとまらなくて……。でも、ファンタジーな部分と人間の痛い感情の部分とがとてもバランスよく入っている映画だなと思います。
【向井】 ほんとうにひと言では表しきれない映画ですね。試写を観たとき、こうしてインタビューを受けることは頭にあって、どう話せばいいのか考えたりしたけれど、やっぱりこういう映画とはっきりとはいいづらい。なんていうか、おもしろいけれど、おもしろいと感じるのは人それぞれの感覚なので……。その感覚って伝えるのが難しいんですよね。でも、130分という上映時間を長いと感じなかった。それは僕のなかの感覚ではいい映画ということだと思うんです。

⇒ 前のページへ【好き過ぎて 心がけたこと】

(文:新谷里映/撮り下ろし写真:草刈雅之)

映画情報

きいろいゾウ

 天真爛漫な妻利愛子と売れない小説家の無辜歩は、お互いを「ムコさん」、「ツマ」と呼び合う夫婦。二人はお互いに“秘密”を抱えながら、片田舎で幸せに暮らしていた。しかし、そんな穏やかな日々が、ムコ宛に届いた宛名のない一通の手紙をきっかけに、大きく揺らぎ始める……。

監督:廣木隆一
出演:宮崎あおい 向井理 柄本明 松原智恵子 リリー・フランキー
【OFFICIAL SITE】
2013年2月2日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
(C)2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会

関連リンク

撮り下ろしフォトギャラリー
映画予告編
映画公式サイト

あなたにおすすめの記事

 を検索