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宮崎あおい&向井理 SPECIAL INTERVIEW 一緒にいるのが心地いい… 気を遣わず同じ空間を共有できる
ファンタジーと人間の痛い感情のバランス
【宮崎】 見た目的にも中身的にもムコさんがどういう人なのかなというのは、あまり想像をしていなかったんです。なので、私のなかではムコさん=向井くんですね。
──お互いが違和感なくキャラクターに重なるって、いいですね。おふたりは廣木監督とも初めてだったと思いますが、廣木監督だからこそできたことは?
【宮崎】 ツマとしてムコとしてその感情が合っていなければ、もちろん道を正してくれますが、基本的には見守って委ねてくれる、役者の気持ちに寄り添ってくださる監督ですね。
【向井】 ですね。たとえば、スタートがかかっても「(芝居をするのは)自分の気持ちが動いてからでいいです」といってくださるので、自分の間で演じることができた。自分の心地いいタイミングというのを(役者は)誰でも持っているもので。それを大事にしてくださったのは嬉しかったし、やりやすかったです。
──最後に完成した映画を観た感想を聞かせてください。
【宮崎】 正直、どう説明していいのか分からなかったですね。観終わって監督と話もしたんですが、どうにも感情がまとまらなくて……。でも、ファンタジーな部分と人間の痛い感情の部分とがとてもバランスよく入っている映画だなと思います。
【向井】 ほんとうにひと言では表しきれない映画ですね。試写を観たとき、こうしてインタビューを受けることは頭にあって、どう話せばいいのか考えたりしたけれど、やっぱりこういう映画とはっきりとはいいづらい。なんていうか、おもしろいけれど、おもしろいと感じるのは人それぞれの感覚なので……。その感覚って伝えるのが難しいんですよね。でも、130分という上映時間を長いと感じなかった。それは僕のなかの感覚ではいい映画ということだと思うんです。
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(文:新谷里映/撮り下ろし写真:草刈雅之)
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