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2PM『感動と興奮に包まれた日本武道館6Daysをレポート!』

個性溢れる極上パフォーマンス

 2PMが5月24日、25日、28日、29日、30日、31日の6日間に渡って東京・日本武道館で『2PM LIVE 2012 “Six Beautiful Days”』を開催。

 「Tired of waiting」から勢いよく幕を開けたライブは、そのまま「I hate you(Remix ver.)」、「HOT〜Dance Break」と立て続けにアップチューンを披露し、会場のボルテージは一気に上昇!「みなさんこんばんは、2PMです。オフィシャルペンライトめっちゃきれいですね!」(ジュンス)、「みなさん元気ですかー?(1万人の大歓声に)元気でよかったです」(ニックン)、「(ラップ調で)本当に本当に会いたかったです」(ウヨン)、「半年ぶりの2PMのライブは、僕たち6人が6日間、みなさんと一緒に美しい思い出、きれいな思い出を作っていきたいという気持ちを込めたタイトルです。今回は僕の怪我でみなさんにご心配をおかけして、本当にすみませんでした。頑張りますのでよろしくお願いします」(テギョン)とライブ直前に骨折し、左腕にギブスをはめながらのステージとなったテギョンは神妙な面持ちで謝罪。そんな彼に対し、温かい声援を送る観客。「ゴメンねー」と可愛らしい口調で会場の空気を和ませるチャンソン。そして、ジュノの「走りましょうか」の声で、飛行機ダンスの「Take off」からユーモア満載のHIP HOPチューン「10 out of 10(10/10)」とメンバーは汗だくになりながら全力疾走。「Hands Up」では1万人が手をあげ、一体となった。

 そして、スペシャル企画として、その日ごとにざまざまな趣向を凝らしたパフォーマンスが用意された今回の6日間のライブ。チャンソン、テギョン、ウヨン、ニックン、ジュンス、ジュノの順に、1日交代で各自の個性、才能が突出したソロステージを展開!当日にならないと誰になるかがわからないというサプライズとなっていたが、取材班が訪れた5日目は、ジュンスがエンターテインメントと感動のステージで1万人の心を捉えた。

 1回目は、男女ダンサーを交えての「Just One Night」で力強いラップとダンスをフィーチャーした華やかなソロステージを披露。しかし、2回目のステージでは、「今日のこのステージはみなさんに僕の想いを語る場所にしたいと思います」と、ジュンスは自身の胸の内を吐露。「今年のはじめころ、僕は大切な人を失ってしまいました。失ってから、どれだけ僕にとって大切なものであったかを実感し、いま僕に残っているのは後悔……とても胸が痛いです。なので、僕は気持ちを込めて、手紙を書きたいと思いました。もちろんその人は僕の手紙を読むことはできません。その人に僕の想いが届くかどうかもわからないけれど、最近その人のことを想いながら書いた曲を今日歌いたいと思います」と、亡き父に捧げたバラード「手紙を書く」をピアノで弾き語った。心の奥にずっとしまいこんでいた想いを解き放つように、ときに感情を荒げ、涙が零れ落ちそうになりながらも、想い人に届くように、1つひとつの言葉を噛み締めながらジュンスは最後まで丁寧に歌いあげた。スクリーンには、歌詞が映し出され、観客はそんな彼の想いのこもった歌声に涙し、惜しみない拍手と歓声を送った。

 そこに5人が合流し、ファンに向けてジュンスが作曲したバラード「離れていても」を熱唱。会場はジュンスカラーのピンクのサイリウムの光に包まれ、温かな一体感が構築された。

メンバー同士、ファンとの強い絆

 その後のMCで、「ピアノ演奏はもちろんですが、曲に込められたメッセージに感動しました」(ジュノ)、「心にグッときて泣きそうでした」(ウヨン)とジュンスを絶賛する5人。最初こそ笑顔で感想を述べていたが、「いい歌を聴かせてくれたジュンスさんに大きな拍手を」とのニックンの呼びかけで一段と大きな拍手が注がれると、それまでこらえていたものが一気に崩壊。涙するジュンスをジュノが涙しながら抱きしめ、その姿を見てチャンソンも号泣。そんな彼らにティッシュをさりげなく差し出すニックンの優しい心遣い。「今、本当に幸せです。みなさんがいるから!ありがとうございます!」。しかし、いつまでもしんみりムードに浸っているわけにはいかないと、口火を切ったのがテギョン。「本当にシリアスモードだから、空気を変えましょう」と「Heartbeat 〜Japanese ver.〜」から再び野獣モードへチェンジ。ネクタイダンスの「I'm your man」、男らしさ満開の「Don't Stop Can't Stop」で炎が上がるなか本編は終了した。

 また、ニューシングル「Beautiful」(6月6日発売)もいち早く披露され、赤いバラの花びらが場内に舞うなか、難易度の高い椅子パフォーマンス、人魚ダンスでセクシーな魅力をみせるなど、さまざまな2PMの側面を連日超満員の観客達にアピールし、まさしくビューティフルな思い出を作り上げた彼ら。当初はテギョンの腕の怪我により、ライブへの不安が募ったが、メンバーがお互いをフォローし、気遣う姿、何より1人ひとりを敬い、認め合う素直な姿勢、思いやりの心、6人とファンとの絆。「僕たち2PMはもっとかっこいいステージをみなさんにみせるためにこれからも一生懸命頑張ります」(ウヨン)、「これからも心でみなさんと分かち合える音楽を作っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!」(ジュンス)。

 連日のライブは、体力的にも相当きつかったであろうが、それを微塵も感じさせないメンバーの強い精神力とファンへの想い。アーティストとしての彼らだけでなく、人間としての2PMの魅力、温かさを感じることができた貴重な6日間であった。

 ちなみに、24日のソロステージは、チャンソンが尾崎豊の「Forget-me-not」と「Luv U Down」を披露。25日は、テギョンが2曲のオリジナルナンバー「KISS」と「ノ トナン フ(君が離れたあと)」を初公開!28日は、Chris Brownの「Wall To Wall」と中島美嘉の「ORION」の2曲を歌ったウヨン。29日は、ニックンがBruno Marsの「Just the way you are」とRAIN(ピ)の「I DO」をカバー。31日の最終日は、ジュノがオリジナル曲の「Just Feeling」と安全地帯の「ショコラ」で締めくくった。
(文:星野彩乃/写真:増田慶)

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