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イナズマロックフェス2012『西川貴教を筆頭に豪華アーティストが競演! “過去最高”4年目のロックフェスをレポート』

 T.M.Revolution・西川貴教が主催するロックフェス『イナズマロックフェス2012』が9月15日と16日、滋賀県・烏丸半島 芝生広場で開催された。4回目となる今回は、氣志團、スガ シカオ、ゴールデンボンバー、SOPHIA、abingdon boys school、T.M.Revolutionなどが出演。過去最高のスケールのなかで豪華なステージが展開された。

9月16日 <2日目>

 

バラエティ豊かなアーティストたち

 気持ちいい陽射しと琵琶湖から涼しい風。最高のコンディションのなか、ベッキー♪#がステージに登場。このシチュエーションにぴったりな「風のしらべ」を歌い、爽やかで清々しい空気を生み出す。今日もまた、素晴らしい音楽をたっぷりと体感できる。そんな喜びがどんどん広がっていく。

 続いては清水翔太。DJとダンサーを従え、スウィートでなめらかな手触りをたたえた「Get Back」を披露、オーディエンスが気持ちよく身体を揺らし始める。MCでは「子どもの時から西川さんの大ファンで、『素人名人会』(視聴者参加型の演芸番組)で西川さんの歌を歌ったことがある」というエピソードを告白。観客のコールに応え、「WHITE BREATH」の一節を歌うシーンも。こういうフレンドリーな雰囲気も、彼の魅力だろう。

 「私もT.M.Revolutionさんのファンで、今日も「HOT LIMIT」の音楽ビデオを観ながら会場に来ました」と楽しそうに話したきゃりーぱみゅぱみゅも、彼女にしか表現できない、キュートで個性的なステージを展開。「いままでとちょっと違って、ロックな曲」という新曲「ファッションモンスター」、大ヒットチューン「つけまつける」などをキッズダンサーとともにパフォーマンス、会場中から“かわいい!”という声が上がった。

 “ビジュアル系エアバンド”として人気爆発中のゴールデンボンバーは、(良くも悪くも/笑)この日、もっとも強烈なインパクトを放っていた。「すごいよ!こんなにたくさんの人の前でパンツ一丁だよ!」と叫んだ鬼龍院翔(Vo)を中心に下ネタを連発。さらに“T.M.Revolutionコスプレ”も披露し、爆笑を生み出していく。どんな手を使っても楽しませるという徹底したサービス精神、さすがです。

 エンターテインメントに徹したゴールデンボンバーと対照的だったのが、“しっかりと歌を届ける”という意識に貫かれたソナーポケット。「好きだよ。〜100回の後悔〜」が聴こえてきた瞬間、フィールドに切ない感情が溢れ、心の深い部分が揺さぶられる。また、「ソナポケ☆DISCO」では観客がタオルをグルグル回し、心地よい一体感が生まれていく。音楽によるコミュニケーションの素晴らしさを実感させてくれる、充実のステージだった。

T.M.Revolutionの登場でボルテージは最高潮に

 「西川さんはアマチュア時代のリアル先輩」(松岡充/Vo)というSOPHIAは、色気と男っぽさとポップ感が絶妙のバランスで溶け合うロックンロールを次々と放ち、唯一無二の存在感をダイレクトに示した。特に「かつてのライバル、友だちに贈ります」という言葉とともに披露された「黒いブーツ 〜oh my friend〜」。「当時、先輩(西川)が歌ってた曲です」というMCに導かれた「RAINY BLUE」(西川が在籍していたバンド・Luis-Maryの楽曲)は深く心に残った。

 そして、最後はもちろんT.M.Revolution。和太鼓をモチーフにしたSEとともに登場、「FLAGS」「蒼い霹靂〜JOG edit〜」といった強じんなアップチューンを連発、オーディエンスの興奮は一気に頂点へ達する。さらに「おまえらは俺の誇りだ!」というシャウトにリードされた「Naked arms」ではサビのフレーズで大合唱が巻き起こる。<興した夢を 貫ける/霞んだ世界に 昇る太陽>というフレーズは、このフェスにかける西川の思いを生々しく反映していたと思う。

 アンコールではミゲルとともに「チカラにかえて」と「消臭力のうた」をデュエット。さらにHOME MADE 家族とのコラボレーションによる「Tomorrow Meets Resistance」も披露され、4年目のイナズマロックフェスを豪華に締めくくった。

 ライブ中、「毎年ちょっとずつ、みんなの意見を取り入れながら、この大きさになった。地域に根付いてきたのが本当に嬉しいし、感謝でいっぱい」と語った西川貴教。5周年を迎える来年の『イナズマロックフェス』がいまから楽しみでしょうがない。
(文:森朋之)

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9月15日 <1日目>
9月16日 <2日目>
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