2015-04-17
新生活のスタートは、“口臭対策”から!「身なり完璧」を台無しにする、ニオイは“唾液ケア”で撃退しよう
新年度が始まり、パリっとした気持ちで新生活を迎える中、身だしなみは完璧に気を配っているつもりでも、大事なエチケットである「口臭」については見落としがちな人も多いのでは? そんな調査をしたところ、相手の人格を否定するほどに口のニオイを問題視する人の声が続々と聞こえてきた。今回は、身だしなみ以前の“マナー”である口臭について、その原因と、解消の決め手である“唾液ケア”の方法をお伝えする。
ORICON STYLEが実施した調査によると、「自分の口臭を気にしている」人は、【やや気にしている】(46%)と【気にしている】(25%)を合わせると、実に7割以上が意識していることが明らかに。口臭を気にするあまり、「接客業なのに口をあまり開けず、声が小さく聞き取りにくくなってしまった」(30代女性・千葉)、「女性部下と息を止めて話をしていたら気持ち悪くなった」(40代男性・東京)など、仕事に支障が出るケースも少なくなく、そんなに気になるのだから「日頃から口臭予防している」かと思いきや、【対応できていない】人は4割も。気にする心とは反対に、十分なケアができていない現状が見える結果となった。
自分の「口臭」がこれだけ気になるのだから、相手の口臭はなおさら。「職場で口臭が気になる人」という質問に対しては、4割が【いる】と回答。その実態は「会議でとなりに座るのが苦痛。内容が耳に入らない」(20代男性・東京)、「エレベーターで一緒になるとニオイが充満する。狭い空間で一緒になりたくない」(20代女性・大阪)など、オフィス空間にこもるニオイに悲鳴を上げる人が多数。また、「身なりが良くても口臭で魅力は半減するか」という問いには、なんと9割の人が【する】と回答。「いくらファッションに気を使っていても、口臭ケアができていないとマナー違反」(40代女性・東京)、「ファッションは個性で他人に害はないが、口臭は不快感を与える」(30代男性・愛知)など、エチケットを問う声が目立ち、口臭がコミュニケーションに影響を与えるほどに重要なファクターと考えられていることが見えてきた。
人格まで否定されかねない深刻さが見えてきた「口臭問題」。そもそもの原因について、歯科医師の田中真喜先生に訊いたところ、「起きたばかりの時や、空腹時、緊張時など、唾液の量が減ることで発生する口臭を生理的口臭と言います。誰にでもある口臭ですが、歯磨き、食事、水分補給などで口の中を保湿することで改善することができます」と、口腔内の病気などが原因の場合を除くと、習慣次第で改善できるものだという。朝一番の息のニオイや、緊張して口の中がカラカラになり、ニオイを気にした経験を持つ人は多いはず。どちらも唾液の量が少ないことが原因で、唾液の量が減少すると、口内の細菌数が増え、口臭や虫歯、歯周病のリスクも高まることから、ニオイに気づいたら早めのケアが重要だ。
口内の健康にも影響が大きい唾液は、 ストレスが原因で分泌量が低下することもあるという。「ストレスが溜まり、交感神経が優位な状態が長く続いたり、咀嚼の回数が減ると、唾液の分泌量は低下してしまいます」。唾液の分泌量を増やすためには、「規則正しい生活と、良く噛んで食事することが重要ですが、舌の体操や唾液腺マッサージなどを行うことで、唾液の分泌を促すこともできます」とも。顔周りの運動で意識的に唾液を増やすことができるなら、オフィスで口臭が気になった時にも簡単に実践できそうだ。
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1. 口腔内の病気
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2. 全身の病気
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3. 生理的口臭
生理的に唾液の量が減ることにより発生。
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4. 自臭症
上下左右に舌や首を動かすことで、唾液分泌を促す「健口体操」は、口内の自浄作用や消化促進にもつながることから、子どもからお年寄りまで広く実践されているセルフマッサージ法。表情筋を鍛えることにもつながるため、表情が豊かになるなど印象アップにもつながるとか。道具もいらずにいつでもどこでも実践できるから、外出先で口臭が気になった時に試してみると良いかも。
口を開けておこなう舌体操 ※それぞれ5回ずつ行う
口を閉じておこなう舌体操 ※それぞれ5回ずつ行う
※2,3回繰り返す
口内の健康を保つ唾液を増やすのに有効なのが、電動歯ブラシを使った歯磨きケア。電動歯ブラシの高速振動が、口内の唾液線を刺激し、唾液の分泌を促す。中でも、毎分約3万1000回の高速振動と幅広い振幅の組み合わせで、唾液を活用した「音波水流」を発生させるフィリップスの「ソニッケアー プラークディフェンス」は、その特許技術で通常の歯ブラシでは届きにくい歯の隙間や奥歯の歯垢まで徹底的に除去する上、さらに唾液の分泌量を増やすという研究結果も出ている。電動歯ブラシなら忙しくても効果的なオーラルケアが実践できるため、毎日の習慣に取り入れやすいのも嬉しい。高速振動でで効率的に唾液の分泌を促し、口内を清潔に保って口臭に自信を取り戻そう!
(文/尾崎佳加、写真/片山よしお)
調査対象:全国、有職者(アルバイト・パート含む)男女20〜40代
サンプル数:600サンプル(性年代別各100サンプル)
調査期間:2015.3.23(月)〜3.25(水)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ