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アイドルにとって“卒業”とは!?
アイドルにとって“卒業”とは!?
おニャン子クラブを期に“卒業制度”が定着
アイドルが初めて“卒業”という言葉を大々的に使ったのは1986年、おニャン子クラブから中島美春と河合その子が離れるときだった。中島は歯科衛生士を目指して芸能界から引退、河合はソロ歌手として活動を続けたが、おニャン子クラブは「女子高生の放課後のクラブ活動」をコンセプトにしていたため、グループからの離脱を“卒業”と呼ぶのは自然だった。その後、語感のキレイさから、グループを抜けることを“卒業”と呼ぶのが一般化。アイドルに限らず、引退や番組降板の婉曲表現としても“卒業”は重宝されている。
アイドルからの卒業=“サービス業”から“製造業”へ転職……
だが、アイドルを卒業してイチ女優として映画に出るなら、そうはいかない。本来は役者や監督たちが作り上げた世界を楽しむのが映画だ。頑張っても成長しても、思い入れのない一般客には関係なく、スクリーンに映されたものがすべて。アーティストになってもバラエティタレントになっても、そこは同じことだ。
アイドルからの卒業。それは、職種がサービス業から製造業に変わること。自分自身を見せるより、自分が作ったもの(演じている自分自身も含めて)を見せる仕事に。統計で言えば、この“転職”の成功率は低い。だが、サービス業の経験を活かして成功したアイドル卒業生も少なくない。女優として第一線で活躍する小泉今日子や篠原涼子など、いまだにそのサービス精神を作品の根底に感じる。約4年ほど前からアイドル戦国時代と言われてきた今、卒業生たちの第2ラウンドも始まりつつある。
(文:斉藤貴志)
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