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ORICON NEWS
B1A4『アーティストとして成長と進化を遂げたステージをレポート!』
これまでとはひと味違った官能的な魅力で大人の男に――
「いよいよスタートしました〜!」(ジニョン)、「タイトル『Listen To The B1A4』の通り、まさに僕たちの音楽を存分にお届けするステージです!」(シヌゥ)、「僕たちのアルバム『2』、もう聴いてくれましたよね?」(バロ)、「B1A4の2枚目のアルバムであり、日本のファンのみなさんと“to(客席を指をさして) you〜”という意味が込められています」(ゴンチャン)、「今日はアルバムに収録されている曲はもちろん、たくさんの、たっくさんの曲をお届けします!みなさん最後まで盛り上がりましょう〜」(サンドゥル)とあいさつし、「次はBANAのみなさんのことを歌った曲です」とジニョンが紹介し、韓国語でかわいいを意味する「イェッポ」へ。ミディアムのリズムに乗せて心地よい世界を構築するなか、「それではみんなでかわいい子を探してみよう〜」(バロ)と、メインステージから会場をグルッと囲んだ花道をファンとコミュニケーションを図りながら移動し、サブバックステージへ。そして、青いライトが悲壮感をただよわせるなか、「Yesterday-Japanese ver.-」を5人5様の異なる歌声を重ね合わせ、最後は全員でハンドクラップをし、物悲しくも、場内には温かな空気が宿った。
「みなさんこのステージはいかがですか?」(ジニョン)、「こんなにみなさんと近いなんて最高だね!」(サンドゥル)、「横浜のみなさ〜ん、本当に盛り上がりますね!」(バロ)、そして、「メンバーのみんなは横浜で何をしてたの?」とバロから4人に質問タイム。「はじめて中華街に行きました。玉子の入った焼きそばが本当に美味しかったです」(サンドゥル)、「ヨドバシカメラに行ってイヤホンを買いました。(誇らしげに)免税で20%OFF!」(ゴンチャン)、「僕は(ホテルの部屋で)寝てました」(シヌゥ)、「僕は(ホテルの)部屋で作曲してました」(ジニョン)、「やっぱりね〜さすが〜!」とすかさず声を揃える4人。
「これからも新しい作品やコンサートに挑戦していきますので、みなさん期待していてください」(バロ)、「アルバム『2』は、B1A4の多様性、そして可能性を感じてもらえる作品になったと思います」(シヌゥ)と、「HEY!!」と「Angel Eyes」を披露。この2曲はまさにB1A4の新たな側面を見せたアダルトな雰囲気のミドルチューンをしっとりと聴かせた。続いて白いスーツに着替えた5人がステージに登場し、別れを通じて“本当の愛が何か?”を探すことを歌った「Believe In Love」を熱唱。ミディアムテンポのR&Bという新たなジャンルを切なく、力強く、情感たっぷりに歌い上げ、初々しい5人から大人の男にひと皮むけた5人の姿、官能的な魅力を感じせた。さらに韓国の音楽番組で軒並み1位を獲得した「LONELY」では、タイを使った魅せるパフォーマンスのみならず、しっかりとB1A4のサウンドを聴かせるという、両方をバランスよく濃縮させたステージを見せ、大きな歓声と拍手が起こった。また「Oh My God」では、ハットを使ったパフォーマンス、妖艶な腰使いを見せ、先ほどとはまた異なる大人のB1A4を演出。そして、ここからはクールで幻想的な世界観が構築され、彼らのこだわりのひとつである、生バンドの演奏がより楽曲に奥行きを与え、5人の歌声に深みをもたらしていたのだった。「歩いてみる(コロボンダ)」、「星影のうた-Japanese ver.-」と徐々にテンポをあげていき、後半は「おやすみ good night -Japanese ver.-」から一気にギアチェンジし、「イゲ ムスン イリヤ 〜なんで? どうして?〜」など、カラフルでアグレッシブなB1A4に変化し、5人は笑顔満開でステージを弾け飛んだ。
メンバーそれぞれの魅力を凝縮したステージ
「(みなさんと)会うと僕の中で力がみなぎるし、エナジーも満タンになるのでうれしいんですが、その反面ちょっと悲しいんです。みなさんが応援してくれてるぐらい僕たちももっとみなさんに会えたりできるとうれしいんですけど、そうなるようにもっと努力したいと思います。今日みなさん歓声をたくさんあげてくれて本当にありがとうございます。そのエナジーをしっかりと受け止めて、これからも力いっぱい飛び立てるようなB1A4になりたいと思います」(シヌゥ)
「いつも遠くからもずっと僕たちのことを見守って、応援してくださってありがとうございます。たくさん待たせてしまって本当にごめんなさい。すぐに準備してまたみなさんに会いに来ますから待っててくれますよね?やっぱりBANA(ファン)が一番!」(バロ)
「B1A4の歌はちゃんと届きましたか?こんなにたくさんのみなさんが僕たちの歌声を聴いてくれて、喜んでくれて、一緒に応援してくれて僕は本当にうれしいです。遠くにいても近くにいても、いつも僕たちのために応援してくれて、愛してくれるみなさんがいるから、僕たちも力がみなぎるみたいです。みなさんたちの耳元、頭の中、心の中に僕たちの歌声がずっと残るように、これからも頑張り続けるゴンチャンでいたいと思います」(ゴンチャン)
「今回のアルバムは“to you”という意味だって最初に言いましたよね?誰かにこうして何かをお届けする、プレゼントすることができるというのは僕にとっても本当にいいことだと思っています。みなさんがどれだけ大切なのかわかっていますか?僕たちもこれからBANAのみなさんをもっともっと大切にしますから、みなさんもB1A4を大切にもっともっと愛してくださいね。今日本当にいい思い出を作ってくださってありがとうございます!」(ジニョン)
「では、みなさんラスト盛り上がっていきましょう〜!」(シヌゥ)と本編ラストは「O.K」。5人は会場中を所狭しと駆け回り、全員でジャンプし、笑顔でステージをあとにした。アンコールでは、メンバーが大切なBANAへ贈るメッセージソング「YOU ARE MY GIRL」と「IF...」で両者の想いはまさにひとつとなり、約2時間半、アンコール含め24曲に及んだステージは幕を閉じた。
リーダーとして、音楽面のみならず、ドッシリと頼もしさを感じさせたジニョン。ミュージカルの経験を経たことでさらに表現力が増したサンドゥルの圧倒的なボーカル。シヌゥは、キレのあるパフォーマンスで観客を魅了しながらも、ことあるごとに客席にマイクを向け、B1A4とBANAをひとつに結びつけていたのが印象的であった。またラッパーとしてのスキルのみならず、エンターティナーとして観客の心を捉え、引き込んでいたバロ。現在、韓国の人気ドラマに出演中、バラエティにもひっぱりだこのバロだけに、今回のライブは彼にとって厳しいスケジュールを縫って行われたに違いない。そして、何より今回ボーカリストとして著しい成長を見せていたゴンチャン。甘く問いかけるような歌い方がこれまで特徴的であったが、しっかりと言葉と音を伝えようとする意志が強まり、男性の強さ、包容力が身についていた。まさにタイトルの通り、彼らの音楽を存分に届け、B1A4として、1メンバーとして、今回のライブで飛躍を果たした5人。彼らがMCで言っていたように、次に会える日がそう遠くないことを願いながら、5人がどのような進化を遂げているのか、楽しみに待っていたいと思う。
(文:星野彩乃)
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