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ORICON NEWS
福士蒼汰&パトリック・ハーラン 『初めて尽くしの新しいところを感じてほしい』
違和感もあるけど同時に新鮮でもある
福士自分の声が自分とはまったく違うキャラクターから発せられている映像を観るのは、違和感もあるし同時に新鮮でもありましたね。自分の顔から出る自分の声の映像しか観たことがないので(笑)。
パックンじゃ、僕も同じ感想でお願いします! でも本当に自分以外のキャラから声が発せられているのは不思議でした!
――おふたりとも、普段の声とは違う雰囲気で演技されていますよね。
パックン福士くんからあんな声が出るとは思っていなかったですね。僕は夜遅い時間になると、あんな感じですよ! 好青年のパックンは夜の8時まで。それ以降の声はああいう悪い感じ!
――そういったキャラ作りは、自分で考えられたんですか?
福士海兵隊出身の32歳という設定なので、僕よりもひと回り上なんですよね。だから、普段より大人っぽい声を出そうと思いました。僕自身も決して高い声ではないけれど、より低い声になるように、もっとかすれるようにするために苦労しました。
パックン福士くんは、声がキレイで通りすぎているんですよ。収録中に「もっとかすれてたらいいのになー」って言うから、これからどんどん変わりますよ、今のうちにその美声を楽しんだほうがいいよと僕は言っていたんですけどね。でも、映画のなかでは見事にかすれた低い感じになっていて。
福士がんばってつぶれた声になりました。
――パックンさんから見て福士さんの英語はいかがでしたか?
パックン完璧です!
福士そんな完璧では……。
パックンじゃあ、完璧じゃないです! いや冗談ですけど、感情がしっかり込められていて、すごくよかったですよ。なまりはもちろんあるんですけど、ハリウッド映画の迫力ある役の人ってけっこうなまっていることが多いんですよ。それに、一般的にも、なまりは恥ずかしいものではなくてキャラクターのひとつなんです。すごくいい演技だと思いました。
――ふたりとも声優は初めてですか?
福士初めてです。
パックン僕は初めてではないですけど、今までで一番大きい役ですね。実は以前に船長の役をやったことがあるんですけど、そのときのセリフを今ここで全部言いますと……「ウォポポポポポ」で終わりだったんです。それでもエンドロールに名前を載せていただいてありがたかったです。
――今回の役は、福士さんは実写では演じることはなさそうな役ですけど。
福士ハーフの役ですし、元海兵隊だしなかなかなさそうですね。でも、声優ってそういうキャラクターになれるからおもしろいんですよね。今回挑戦させていただいて、そういうおもしろさを知りました。
ブレスの効いたなめらかな声が好き
パックン好きな予告編はなんですか?
福士なんでも好きなんですよね。暇があればよく観ています。
パックンときどき、予告編に全部いいところが詰まってて、実際観るとそうでもなかったり、なんなら観なくてもよかったかなってときがあったりしませんか!?
福士(笑)それはないですけど、いいとこどりなんですよね予告編って。
――英語でしゃべるということで、何か参考になる予告編はなかったですか?
パックン(いい声で)カミングスーンとか?
福士(笑)英語は常に勉強していたんで、予告編を観てあらためてっていうのはなかったです。でも、今回の作品があったから、もっと英語がしゃべれるようになりたいと思って、教材を買って勉強し直したりしました。
――アフレコ収録は一緒だったんですか?
福士会話をする場面はだいたい一緒でした。
パックンそうなんですけど、せっかく一緒だったのに福士くんは飲みに行ってくれないんですよ。ほんとに飲みに行きたかったのに……。
福士いや、誘ってもらっていないですよ(笑)。
パックンこんなイケメンと一緒に飲みに行けたらいいじゃないですか。見た目がかっこよすぎるから、ちょっと距離を置かれるかと思っていたら、すごくフランクで優しい人で。ぜんぜん天狗じゃないし! ここ強調しといてください(笑)。
――わかりました(笑)。では、これからまた声優をするチャンスがあったらどんな役を演じてみたいですか?
福士アニメのキャラクターとか、人間じゃない役をやってみたいですね。実写でやれないような役をやるのは声優の醍醐味なんじゃないかな。
パックン「ウォポポポポポ」以外もやりたいですね。あと、お笑いの要素が入った役も興味あります。爆笑問題の田中さんも声優をやられていますが、本当にキャラクターと合っててすごいと思います。声だけで演技ができるというのは憧れですね。
――ちなみに、男性、女性で、どういう声に憧れたり好きだったりしますか?
福士僕はやっぱり予告編でナレーションをする男性の声が素敵だと思いますね。重厚感があって。たまにマネしてみたり(笑)。
パックンあのいい声を聴くと映画を観たくなってしまいますよね。あの声で、駅構内アナウンスとかやってほしいです。(いい声で)「次は高田馬場、右のドアが開きます」「電車、カミングスーン」とか(笑)。
福士普段通りの電車のアナウンスでも、重要なミッションをこなしているような雰囲気になりますよね(笑)。
パックン僕は、女性のブレスの効いたなめらかな声が好きなんですよ。この映画のライバルかもしれませんが、『アナと雪の女王』のアメリカ版のアナの声とか。
――福士さんは女性の声は、どういった感じが好きですか?
福士僕は、シンガーだとテイラー・スウィフトさんの声とか好きですね。強い意志を持った声は聴いてて心地がいいですね。
――最後に、この映画で自分のどういうところに期待してほしいですか?
福士僕はやっぱり英語のかけあいも、声優も初めてなので、そこをみてほしいなと。初めて尽くしなんですよね。そういう新しいところを感じていただけたらうれしいです。
パックン僕もいつもとは違う、ちょっと悪くて危険な感じでやっていますので、普段の好青年のパックンとは違うところをみていただければと思います。コナンくんの話がぜんぜん出てきませんでしたけど、コナンくんもね。
(文:西森路代/写真:片山よしお)
名探偵コナン 異次元の狙撃手
高さ635メートルを誇るベルツリータワーから、絶景を楽しんでいたコナンたち。そんな中、遠くで一瞬の閃光が見えた瞬間、一発の弾丸がガラス窓を突き破り男性の胸を貫通した。コナンと女子高生探偵・世良真純は犯人を追うが逃げられてしまう。警察、FBI、コナン、世良が調べた先に、海軍特殊部隊ネイビーシールズと事件の関連が浮上。真実への扉が開き始めるも――。
【公式サイト】
2014年4月19日(土)全国ロードショー
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
関連リンク
・『名探偵コナン 異次元の狙撃手』公式サイト