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(更新: ORICON NEWS

倉科カナ「頑張った姿は、きっと誰かが見てくれている」

いつも何かと闘っている

瞳をキラキラと輝かせながら見せる笑顔は優しくて穏やか。ところが女優業に対する話になると一転、真剣な眼差しで“私はいつも闘っています”という言葉が飛び出した。

「女優というお仕事は勝ち負けがハッキリした将棋の世界とは違いますし、これをやったからこれができるようになるといったセオリーもないんです。だからこそどんな現場も毎回必死で挑んでいますし、もっとお芝居が上手くなりたい、もっと作品に馴染んだキャラクターにしたい、など自分を追い込むことも多くて…。メンタル的にも体力的にもハードなお仕事なので、自分自身と向き合いながら私はいつも闘っています。私にとっては“向上心=闘うこと”なんだと思います」

つい先日最終回を迎えたドラマ『奪い愛、冬』では、元カレと再会したことで元カレの妻から恐ろしい嫌がらせを受けるヒロインを演じていた倉科。“反響が多くて嬉しいです。『奪い愛、冬』ではサンドバックのようにすべてが受け身のお芝居でした(笑)。昨年は月9ドラマ『カインとアベル』にも出演しており、話題作が続いたことで芝居に対する意識の変化もあったという。
「私は私自身のことを、個性がないぶんヒール役から悲劇のヒロインまでいろいろな役に化けることができるのではないかと思っています。それが長所でもあり欠点でもあるのかもしれません。家族を守りたいとか支えたいという思いで10年間お芝居してきてアウトプットが続いたのと、『奪い愛、冬』が予想以上に強烈で全てを出し切ってしまったのか精神的にも体力的にも少し疲れてしまって…(苦笑)。今後はこの先10年のあり方を考えながら、ゆっくり“倉科カナ”と向き合おうかなと思っています」

女優を続けて10年。もうすぐ30代に突入する。今後どんな役を演じていったらいいのか悩んでいる時期だという。そんな彼女に憧れの女優を聞いてみるとハリウッド女優の名前がいくつか挙がった。

「ミシェル・ウィリアムズの『テイク・ディス・ワルツ』や『ブルー・バレンタイン』、ケイト・ウィンスレットの『とらわれて夏』などを観ると、女性特有の繊細な艶かしさとか、ぐちゃっとした内面の表現が素晴らしいなと感動するんです。キャリー・マリガンも大好きなのですが、いま名前を挙げさせて頂いた3人は完熟した内面を持っていて、なおかつお芝居にもちゃんと反映できている。どうしたら彼女達のような女優さんになれるんだろうと単純に憧れます」

『テイク・ディス・ワルツ』や『とらわれて夏』といった作品から、彼女が“大人の女性”を主人公とした物語への出演を望んでいる事がわかる。倉科カナは自分と“戦い続けて”そこを目指している。一方、どんな役にもなれると語る倉科だが、“本来の自分”を見つめなおす時、どんな風に自分をリフレッシュしているのか。意外な答えが返ってきた。
「日本舞踊と写経が趣味ですね。昔はジグソーパズルが趣味だったんですけど、作っていくうちにどんどん溜まっていくんですよね。それで今度は塗り絵を始めたのですが、色が鮮やかすぎて…。撮影で照明を浴びたりするので、休みの日にカラフルな塗り絵はキツくて早々にやめたんです。そのあとテレビを見ながら“知恵”や“故郷”など二文字を筆ペンでひたすら紙の表裏に書いていたのですが、それを客観的に見てみたら“ヤバい! わたし病んでる!”と思って(笑)。そこから写経に行き着きました。文字を書いていると頭の中が整理できてリフレッシュになるんです」

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