「ウガンダの子ども兵」をテーマとしたVR教材で中高生の社会課題探究を後押し
NPO法人クロスフィールズ
ウォータードラゴン財団の助成を受け教材の改修及び3日間のグローバル探究プログラムを実証

特定非営利活動法人クロスフィールズ(東京都品川区、代表理事:小沼大地、以下クロスフィールズ)は、ウォータードラゴン財団からの助成を受け、「ウガンダの子ども兵」をテーマにした360度映像を活用した社会課題の探究教材(以下、共感VR教材)を制作しました。また本教材を活用し、2026年3月にグローバルな社会課題に関心のある中高生を対象とした3日間のオンライン型グローバル探究プログラムを実施。参加した中高生が社会課題を「自分事化」し、自発的な探究活動やアクションへ踏み出す成果が得られました。

グローバル探究プログラムの案内チラシ
■ 背景・目的:日本の若者たちを取り巻くグローバルな社会課題に触れる機会の減少
近年、コロナ禍による国際移動の制限や円安の進行などを背景に、若者が海外を訪れ、現地の社会課題に直接触れる機会を得ることは、以前より難しくなっています。26年5月に公表された日本学生支援機構の調査結果*によると、日本人留学生は2018年のピーク時の11万人より2割減少しています。また、「探究格差」という言葉が生まれているように、地域や家庭環境によって体験機会に差が生じ、自らの関心や可能性を広げる機会そのものが、一部の学生に偏っているという課題もあります。(これらの課題感を綴ったクロスフィールズ代表・小沼のnote記事はこちらよりご覧いただけます)
*参考:日本学生支援機構(JASSO)の「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査結果」によると、2024年度の日本人留学生数は91,054人。
こうした課題意識に基づき、クロスフィールズでは2020年に開始した中高生向けの「共感VR教材」*(経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリー)の制作を皮切りに、2023年以降は全国の高校生を対象とした無料のグローバルキャリア探究学習プログラム「CROSS BRIDGE」を3期に渡り運営するなど、若者向けの教育機会を提供してまいりました。(CROSS BRIDGEの昨年の特設サイトはこちらよりご覧いただけます)
*「共感VR教材」とは、360度映像を活用し、当事者の視点で社会課題を疑似体験するための探究教材。クロスフィールズがこれまで企業や中高生向けに独自開発してきたコンテンツです。2020年〜2022年にかけて経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリーの事業として採択され、現在は全国の学校向けに10のテーマで提供されています(詳細はこちら)。
今回のウォータードラゴン財団との実証事業では、これまで若者向けに提供してきた教育コンテンツをより意義のあるものへと進化させるべく、1.「共感VR教材」の改修・強化、および 2.同教材を活用した中高生向けプログラムの実証を実施いたしました。
■ プログラム内容:「共感VR教材」の強化と中高生向けのグローバル探究プログラムの開催
本事業では、ウガンダの子ども兵をテーマにした「共感VR教材」のコンテンツをアップデートした上で、その教材を活用した中高生向けのグローバル探究プログラムを開催いたしました。
1. 当事者目線で現場を体感する「共感VR教材」のアップデート
紛争当事国の支援で豊富な実績を持つ認定NPO法人テラ・ルネッサンスの協力を得て、2021年に制作したウガンダの子ども兵をテーマにした「共感VR教材」のコンテンツを改修しました。具体的には、ウガンダ現地にて元子ども兵へのインタビュー映像や360度映像を新たに撮影し、教材に追加。これにより、参加者が当事者目線で社会課題の現場をリアルに疑似体験できる構成へとブラッシュアップしました。

ウガンダで撮影した360度映像を活用した共感VR教材
2. 中高生向けのグローバル探究プログラムの開催
上記プログラムの効果を計るために、中学3年生から高校2年生の計13名を対象に、3日間のオンラインプログラムを実施しました。アップデートされた共感VR教材による社会課題の現場の疑似体験に加え、社会課題解決の最前線で活動するリーダーによる講話や、参加者同士の対話を実施。さらに「探究テーマ発見ワーク」を通じ、参加者一人ひとりが自身の価値観を言語化し、探究に向けた具体的なアクションプランを策定しました。

探究テーマ発見ワークに取り組む参加者たちの様子
■ 実施結果と成果:参加者の意識の変容とプログラム後の具体的な行動
グローバル探究プログラムの実施後、プログラム参加者13名中9名が回答したアンケート結果より、以下のような成果が明らかになりました。
1. 社会課題の「自分事化」の促進と今後の探究活動への一歩の設定
クロスフィールズが2024年に開発した「社会配慮行動促進の理論モデル」*をもとにしたアンケートを、プログラムの事前・事後に実施。結果、8名の有効回答が得られ、社会課題の自分事化を促進するいずれの項目においても、プログラムの効果が見られました。
特に、社会課題に対する自発的な行動意欲を示す「社会配慮行動の意思」(下記の図の「行動の意思」)に大きな変化が見られ、共感VR教材を通した社会課題の体感や、課題に取り組むリーダーや参加者同士の対話・内省が寄与したと考えられます。
*「社会配慮行動促進の理論モデル」とは、クロスフィールズが事業を通して生み出す社会インパクトを可視化するため、法政大学石山恒貴教授と株式会社ビジネスリサーチラボとともに共同開発したモデル(詳細はこちら)

また、9名の回答結果のうち、90%がプログラムを通じて「今後自分が探究していきたいと思えるテーマを設定」することができたと回答。具体的には、「児童労働をなくし、子どもが学校に通いながら健康に暮らせるようにするために何ができるか」や、「世界中の子どもたちの飢餓問題に対し、それぞれの状況にあった栄養について深く考え開発すること」などが挙げられました。さらに、9名全員が「最初の一歩となる行動」を具体的に設定することができたことが分かりました。
なお、プログラム推奨度を示すNPS(R)*は「+70」を獲得しており、参加者から高い評価を得る結果となりました。
*「NPS(R)」とはNet Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)の略で、顧客がどれだけその商品やサービスを他人に推薦したいかを測定する指標です。顧客満足度やロイヤルティ(信頼や愛着、忠誠心)の評価に使われます。


参加者からは、自身の学びや意識の変化に関する前向きな声が多く寄せられました。
・漠然と理想だけがあったものが、なんでそうなりたいのか、どうすればなれるのかを自分の言葉で明確にすることができました。
・講演やグループトークを通して、考えるだけではなくとりあえず行動してみるというマインドの大切さに気付かされました。
・以前は何かしらの活動に参加『しなければ』という気持ちだったが、プログラムをきっかけに参加『してみたい』という気持ちになり、早速ボランティア募集などを探したりし出しているところです。
・自分が近い将来に何をするのかを具体的に考えることができました。
また、実施4ヶ月後のアンケートでは「ベトナムにボランティアに行った」「プレゼンテーションコンテストに参加した」「無料のセミナーやオンライン講座を使って、知識を得ている」など、それぞれの探究テーマに向けて実際に行動を始めていることが確認できました。
■ 今後の展望
クロスフィールズは、テラ・ルネッサンスをはじめとするパートナー団体との協働をさらに深め、開発した共感VR教材の展開を進めてまいります。また、今後も寄付金や助成金を積極的に活用し、社会課題を自分事化しアクションを起こす次世代のリーダーを育む教育プログラムを継続・発展させてまいります。
なお、高校生向けグローバルキャリア探究プログラム「CROSS BRIDGE」第4期の募集は2026年9月以降に開始予定です。こちらのプログラムにおいても、今回アップデートした共感VR教材を使用予定です。
グローバルキャリア探究プログラム「CROSS BRIDGE」 WEBサイト(※昨年度版となります)
https://crossfields.jp/crossbridge/
【NPO法人クロスフィールズ】
クロスフィールズは、国内外の社会課題の現場とビジネスパーソンをつなぐことで、社会課題解決とリーダー育成の両方を実現することを目指す非営利組織です。社会課題解決の現場に企業の社員が飛び込み、現地のNPOや社会的企業とともに課題解決に取り組む留職プログラムのほか、国内外の社会課題の現場を「体感」する経営幹部・役職者向け「社会課題体感フィールドスタディ」、VR/360度映像を活用して当事者の目線で社会課題を擬似体験する「共感VRワークショップ」など様々な事業を展開しています。ウェブサイト:https://crossfields.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

特定非営利活動法人クロスフィールズ(東京都品川区、代表理事:小沼大地、以下クロスフィールズ)は、ウォータードラゴン財団からの助成を受け、「ウガンダの子ども兵」をテーマにした360度映像を活用した社会課題の探究教材(以下、共感VR教材)を制作しました。また本教材を活用し、2026年3月にグローバルな社会課題に関心のある中高生を対象とした3日間のオンライン型グローバル探究プログラムを実施。参加した中高生が社会課題を「自分事化」し、自発的な探究活動やアクションへ踏み出す成果が得られました。

グローバル探究プログラムの案内チラシ
■ 背景・目的:日本の若者たちを取り巻くグローバルな社会課題に触れる機会の減少
近年、コロナ禍による国際移動の制限や円安の進行などを背景に、若者が海外を訪れ、現地の社会課題に直接触れる機会を得ることは、以前より難しくなっています。26年5月に公表された日本学生支援機構の調査結果*によると、日本人留学生は2018年のピーク時の11万人より2割減少しています。また、「探究格差」という言葉が生まれているように、地域や家庭環境によって体験機会に差が生じ、自らの関心や可能性を広げる機会そのものが、一部の学生に偏っているという課題もあります。(これらの課題感を綴ったクロスフィールズ代表・小沼のnote記事はこちらよりご覧いただけます)
*参考:日本学生支援機構(JASSO)の「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査結果」によると、2024年度の日本人留学生数は91,054人。
こうした課題意識に基づき、クロスフィールズでは2020年に開始した中高生向けの「共感VR教材」*(経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリー)の制作を皮切りに、2023年以降は全国の高校生を対象とした無料のグローバルキャリア探究学習プログラム「CROSS BRIDGE」を3期に渡り運営するなど、若者向けの教育機会を提供してまいりました。(CROSS BRIDGEの昨年の特設サイトはこちらよりご覧いただけます)
*「共感VR教材」とは、360度映像を活用し、当事者の視点で社会課題を疑似体験するための探究教材。クロスフィールズがこれまで企業や中高生向けに独自開発してきたコンテンツです。2020年〜2022年にかけて経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリーの事業として採択され、現在は全国の学校向けに10のテーマで提供されています(詳細はこちら)。
今回のウォータードラゴン財団との実証事業では、これまで若者向けに提供してきた教育コンテンツをより意義のあるものへと進化させるべく、1.「共感VR教材」の改修・強化、および 2.同教材を活用した中高生向けプログラムの実証を実施いたしました。
■ プログラム内容:「共感VR教材」の強化と中高生向けのグローバル探究プログラムの開催
本事業では、ウガンダの子ども兵をテーマにした「共感VR教材」のコンテンツをアップデートした上で、その教材を活用した中高生向けのグローバル探究プログラムを開催いたしました。
1. 当事者目線で現場を体感する「共感VR教材」のアップデート
紛争当事国の支援で豊富な実績を持つ認定NPO法人テラ・ルネッサンスの協力を得て、2021年に制作したウガンダの子ども兵をテーマにした「共感VR教材」のコンテンツを改修しました。具体的には、ウガンダ現地にて元子ども兵へのインタビュー映像や360度映像を新たに撮影し、教材に追加。これにより、参加者が当事者目線で社会課題の現場をリアルに疑似体験できる構成へとブラッシュアップしました。

ウガンダで撮影した360度映像を活用した共感VR教材
2. 中高生向けのグローバル探究プログラムの開催
上記プログラムの効果を計るために、中学3年生から高校2年生の計13名を対象に、3日間のオンラインプログラムを実施しました。アップデートされた共感VR教材による社会課題の現場の疑似体験に加え、社会課題解決の最前線で活動するリーダーによる講話や、参加者同士の対話を実施。さらに「探究テーマ発見ワーク」を通じ、参加者一人ひとりが自身の価値観を言語化し、探究に向けた具体的なアクションプランを策定しました。

探究テーマ発見ワークに取り組む参加者たちの様子
■ 実施結果と成果:参加者の意識の変容とプログラム後の具体的な行動
グローバル探究プログラムの実施後、プログラム参加者13名中9名が回答したアンケート結果より、以下のような成果が明らかになりました。
1. 社会課題の「自分事化」の促進と今後の探究活動への一歩の設定
クロスフィールズが2024年に開発した「社会配慮行動促進の理論モデル」*をもとにしたアンケートを、プログラムの事前・事後に実施。結果、8名の有効回答が得られ、社会課題の自分事化を促進するいずれの項目においても、プログラムの効果が見られました。
特に、社会課題に対する自発的な行動意欲を示す「社会配慮行動の意思」(下記の図の「行動の意思」)に大きな変化が見られ、共感VR教材を通した社会課題の体感や、課題に取り組むリーダーや参加者同士の対話・内省が寄与したと考えられます。
*「社会配慮行動促進の理論モデル」とは、クロスフィールズが事業を通して生み出す社会インパクトを可視化するため、法政大学石山恒貴教授と株式会社ビジネスリサーチラボとともに共同開発したモデル(詳細はこちら)

また、9名の回答結果のうち、90%がプログラムを通じて「今後自分が探究していきたいと思えるテーマを設定」することができたと回答。具体的には、「児童労働をなくし、子どもが学校に通いながら健康に暮らせるようにするために何ができるか」や、「世界中の子どもたちの飢餓問題に対し、それぞれの状況にあった栄養について深く考え開発すること」などが挙げられました。さらに、9名全員が「最初の一歩となる行動」を具体的に設定することができたことが分かりました。
なお、プログラム推奨度を示すNPS(R)*は「+70」を獲得しており、参加者から高い評価を得る結果となりました。
*「NPS(R)」とはNet Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)の略で、顧客がどれだけその商品やサービスを他人に推薦したいかを測定する指標です。顧客満足度やロイヤルティ(信頼や愛着、忠誠心)の評価に使われます。


参加者からは、自身の学びや意識の変化に関する前向きな声が多く寄せられました。
・漠然と理想だけがあったものが、なんでそうなりたいのか、どうすればなれるのかを自分の言葉で明確にすることができました。
・講演やグループトークを通して、考えるだけではなくとりあえず行動してみるというマインドの大切さに気付かされました。
・以前は何かしらの活動に参加『しなければ』という気持ちだったが、プログラムをきっかけに参加『してみたい』という気持ちになり、早速ボランティア募集などを探したりし出しているところです。
・自分が近い将来に何をするのかを具体的に考えることができました。
また、実施4ヶ月後のアンケートでは「ベトナムにボランティアに行った」「プレゼンテーションコンテストに参加した」「無料のセミナーやオンライン講座を使って、知識を得ている」など、それぞれの探究テーマに向けて実際に行動を始めていることが確認できました。
■ 今後の展望
クロスフィールズは、テラ・ルネッサンスをはじめとするパートナー団体との協働をさらに深め、開発した共感VR教材の展開を進めてまいります。また、今後も寄付金や助成金を積極的に活用し、社会課題を自分事化しアクションを起こす次世代のリーダーを育む教育プログラムを継続・発展させてまいります。
なお、高校生向けグローバルキャリア探究プログラム「CROSS BRIDGE」第4期の募集は2026年9月以降に開始予定です。こちらのプログラムにおいても、今回アップデートした共感VR教材を使用予定です。
グローバルキャリア探究プログラム「CROSS BRIDGE」 WEBサイト(※昨年度版となります)
https://crossfields.jp/crossbridge/
【NPO法人クロスフィールズ】
クロスフィールズは、国内外の社会課題の現場とビジネスパーソンをつなぐことで、社会課題解決とリーダー育成の両方を実現することを目指す非営利組織です。社会課題解決の現場に企業の社員が飛び込み、現地のNPOや社会的企業とともに課題解決に取り組む留職プログラムのほか、国内外の社会課題の現場を「体感」する経営幹部・役職者向け「社会課題体感フィールドスタディ」、VR/360度映像を活用して当事者の目線で社会課題を擬似体験する「共感VRワークショップ」など様々な事業を展開しています。ウェブサイト:https://crossfields.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
※こちらに掲載しているプレスリリースは、株式会社 PR TIMESより提供された企業や団体等のプレスリリースを原文のまま掲載しております。お問い合わせにつきましては、株式会社 PR TIMESまでご連絡をお願い致します。