女優の足立梨花が、来年1月8日スタートの舘ひろし主演土曜時代劇ドラマ『隠密八百八町』（NHK総合）で、時代劇に初挑戦することが25日までにわかった。舘演じる神谷又十郎の養女・千代役に挑む足立は「最初はカツラや着物に慣れていないので不安だったんですが、撮影をしていくうちに所作もだんだんできるようになり、お千代ちゃんに近づけたことがすごく嬉しい」と、普段とは違う現場の雰囲気を楽しんでいる。

　第32回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに輝き、今年人気を博したNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で幼少時のヒロインの姉役を好演した足立が、新たな分野に挑む。

　不慣れな時代劇の所作に足立は「ずっと正座をしていると足がしびれて立てなくなっちゃうので、昔の人はすごいなと思いました」と素直に感心しつつ「『千代は足立梨花でよかったよね』って言ってもらえるよう頑張ります！」と持ち前の明るさを発揮する。

　足立が演じる千代は、火事で孤児になり、10歳時に人買いに連れ去られそうになったときに又十郎に助けられ、養女になった娘。同ドラマの山本敏彦エグゼクティブ・プロデューサーは「又十郎が思わず助けたくなったようなかわいらしい娘さんを求めていた」ところ、足立を知った。

　「顔立ちが『和顔』（笑）。まさに江戸の町娘」という印象を持ったといい「下町で生活する粋の良さ、そして健気な愛情など、千代のキャラクターにまさにピッタリ」と太鼓判。演技の飲み込みの早さにも舌を巻く。

　来年元旦に放送される正月時代劇『隠密秘帖』（主人公・神谷庄左衛門）の連作で、その35年後を描くドラマ『隠密八百八町』は、来年1月8日より毎週土・後7：30〜放送（連続9回）。