今月26日、44年の歴史に幕を降ろす老舗楽器店『ヤマハ渋谷店』に思いを寄せるミュージシャンが、来年1月19日にSHIBUYA-AXで『さよならヤマハ渋谷店コンサート』を開催する。

　同店は1966年11月にオープン。楽器店のみならず音楽教室、ライブハウスなども併設され、プロ・アマ問わず多くの音楽愛好家の情報発信や交流の場として親しまれてきた。だが、渋谷地区には近年多くの楽器店が店舗を構えるようになり、競争が激化。今年8月、開業当初より同店が担ってきた「ライトミュージック楽器の普及と（渋谷での）市場構築」の役割を果たし終えたとして、閉店することが発表された。

　同コンサートは、シンセサイザーを操りYMOなどへのレコーディング、ライブの参加で知られるミュージシャン・松武秀樹が音頭を取り、同店でお世話になった音楽仲間をツイッターなどで募るなどし、コンサートを企画。これまで、サンプラザ中野くん、中西圭三など日本の音楽シーンを背負ってきた総勢40名以上のミュージシャンが参加表明している。

　会場では、松井五郎が作詞、山川恵津子が作曲を手がけたコンサート用の書き下ろし曲を出演者総動員で披露。ファンの思い出にしっかり残る、貴重な一夜限りのイベントになりそうだ。

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