12月3日公開の映画『キス＆キル』（ロバート・ルケティック監督）に主演するキャサリン・ハイグル。運命の恋の相手が、元CIAのスパイだったことから巻き起こるラブ・アクション・エンターテインメントの同作で、彼女はメグ・ライアン、ジェニファー・アニストンらに続く次世代ロマンティックコメディの女王と呼ばれ、注目を集める存在となった。

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　今月24日に32歳（1978年生まれ）の誕生日を迎えたキャサリンは、米ワシントンD.C.の出身で、子供の頃からモデルとして活動し、『恋に焦がれて』（1993年）でスクリーンデビューを果たす。海外ドラマ『グレイズ・アナトミー』（2006年から出演）のイジー役でエミー賞助演女優賞を受賞するなどしてブレーク。日本でもWOWOWほかで放送中の同ドラマで知られた存在だ。それより以前には、NHK総合（再放送はNHK教育テレビ）で2000年前半に放送された『ロズウェル／星の恋人たち』で生き残りのエイリアン、マックスの妹イザベルを演じていたのも彼女。最近の出演作には『幸せになるための27のドレス』（2008年）、『男と女の不都合な真実』（2009年）がある。

　『キス＆キル』は、キャサリン演じるジェンが、失恋の傷を癒すバカンス中、信じられないほど素敵な男性スペンサー（アシュトン・カッチャー）に出逢うことから物語がはじまる。一目で恋に落ちたふたりは、美しいリゾート地でデートを重ね、見事ゴールイン。優しくてハンサムな夫との夢の新婚生活。しかし、彼には、平和な日常を一変させる、ある“危険”な秘密があった…。なんとスペンサーは、元・CIAのスパイだったのだ。彼の命を狙う敵を相手に、ジェンも銃を手にして戦うはめになる。

――ストーリーについて教えてください。

キャサリン：スペンサーは有能で、ミッションを完璧にこなす人なの。ジェームズ・ボンドみたいにね。ジェンは別れを経験し、両親と一緒にヨーロッパ旅行をしているの。そこで彼と出会う。ふたりは会った瞬間から惹かれあい、旅行中に恋に落ちて、彼はスパイの仕事を辞める決心をするの。愛した女性との普通の生活を望んだから。そして3年後、突然、隣近所の友人たちが彼を殺そうとする。ジェンは何が何だかわからない。でもふたりは逃げ回って危機を回避しながら、なぜ彼が襲われるのか突き止めようとする。そしてジェンは愛して結婚した相手が自分の思っていた人間とは違うことを発見するの。

――ジェンはどんな女性なのですか？

キャサリン：彼女はコンピュータに長けたテクノオタクね。でも彼女はかわいそうなの。元彼がひどくて、彼女の友達と浮気したり、恋愛では散々な目に遭ってきた。そこから立ち直るように両親が彼女をヨーロッパ旅行に連れ出したってわけ。その旅行先のニースでジェンは人生の伴侶スペンサーと出会って、恋に落ちてしまうの。

――スペンサー役のアシュトン・カッチャーとの共演はいかがでしたか？

キャサリン：アシュトンがこの役にとって完ぺきな理由はたくさんあるわ。私は彼のコメディ性やタイミングのうまさが大好き。天才的だわ。でもこの役はコメディ性だけじゃないの。彼には素晴らしいバランス感覚があるわ。暗殺者たちから自分や妻を真剣に守ろうとする強さがある。それなのに弱々しいところもあって、チャーミング。そのすべてを彼は見事に演じ分けるの。彼の芝居を見ているとスカッとするわ。撮影では、彼が面白すぎて、吹き出さないように真顔を作るのが大変だったわ。

――出演を引き受けた理由は？

キャサリン：この映画にワクワクしたわ。１つは、映画監督としてはもちろんだけど、人間的も素晴らしいルケティック監督からのオファーだったこと。それにアシュトンとの共演ね。本当に素晴らしい人だわ。でもこの作品は、彼にとっても私にとっても出発点になった。私はたくさんロマンティックコメディをやってきたわ。ロマコメは大好きよ。まだやめたいとは思わない。でもこの作品はロマコメにアクションが入って、少し違う雰囲気になっているの。

――観客の期待には応える自信は？

キャサリン：ストーリーは荒唐無稽だけど、3年、5年、7年目の危機を乗り越えていく夫婦の現実的な結婚生活を織り交ぜてあるし、最高のアクションに、ユーモアや愉快な瞬間を散りばめている。もちろん、観客のみなさんに楽しんでもらえると思うわ。

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