TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズに登場する寡黙な宇宙人・長門有希役でブレイク、現在もTVアニメ『世紀末オカルト学院』の中川美風役などを務め、今春行われたライブツアーの追加公演では初の武道館公演も果たしている茅原実里。アーティストとしても充実期にある彼女が、今年も野外ステージに登場した。
ファンの間では彼女が”晴れ女”だというのは良く知られているが、昨年のライブはあいにくの空模様に終わった。しかし今年は名誉挽回とばかり、客席からは吹き抜けになっているステージの向こうに富士山を眺めることができるほどの快晴に。
さて、”祭り”がコンセプトのこのライブ。一番の特徴は茅原が歌う曲を決められるスペシャルコーナー。昨年も「カレーのうた(『みなみけ』より)」や「BLOWIN’(B’zカバー)」など、かなり意表をついた選曲をしていただけにファンもどんな曲が飛び出すか楽しみにしているコーナーだ。彼女自身もサマーキャンプ2の開催が決定した時点でまずこのコーナーで何を歌うか、が頭をよぎったとか。
1日目のチョイスはまず”茅原実里名義”の最初のアルバム『HEROINE』に収録された曲「マリオネット」、今の彼女のブレイクへとつながるきっかけとなった曲だ。そして『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』の劇中歌「桜舞うこの約束の地で」、バンド曲なだけに”茅原バンド”で一度は歌ってみたいと思っていたとのこと。
さらに3曲目は「ultra soul」、この曲はもちろん彼女が大ファンだと言ってはばからないB’zの曲であるが、”せっかく歌うのならみんなと一緒に何かできる曲を”と、サビ部分で掛け声が入るこの曲をチョイスしたのだそうだ。法被姿で”祭”と書かれた大きな団扇を片手に満面の笑顔で歌う茅原。観客を楽しませると同時に自らも思いっきり楽しんでいる様子が伺えた。
観客と一緒にフラッグを振る通称”旗曲”は彼女のライブの名物。今までは「Lush march!!」がそれだったのだが、今回は新曲「Best mark smile」が新たな旗曲として登場。若干振り付けも複雑になったものの「Lush march!!」で鍛えられた“歴戦の猛者”たちは難なくこれを習得、その見事な旗振りに「最高〜〜っ」と茅原さんのテンションもMAX。続く「Voyager train」では客席内の通路に登場し文字通り観客と一体となって熱唱した。
アンコールではライブ会場限定シングル「SUMMER CARNIVAL〜みのりんサンバ〜」と「一等星」も披露、そして最後は浴衣姿で「夏色華日」を歌い、色とりどりの花火が夏の夜空を彩る中、ライブは幕を下ろした。「サマーキャンプは毎年やりたいなって思ってます。…こんなこと言っちゃっていいのかな? 言うのは自由だよね(笑)」そう語り、笑顔で来年以降の開催にも意欲を見せた茅原。ツアーで見せる凛とした雰囲気とはまた違う、くるくると変わる表情に素の彼女を垣間見せたサマーキャンプだった。
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2010/08/14