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　女優・吉永小百合が24日、主演映画『おとうと』のヒット祈願で、共演した落語家・笑福亭鶴瓶と山田洋次監督とともに、東京・浅草の浅草寺を訪れた。日曜日の昼下がり、参拝客でごった返す中、大スターの登場に境内は騒然となり、特設ステージ前には1500人もの人が集まった。吉永は「全国のたくさんの皆さんに観ていただけるように、今日はかわいい弟と一緒に来ました」とストールに隠し持っていた鶴瓶のお面を被ってあいさつ。そのお茶目な振る舞いに、「本当の吉永さんはこういう人」と鶴瓶からも笑顔がこぼれた。

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　同作は、山田監督にとって10年ぶりの現代劇。東京で、夫亡きあと小さな薬局を営み、一人娘を育ててきた姉（吉永）と、大阪で何かと問題ばかりを起こしてきた弟（鶴瓶）の切りようにも切れない家族の絆や、その苦しみと喜び、悩みと希望を描いた作品。

　山田監督は「とんでもない弟がいて、お姉さんは泣いたり怒ったりしていて、でこぼことした家族なんですが、決して不幸ではないんですよね。そういった家族の姿を通して、観客の皆さんに家族について考えてもらえたら」と、作品をアピール。

　鶴瓶は吉永と共演した思い出を「お食事も行かせてもらいましたし、カラオケもご一緒して、デュエットまでさせていただいたんですよ。こんなに幸せなことないですよ！」と自慢していた。

　また、同作は2月11日からドイツで行われるベルリン国際映画祭でクロージング作品として上映されることが決定し、吉永は「『母べえ』でベルリン映画祭に参加した際、とっても素敵な拍手をいただいたので、きっと『おとうと』でも、温かい拍手をいただけるのではないかと思っています。実は既に仕事が入ってしまっていたのですが、何とか整理して、山田監督とベルリンに行くことにしました」と期待を膨らませていた。

　映画『おとうと』は1月30日（土）より全国公開。

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