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　今年6月に開催された『第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』で日本人として初の優勝を果たしたピアニスト・辻井伸行が、CMに初出演することが8日までにわかった。『フジカラー フォトブック スクエア』（富士フィルム）のCMで恩師とのエピソードなどを語っている辻井は、休憩も取らず臨んだ撮影時を「休んでしまうと、もしお腹が空いたらご飯とか食べちゃうし、TVだからカッコよく映りたいので我慢した」と振り返った。

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　同ピアノ・コンクールでの優勝をはじめ、アルバム『debut』が6/22付オリコン週間アルバムランキングでピアニスト歴代最高位の2位となるなどクラシック界に旋風を巻き起こした辻井の活躍の陰には、2人の恩師の支えがあった。左手と右手それぞれの演奏が別々に入ったテープ（耳で聴く楽譜）を作成し指導してきたピアニスト・川上晶裕さんと、息遣いで指揮をしてくれた指揮者の佐渡裕さん。CMではそんな恩師への感謝の想いを、思い出の詰まった写真をまとめた『フォトブック』を通して伝える。

　撮影は台本の無いインタビュー形式で行われ、初めての体験に辻井は「ちょっと緊張しましたけど、だんだん慣れてきました」。ピアノの演奏シーンではスタッフが仕事を忘れて引き込まれていたそうで、「皆さん喜んでくれてよかったです。手元も弾いている姿もよく映ったと思うので。いいCMが出来てるかなって思います」と納得のCMが完成した。新たな挑戦に満足げな様子で、「いいお話がきたら是非やりたいですね」と今後のCM出演にも意欲をみせた。

　『debut』に収録している「花水木の咲く頃」「川のささやき」がCMソングに起用されている新CMは『辻井伸行 先生ありがとう 川上先生篇／佐渡裕さん篇』のほか、森光子が出演する『森光子 二人の放浪記篇』、アニマル浜口が娘・京子とのエピソードを語る『アニマル浜口 父と娘の肩ぐるま篇』の全4篇。いずれも9月12日（土）より放送する。

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