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　忠犬・ハチ公の物語をハリウッドで映画化した『HACHI 約束の犬』の主演俳優リチャード・ギアが7日、東京・渋谷駅前のハチ公像を訪問し、記念セレモニーを行った。昨日来日したばかりで、今朝は午前4時に目が覚めてしまったというギアは、「初めて本物のハチと対面できてうれしく思っています」と笑顔を見せた。

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　スクランブル交差点を行き来する雑踏の中に、ギアが登場すると、道行く人々から大歓声が湧き起こった。セレモニーには、ハチ公のふるさと秋田県大館市の小畑元市長、ハチ公が縁で大館市と友好関係を結んでいる渋谷区の桑原敏武区長、ハチ公像の制作者である彫刻家の安藤士氏、忠犬ハチ公銅像維持会会長の上條清文氏が出席。ギアはハチ公像に花輪を捧げ、小畑市長と桑原区長からはギアへ地元の特産品などの記念品が贈られた。

　初来日から30年が経つというギアは、「東京でたくさんの友人とも再会しました」と笑顔。ハチ公については、「シナリオが送られてきたとき、ハチ公についてはなんとなく知っていた程度でした。しかし読んでみると子供のように泣いてしまいました」というエピソードとともに、「国境を越えて人の心に訴えかける映画であると思います。時代を越えて作る意義がある映画だと思いました。ハチに心から敬意を表したいと思います」と語った。

　映画の中では3匹の犬が撮影に参加しており、大の愛犬家のギアは「どの犬も忠実で、私に本当によくなついてくれました」と満足げ。「実際の撮影でこの耳が垂れている犬を探すのが大変でした。3匹の犬のうち年老いた犬は見つからず、耳に重りをつけて撮影しました」と撮影秘話を披露するなど、サービス精神旺盛に振舞っていた。

　映画『HACHI 約束の犬』は8月8日（土）より全国劇場公開。


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