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リハビリ期間は再生ロード 俳優・いしだ壱成ロングインタビュー

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 謹慎騒動からの再生ロードを歩む俳優・いしだ壱成が、歌舞伎町の住人達の破天荒な関係を描いた小説『新宿ミッドナイトベイビー』舞台版(7月23〜27日 東京・新宿シアターサンモール)で復帰第2弾を飾る。お笑いタレント・山崎邦正とのラブシーンをはじめ、様々な人間模様が交錯するアバンギャルドな舞台に臨むいしだに、復帰への想い、謹慎期間中の様子などを聞いた。

いしだ壱成(C)ORICON DD inc. 

いしだ壱成(C)ORICON DD inc. 

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 原作は作家・寺西一浩が2007年に発表したピカレスクミステリー小説。東京・新宿“歌舞伎町”と“2丁目”を舞台に、タイトルにもある赤ん坊を巡り、ホスト、キャバ嬢、オカマ、ホモ、捨て子など様々な“人種”のエゴが渦巻く。愛や友情よりも“金”の強さを堂々と打ち出し、ストレートな性的描写なども特徴として挙げられる。

 今回、いしだは歌舞伎町のNo.1ホストとして愚直な部分や良心と本音の葛藤などを表現する。制作スタッフの熱意で出演を決定したというが「僕なんかでいいのかなって」とどこかまだ恐縮気味な感もある。原作への期待は高く「スピーディーな展開なので、舞台になったら相当面白いだろうなって」。

 ホストという役柄はこれまでにも経験した。「実際、ホストクラブにも何度かお邪魔したことはあるんですけど、僕はずっといたいかどうかというと…どうでしょうね。歌舞伎町って何かがおかしいですよね、独立国家というか」と笑みがこぼれた。そして「すんなり入れるかどうかはわからない」としたうえで「自信はあります」と力強くうなずく。

 「人間模様というか人の善と悪の境目ですね。何が良くて何が悪いのか。思惑だったりいろんなものが絡むと途端に人は豹変するというか、そういった部分の人間の怖さ。そんななかでも器用に生きてるんだっていう人間臭いところですかね。そういったところを観ていただければと思います」。

 いしだがまだ「野島ファミリー」と呼ばれていた頃、彼の出演作品は次々と話題になった。今も新人の頃をはっきり覚えているという。「何もできなかったです。セリフは棒読みだわ、緊張してガチガチだわ。あちゃーって恥ずかしい限り」。多くの俳優や芸人がそうであるように、彼もまた昔の作品と向き合うのに時間を要したという。「今は…抵抗なく観られます。以前は、楽しんで観るというよりはチェックとして観ざるをえないという感じ」。

 無事に再起を図っているかのように映るが、今年に入ってから「死にたい」と思ってしまった。女優・川合千春と同棲中だった今年1月に発覚した、幼なじみのAさんとの二股交際。そしてAさんの中絶や自殺未遂などが次々と明るみになり謹慎へと追い込まれた。5月27日に復帰するまでは、自身の“リハビリ”生活。

 皮肉にも今回の騒動が過去の自分を受け入れるキッカケとなった。「まさに…この数ヶ月です。自分の作品を見直してみたんですよ。ドラマから映画から、自分が辿ってきたものを。そこで初めて一つの作品として観れていた自分がいました。あ、この頃はこういうお芝居をしてたんだ、と再確認して、今後の役に落とし込んでいくという作業をしました」。

 客観的に自分を見る。それは板の上に立っている人ほど難しく、確実な目が必要とされる。「自分が監督だったらいしだ壱成を起用しますか?」。いじわるな質問にも「中盤でもフォワードでもディフェンスでもなんでもできるポジションでやらせたいです。悪い言い方をすれば、使い勝手がいい」と丁寧に答えた。「器用にこなすよりは突き詰めてる感は出したいですね。40、50歳に向かうにあたり深みを出したい」。

 34歳。野島ファミリーの頃の若々しい役柄はもうやれない年齢になった。ひととおりの役柄を経験してきたが「時代劇はやったことがないので興味はあります。そういった意味でアクションはいつも勉強しているんです」。失礼ながら「アクションをやるイメージがわかない」といしだ伝えた。「うーん、いや、やってみたいし、やらなければならないと勝手に設定しています」と今回のインタビューで一番、楽しそうに笑った。これから先は役者バカになるしかない。
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