★“泣き歌”の決定版!? 8分22秒の静かなる大作
08年10月に発売された、シンガー・ソングライター樋口了一のシングル「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」が、5/11付のデイリーランキングで1位を獲得した。ライブ、ラジオから徐々に広がり、3月3日にオンエアされた日テレ系『誰も知らない泣ける歌』の中で紹介された直後から、ランキングが上昇し注目を集めていて、5/11には『生活ほっとモーニング』(NHK総合)、「ワイドスクランブル」(テレビ朝日系)などの情報番組で特集が組まれ、その影響もあり、発売から202日目の1位獲得となった。
2年前、樋口の友人の翻訳家・角智織氏の元に、一通のポルトガル語で書かれたチェーンメールが届いたところから、この曲が生まれた。詠み人知らずのその詩に感銘を受けた角氏が翻訳したものを樋口に見せたところ、その内容に感銘を受けた樋口が詩を一部補足、メロディを付け完成させた。
「年老いた自分の姿を見て、悲しんだり自分が無力と思わないで欲しい」という、年老いた親から子へのメッセージで、その飾り気のない、リアルな内容に老いや介護に直面している中高年からの支持を集めているが、例えば現実の介護は言葉で言うほど簡単なものではないし、決して美しいものではない……そんな反発の声もあるかもしれない。
でもふと自分を産んでくれた親の存在を考えた時、これまでしてくれたことを改めて考える時間があるとき、素直にこの曲を聴いて、この詩を読んでみて欲しい。この作品が言わんとしていることが伝わってくるはずだ。
アコースティックギター一本と、さりげないストリングスだけで、切々と歌う樋口の声も、詩の内容をよりリアルなものとして映し出している。
年老いた親と子供を持つ樋口が歌うからこそ、この曲により深みを与えているのだと思う。派手なコトバは決してない。創った言葉もない。現実に起こっているシーンを切り取り、年老いた親が口には出さないが心にいつも思っているであろうコトバを、シンプルにストレートに並べている。そして何より自分の子供に対する限りない愛情が描かれている。
グッとくる…。
樋口は64年生まれ、熊本県出身のシンガー・ソングライターで、バンド活動後、93年メジャーデビュー。人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」(HTB)シリーズのエンディングテーマを手がけたり、様々なシンガーに楽曲提供もしている。
作者不詳、そしてコツコツ、ジワジワ型のロングヒットということで、“第2の「千の風になって」”の呼び声も高いが、是非そうなって欲しい。中高年だけではなく、若い人、様々な人に聴いて欲しい。親と子の関係を正面から捉えることができる、いい題材だ。
先日このコーナーで紹介したアンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」も、若い人を中心に全世代へ広がっている。メール全盛の時代でもやはり“手紙”だ。温もりや真心、“想い”そして言霊が込められている“手紙”の存在は、どこか特別だ。“手紙”を題材にした作品には、やはりせつなさを感じてしまう。その人との“絆”を想うからだろうか…。
8分22秒のこの「手紙」を“読んで”、あなたの心には何が残りますか?
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
08年10月に発売された、シンガー・ソングライター樋口了一のシングル「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」が、5/11付のデイリーランキングで1位を獲得した。ライブ、ラジオから徐々に広がり、3月3日にオンエアされた日テレ系『誰も知らない泣ける歌』の中で紹介された直後から、ランキングが上昇し注目を集めていて、5/11には『生活ほっとモーニング』(NHK総合)、「ワイドスクランブル」(テレビ朝日系)などの情報番組で特集が組まれ、その影響もあり、発売から202日目の1位獲得となった。
2年前、樋口の友人の翻訳家・角智織氏の元に、一通のポルトガル語で書かれたチェーンメールが届いたところから、この曲が生まれた。詠み人知らずのその詩に感銘を受けた角氏が翻訳したものを樋口に見せたところ、その内容に感銘を受けた樋口が詩を一部補足、メロディを付け完成させた。
でもふと自分を産んでくれた親の存在を考えた時、これまでしてくれたことを改めて考える時間があるとき、素直にこの曲を聴いて、この詩を読んでみて欲しい。この作品が言わんとしていることが伝わってくるはずだ。
アコースティックギター一本と、さりげないストリングスだけで、切々と歌う樋口の声も、詩の内容をよりリアルなものとして映し出している。
年老いた親と子供を持つ樋口が歌うからこそ、この曲により深みを与えているのだと思う。派手なコトバは決してない。創った言葉もない。現実に起こっているシーンを切り取り、年老いた親が口には出さないが心にいつも思っているであろうコトバを、シンプルにストレートに並べている。そして何より自分の子供に対する限りない愛情が描かれている。
グッとくる…。
樋口は64年生まれ、熊本県出身のシンガー・ソングライターで、バンド活動後、93年メジャーデビュー。人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」(HTB)シリーズのエンディングテーマを手がけたり、様々なシンガーに楽曲提供もしている。
作者不詳、そしてコツコツ、ジワジワ型のロングヒットということで、“第2の「千の風になって」”の呼び声も高いが、是非そうなって欲しい。中高年だけではなく、若い人、様々な人に聴いて欲しい。親と子の関係を正面から捉えることができる、いい題材だ。
先日このコーナーで紹介したアンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」も、若い人を中心に全世代へ広がっている。メール全盛の時代でもやはり“手紙”だ。温もりや真心、“想い”そして言霊が込められている“手紙”の存在は、どこか特別だ。“手紙”を題材にした作品には、やはりせつなさを感じてしまう。その人との“絆”を想うからだろうか…。
8分22秒のこの「手紙」を“読んで”、あなたの心には何が残りますか?
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2009/05/15





