ORICON NEWS

参りましたっ、奥田民生ライブ


写真を拡大する
 


写真を拡大する
 


写真を拡大する
 

■次代に伝えたい、後世に残したい音。

 4/28付のアルバムランキングで見事1位に輝いた、Perfumeの『GAME』は本当にいいアルバムだと思う。テクノポップをJ-POPに見事に昇華させた、プロデュースを手がけた中田ヤスタカ(capsule)とPerfumeの素晴しいプロジェクトに拍手を贈りたい。テクノポップは創造を掻き立てられる音だということを改めて感じさせてくれた。

【写真】その他の写真を見る


 そんな『GAME』が頭の中で何度も何度も繰り返し流れている中、奥田民生の所属レコード会社の宣伝担当者から「民生さんの爆音ライブ、最高なんで観に来ませんか?」と誘われ、4月19日、OTこと奥田民生のライブツアー『okuda tamio FANTASTIC TOUR 08』の渋谷C.C.Lemonホール公演を観た。1月16日にリリースしたニューアルバム『Fantastic OT9』(最高位5位・5.8万枚)を引っ提げて、2月1日に埼玉・三郷市からスタートしたツアーで、この日は終盤戦、そして東京、ということで、気合の入ったプレイと、温かくも厳しい耳を持つファンの熱気とがぶつかり、どんなグルーヴが生まれるのか、想いをはせながら雨の渋谷公園通りを会場に向かった。この時もまだ頭の中では『GAME』が流れていた…。

 テクノポップな頭にいきなりきた。確かに爆音だったが、“ただ”の爆音ではない…。「なんだこの音!!!」。好きとかイイという尺度、感覚は、人によって違うと思うが、そんなの関係ない!っと言いきれるほど素晴らしい音。ボーカル&ギターOT、ベース小原礼、ドラム湊雅史、そして鍵盤(キーボード)斎藤有太、4人のスーパープレイヤーが放つ音は、4人とは思えない程ダイナミックで、分厚くて、一音一音が、耳にも頭にも胸にも響き渡る。残る。気持ちイイ。そしてなんだか温かい…。4人というシンプルな編成が逆に贅沢だ。腕利きのミュージシャン達が弾き出す音が、ダイレクトに届く。まさに“音”をめいいっぱい“楽”しむことができる。OTの声、メロディ、言葉は言わずもがな、アルバム『Fantastic OT9』の素晴しさ、OTの佇まいや、かっこつけないカッコ良さ、そして最高のミュージシャン達の音、音響の良さや、観客が生み出す空気感、全てが絡み合い作り出される“音”なのだ。

 こういう音とグルーヴを10代前半の、一番多感で、吸収力無限大の時期を過ごしている少年・少女に聴かせたいし、是非感じて欲しい。そして感動したら、ミュージシャンを目指して欲しい、次代を担うアーティストを目指して欲しい。そういう意味で、次代に伝えたい、後世に残したい“音”だと思った。「また大袈裟な」という声が聞こえてきそうだが、あの日C.C.Lemonホール、2F最前列席で素直に感じたことだ。隣の席では、某有名落語家の方が終始笑顔で、リズムに合わせて、エアドラム&ベース、そしてエアギターをかき鳴らし、一曲一曲を瞳をキラキラさせながら楽しんでいた。夢中になっているというのは、まさにあのことだと思う。

 このライブ、まだという人は是非体感して欲しい、と言いたいころだが、残すところ、4月29・30日の東京・JCBホールでの2公演のみになってしまった。残念ながら参戦できないという人は、?アルバム『Fantastic OT9』を爆音で聴く?DVD化を待つ?OTが出演予定のイベントに参戦する、のいずれかで、その雰囲気を楽しんで欲しい。

■ヒット曲満載&好評配信中!!
奥田民生の着信メロディーはこちら

⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ 

関連写真

  •  
  •  
  •  

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索