| ヒット作も続々登場 盛り上がりを見せるハウス・ミュージック ハウスが再び盛り上がりを見せている。その独特の四つ打ちのリズムは、いまやポップスでも取り入れられ、クラブだけじゃなく、カフェや洋服屋などでも流れている。しかし、日本において、この音楽はどうやってそこまで発展したのか。この国におけるハウス・ミュージックの変遷を追った。 |
クラブミュージックのブームは、輸入文化として日本でもはじまった。たとえばハウスと呼ばれる四つ打ち(4/4で打ち込まれる独特のリズムからこう呼ばれる)の音楽は、当時ディスコでレコードをまわしていた(そしていまも現役の)高橋透、DJノリといったDJたちが、故ラリー・レヴァンがプレイしていたNYの〈パラダイス・ガラージ〉を体験し、それを持ち帰ってきた80年代後半から動き出している。当時DJノリがいた札幌で、そのシーンは生まれた。 たとえばテクノにおける石野卓球やKEN ISHII、クラブ・ジャズにおけるU.F.O.、ヒップホップにおけるDJクラッシュなど、海外でその名が知られている日本人DJはいるが、ハウスでは、80年代後半に渡米し、ニューヨークでデヴィッド・モラレス、フランキー・ナックルズと共にデフ・ミックス・プロダクションズの一員として活動している富家哲、ディー・ライトのメンバーとして90年にアメリカでメジャー・デビューを果たしたテイ・トウワがいるのも、記しておかねばならない。 |
| 現在は、そのテイ・トウワ、そしてクラブ・ジャズの畑でMONDO GROSSOを率いていた大沢伸一、Fantastic Plastic Machineこと田中知之といったDJによるパーティも、かなりの集客力を誇る。また、第3世代と呼ばれているSTUDIO APARTMENTやJazztronikも、日本のハウス・ミュージックを盛り上げている。彼らはすでに海外での評価を獲得しているし、人気もかなりのものだ。また、ラスマス・フェイバーやカスケイドといった海外勢とも連動し盛り上がりを見せている、女性にも支持されそうな四つ打ちは、“乙女ハウス”と呼ばれ人気を呼んでいるのだが、こんなネーミングからも、ハウス・ミュージックが今、ポップな音楽として受け入れられていることが伝わってくる。なお、その一方で、深いところでは、DJノブ、井上薫、FORCE OF NATUREなどなど……、たくさんの素晴らしいDJたちが、この音楽の魅力を伝えようとしているのも見逃せない。 ジュリアーニ市長によるニューヨーク浄化政策を踏襲した石原都知事により、IDチェックが徹底され、現在、東京のクラブは10代が入れない大人の遊び場になっている。また、地方のクラブもこの動きに続いている。しかし、DJの輝かしい瞬間は、こういったクラブの現場から生まれている。 | |
2007/06/27